Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

ボクらは靴箱に入れて捨てられた

2012年09月11日 | 社会


ロンドン・パラリンピックが閉会しました。
もっとも印象的だったのは、オーストラリア代表、水泳のアーメド・ケリー選手か。
アーメドは、手足なしで生まれ、バグダッドの孤児院に捨てられていたのだそうです。
7才の時、やはり重度の四肢障害者の弟とともに、慈善団体の人道的活動家
モイラ・ケリーに養子として引き取られ、オーストラリアへと渡ったのだと。
スポーツの盛んなオーストラリアで、小さな少年は様々なゲームに参加するようになった。
アーメドのコーチ、ハリスの言葉がすばらしい。
'There's nothing too hard for him... He'll always say yes.'
(彼には無理ってことはないんだよ。いつだって「できるよ!」って言うんだから。)



この記事によると
アーメドの弟のエマニュエルは、去年9月オーストラリアのタレント発掘番組「X Factor」
に出場し、ジョン・レノンの「イマジン」を歌って大変な感動を呼び、
その動画は1000万回以上アクセスされているのだそうです。



審査員の涙やスタンディング・オべーションを引き起こしたその歌も素晴らしいのですが、
私は歌う前後の彼の姿にもっと感動しました。
短い手足でステージに現れ、しかしまったく臆することも卑屈になることもなく、
あくまでも明るく自分のことを語っている。
審査員から歳はいくつ?と訊かれて、よく分からないんだよ、と。
会場がシーンとなった中で、ボクはイラクの孤児院にいたんだ。
ボクら兄弟は、靴箱に入れて公園に捨てられていたのを
修道女が孤児院に運んでくれたんだよ、と。

そんな酷い始まりの人生の中で、いじめられたり悲しかったりしたことが
ない訳はないだろうに。
あくまでも明るく、胸を張って養母への感謝と自分の夢を語っている。
審査員も、その勇気を熱く讃えています。
兄弟そろって、なんと強い人たちなのでしょう。
そして海の向こうの孤児を引き取って、ここまで強く育て上げた養母モイラに
感服するばかりです。

劣化ウランが使われた湾岸戦争から20年経って パラリンピック水泳選手と歌手
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/1d2cb0b7cff591443079b2e70a3048a9
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8 コメント

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涙が・・・・ (ノルウェーまだ~む)
2012-09-12 10:32:05
出かける前だというのに、動画を見て泣いてしまいました。
歌のオーディションにチャレンジする弟、パラリンピックに出場して頑張る兄。
五体満足で何も不自由なく裕福に暮らしているのに、不満をこぼすことがどれだけ恥ずかしい事か、身につまされますね。
何でもできるって言う。これってすごいですね。
涙がとまりません。
Unknown (hiro)
2012-09-12 12:25:24
バグダッドの孤児院の外に捨てられていた赤ちゃんが,
重度の四肢障害をもちながら、こんないに素晴らしい
泳ぎを見せるなんて信じられませんでした。
頑張れば出来ないことはないのですね。
弟のエマニュエルも少しも臆することなく、
自分の道を進んでいますね。
二人の生き方を見ていると、五体満足で何不自由なく
暮らしているのに、大切なことも後回しにするルーズな
私が恥ずかしくなります。
まだ~むさま (zooey)
2012-09-12 21:21:30
でしょう?
私も駄目です…
養母やお兄さんが応援している姿、
手足のない彼らの幼少時の映像、
それだけで胸がいっぱいになりました。
どんなにか過酷な過去だったろうに、
明るく生きている姿にもう…

>何でもできるって言う。これってすごいですね。

愚痴をこぼすのが恥ずかしくなりますね。
hiroさま (zooey)
2012-09-12 21:28:57
彼らも凄いが、養母モイラも凄い。
エマニュエルは
”She worked very very hard"と言っています。
お父さんの話は出てこないから
シングルマザーみたいですね。
"my hero would have to be my mother"とも。
息子たちからそう言われるだけのことを
モイラはしているのですものねえ…
Unknown (matsubara)
2012-09-13 09:40:30
ベトナムの枯葉剤犠牲者である
ベトちゃんとドクちゃんを思い出しました。
この双子を生んだ母親は、
こんな子を産んだ覚えはないと
逃げてしまったそうです。
この親も逃げたのでしょう。
Unknown (zooey)
2012-09-13 19:45:08
私もこの記事を読んですぐに
ベトナムの枯葉作戦のことを思い出しました。
人間って懲りない動物ですよね。
自分の子を捨てる母もいれば
他人なのに、海の向うから拾う母もいる。
色々ですよねえ…
感激しました (茂彦)
2012-09-15 10:59:46
二人の生き方、そして引き取ってここまで
育て上げた義母に拍手。ほんと感動しました。
年とったせいもあって、涙が止まりませんでした。
茂彦さま (zooey)
2012-09-15 21:56:08
私も、久しぶりに感動した動画でした。
日本では、パラリンピックはテレビでもあまり取り上げられなくて
ニュースでハイライトを見るだけということも多かったのですが
このアーメド選手の姿には、ドキッとしました。
それでこの人はどういう人なのだろう?と検索してみたら
こんなドラマが出てきたのです。

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