自由に気まま生活

自由に気ままな生活を送るのが目標

米澤穂信 『ボトルネック』

2012年08月28日 | 読書

米澤穂信 『ボトルネック』



亡くなった恋人の諏訪ノゾミを弔う為に、
主人公の嵯峨野リョウは、ノゾミが転落死をした東尋坊にいたのだが、
何か違和感を感じ、ふと目を覚ますと、自宅がある金沢の街にいた。

奇妙な感じを持ちながらも、自宅に戻ると、見知らぬ女性が出てきた。
その女性は、この家の者だという。
名前は、嵯峨野サキ。
話をきくと、サキは生まれる前に亡くなった「姉」のようで。
「姉」が生まれた世界。
イコール、リョウが生まれなかった世界にリョウは迷い込んでいた。
二人で二つの世界の間違い探しをしながら、リョウの世界に戻る手掛かりを探る。

二つの世界の違いが段々と明らかになってくるのですが、
これがなかなか辛い。
あまりにも対極にある二つの世界。
その世界の対比が巧みでした。

ラストは重い終わり方。
いまいちすっきりはしなかったですが、これはあえてそうしたのだろうと思いました。
色んな解釈が出来ました。

面白い設定でした。
あれは何だったのだろう??と思う箇所はありましたが。

後、名前が皆、リョウ、サキ、ノゾミとカタカナなんですね。
他の人たちも。
このブログを書いていて、気づきました。
何か暗示しているのかな?と思ったけれど、分からなかったです。


Happy Wedding!

2012年08月26日 | 日々

今日は、友人の結婚式に出席してきました

夕方からの挙式だったので、時間にはかなり余裕があったはずなのに、
バタバタしていました。

結婚式はチャペルでの人前式でした。
ドレスだと思っていたら、和装。
三々九度があり、水合わせの儀とかありました。

水合わせの儀とは、両家の水を汲んできて、ひとつの杯に注ぎ合わせる儀式。
初めて見ました。
別々の水(家庭)で育った二人が、それぞれの家風の違いを乗り越えて一つとなり、
二人で新たな家庭、水、環境を築いて行けるようにとの願いが込められている
そうです。

今まで、たくさんの結婚式に出席していますが
(出席ばかり。いいのか、悪いのか・・・)
本当に毎回色々違っていて、感心しています。



同じなのは、出席した私もすごく幸せになれるのですねぇ。



新婦のご両親にあてた手紙も、
とても感情が込められていて、良かったです。
式場の人が、涙ぐんでいるのを、私は目撃しました~

一緒に参列した友人と素敵なお式だったねー
と話しながら、帰ってきました。

今回、久々に再会できた友人もいたので、これも嬉しかった!
遠い所に住んでいるので、なかなか会う機会もないので、
本当にいい機会となりました。

お招きありがとう!
でした。

辻村深月 『ふちなしのかがみ』

2012年08月23日 | 読書

辻村深月 『ふちなしのかがみ』



5作からなる短編集。
ホラーです。
怪談話なんてあまり読まないけれど、辻村さんなので、読まなきゃって感じでした。
ファンタジーよりのホラー作品もありました。

花子さんの話の「踊り場の花子」、
こっくりさんを扱った「ブランコをこぐ足」は、学校の怪談話。

読んでいて気味が悪く、意味が分からなない怖さがあったのが、
「おとうさん、したいがあるよ」。

辻村さんらしいトリックを感じたのが、表題作の「ふちなしのかがみ」。

ファンタジーぽく、切ないのが、ラストの「八月の天変地異」でした。
一番好きです。

ちょうど夏が舞台のホラー。
すっきりしない話もありましたが、それはホラーだからかもしれません。

直木賞受賞作品も、早く読みたいな~

停滞してます

2012年08月22日 | 日々

最近、ブログも読書も停滞気味

なかなかやる気がでなくて…

少々夏バテ気味ですね…

でも、今日はウォーキングを1時間しました
夜は比較的涼しくなってきたけれど、まだまだ暑いし、
寝苦しい夜も続いています。

夏はまだ続きます


そういえば、我が家の洗面所の洗面台が割れて、今使えない状態。
ずっと前に、誰かが物を落として、少しひびが入っていて、
先日、父が電気カミソリを落とした際に、スコンと割れてしまったそう…
見事に穴があいていました

新しい洗面台を発注しているそうですが、
使えないのは、すごく不便

いつ、直るのか…

飛鳥井千砂 『学校のセンセイ』

2012年08月13日 | 読書

飛鳥井千砂 『学校のセンセイ』



主人公の桐原は、高校教師。
そして、めんどくさがり屋。

友人のこと、学校のこと、色々と面倒くさい。
問題が起こっても、どう対応すれば、面倒にならないか
を念頭におきながら、対処し、そつなくこなしている感じ。

そんな桐原が、問題をおこす生徒たち、弱気な同僚の先生、不思議なご近所さんを通して、
先生や人間として自覚していきます。

といっても、熱血先生の物語が描かれてはいません。
先生の日常の話が上手く描かれていると思いました。

そして、共感できる部分も多々ありました。
面倒なことは、後回しにしたいし、いつのまにかどうにかならないかな?
と思うことは、仕事でもよくあります。
でも、先生である以上、そういうわけにはいかないんですよね。
知らないふりなんて出来ない。

前向きになれ、読後感も良かったです。


もうすぐ終わり

2012年08月11日 | 日々

オリンピック、もうすぐ終わりですね。

時差があるので、なかなか見れませんでしたが、
今日のバレーは、いい時間帯だったので、バッチリ見れました

先日の中国戦もでしたが、見ているだけの、私も疲れたー
今日は、ストレート勝ちだったけれど、最後までハラハラドキドキの展開。

そうそう、今日は江畑選手でなくて、迫田選手なんだ・・
と思っていました。
試合後、監督が韓国戦に強いというデータが元で、と言ってて、
なるほど~
上手く采配が当たりましたね。

素晴らしい、銅メダル
良かった、良かった!

感動して、泣けました~
おめでとうございます!


そういえば、なでしこは帰国したのですね。
閉会式までいるのだと、勝手に思っていました。

有川浩 『フリーター、家を買う。』

2012年08月09日 | 読書

有川浩 『フリーター、家を買う。』



主人公、誠治は、大学卒業後就職した会社をわずか3か月で辞めてしまう。
その後、バイトをするが、気に入らなくなると辞め、また別のバイト先を探す生活を繰り返していた時、
母親が重度のうつ病になってしまう。
一緒に生活をしていたにもかかわらず、母親の異変に気付けなかった自分に、
そして 母親の心の病に理解のない父親に怒りを感じる。
母親の為、生活を変える為、就職活動や母親の看病に奔走する。

面白かった~
さすが、有川さんです。

あまりにも誠治がダメダメで、大丈夫かな?と心配になりました。
そして、父親も現実が見えていないし、もっとダメ。
先ず、誠治が変わっていき、父親も少しずつ向き合っていきます。

これを読むと、前向きに頑張ろう、家族をもっと大切にしようと思います~

後、これから就活しようとする人にもお勧めできる作品。

意外と深く、痛快なお話。
重くなりがちな話なのに、読後感も良かったです。

少し避暑

2012年08月05日 | 国内おでかけ

兵庫県生野町にある、生野銀山(いくのぎんざん)に行ってきました。



入場して、少し歩くと、

坑道の入り口が見えてきました。




生野銀山は、807年に発見され、室町時代に本格的に採掘が始まり、
江戸時代には、銀山奉行を設置し、生野代官が置かれる。
明治時代に入ると、近代化により、国内有数の大鉱山となるが、
昭和48年に閉山。

今は、観光坑道として公開されています。

銀山にすっごく興味があるわけでなく、
一つの目的がコレ
         ↓    ↓




そう。
十三度!!

めっちゃ、涼しい~

快適

と、思っていたら、
寒かった!

少々寒くても、いいですね~
この季節に訪れるには。



坑道を歩きます。

所々に、人形を使って再現されています。
薄暗い世界の中で、いきなり人形に遭遇して、ビックリしました。



こんな小さい穴に入って行ったんですね。
怖い、と思いました。

約40分ぐらいの観光。
13度の世界から出ていくのが、イヤでした!


その後、おかきで有名な播磨屋本店を訪れ、おかきを購入し、

天空の城で有名な、竹田城を見上げました(見上げただけです…)



生野銀山のチケット売り場で、竹田城も行かれるのですか?
と聞かれました。

今は暑いし…と内心思ったり。

実際、一度訪れたことがあるので、今回はパス。

いつか雲海を見てみたい。
こんな感じだそうです。



ネット画像です。

時期は、秋から冬にかけて。
時間帯は明け方。
他にも条件があり、遭遇するのは難しいそうです。

ランチは但馬牛の焼肉を食べました~



ビビンバ付きランチセットで、美味しかったです~

伊坂幸太郎 『オーデュボンの祈り』

2012年08月02日 | 読書

伊坂幸太郎 『オーデュボンの祈り』



主人公の伊藤は、コンビニ強盗を犯し、警察から逃げていたが、
気が付くと、荻島という島にいた。
荻島は奇妙な島で、百五十年ほど外との交流がない島だった。
不思議な人たちが住んでいるだけでなく、
人と話すことが出来るカカシの優午もいて、未来が見えるという。
その優午が殺された。
未来が見えるのに、何故自分の死を防ぐことが出来なかったのか。

伊坂さんのデビュー作。
伊坂作品って、刊行順に読むのが面白いそうですが、
私はバラバラです…

最初は謎だらけ。
多くの妙な人物が登場して、読んでいて自分の脳の中で????状態が続いていたのですが、
段々と繋がってきました。

一応、謎解きものの部類に入ると思うのですが、
ミステリっぽくないお話でした。

独特の世界を見せてくれる作品でした。