Zooey's Diary

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憧れのモン・サン・ミシェルは…

2012年08月22日 | パリ旅行2012
今回の自由な旅行の中で
モン・サン・ミシェルだけオプショナル・ツアーで行って来ました。
朝7時オペラ座の近くに集合。
バスに乗って、途中のトイレ休憩を入れて4~5時間ほどパリから西へ。
11時半頃着き解散、4時半に帰りのバスに乗り込み、9時過ぎにパリ着というものです。
ノルマンディーの牧草地帯をひたすら走り、あの奇怪な古城のような姿が見えてきた時は
思わず息を呑みました。



Wikiによればここは、ヨーロッパでも潮の干満の差が最も激しい所として知られ、
潮の満ち引きの差は15メートル以上あるのだそうです。
このためはここは、かつては満ち潮の時には海に浮かび、
引き潮の時には自然に現れる陸橋で陸と繋がっていたのだと。
昔は多くの巡礼者が潮に飲まれて命を落としたのだそうです。
ここまでは私も、なんとなく知っていましたが…

 引き潮状態

1877年に対岸との間に陸続きの道路が作られ、いつでも島へ渡れるようになった。
しかしこれによって潮流がせき止められることになり、島の間際まで潮がくることは
滅多になくなってしまった。かつての姿を取り戻すべく、2009年には道路が取り壊され、
2010年には代替となる新たな橋がかけられることが計画されているのだそうです。(Wikiより)



そうだったのか…
しかし2012年8月、私が行った時はまだ「新たな橋」はなく、
クレーン車がのんびりと動いて工事中、潮は引いたままでした。
日帰りだったせいかと思ったのですが、その頃ここに泊った友人の話でも
やはり干潮のままだったそうです。



モンサンミシェルの歴史をざっと辿ると
8世紀初めの小さな礼拝堂の建設に始まり、
10世紀にベネディクト派の修道院として完成。
14世紀の英仏百年戦争では軍事的要塞となり、フランス革命では牢獄に。
その後、世界遺産となって今に至っているようです。
内部には、礼拝堂のほか、屋上の庭園、独房やかつての死体置き場などがあり、
私にとって印象的だったのは、直径6mという巨大な木製の滑車です。
荷物の上げ下ろしに使われたというこれ、
まるでハムスターの滑車のようだと思いましたが
本当に数人の囚人がこの中に入れられ車輪を回したというのです。
囚人たちの汗の匂いが漂い、怨念の声が聞こえるようです…

巨大な滑車

中世の修道院というのは、所によっては絶大な富と権力を持っているので
その内部の装飾など楽しみにしていたのですが
ここは革命時に窃盗しつくされたということで
ものの見事に何もありませんでした。
そんなこと、ガイドブックにはまったく書いてないのですが。
ここは、外観だけを楽しむ方がよいかもしれません。
ちなみに名物のふわふわオムレツも味は非常に薄く、私は残してしまいました。

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12 コメント

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憧れの・・・ (やっこ)
2012-08-22 17:42:53
バベルの塔のような幻想的な雰囲気のモンサンミッシェルは、一度行ってみたいところのひとつです。

島の中の様子はあまりよく知らないのですが、あまり大したことなかったのかな?
修道院としてだけではなく、監獄としても使われていたのですね。暗い歴史もあったのですね。
フワフワオムレツもイマイチでしたか?
フランスでもケチャップをつけて食べるのかしら?
Unknown (慕辺未行)
2012-08-22 22:44:46
こんばんは (^o^)/
このところ夜の仕事のため、ご無沙汰していました↓記事もまとめて拝見させていただきました。
フランスへは行ったことがありませんので、自宅に居ながらの疑似パリ旅行、楽しませていただきました。
モンサンミッシェルは、TVなどでも何度か見ていますが、満潮の際はまさに海に浮かぶ大聖堂さながらで、素晴らしい光景だといつも思っていました。”威風堂々”という言葉がピッタリですね。
やっこさま (zooey)
2012-08-23 07:48:21
外観は本当に素晴らしかったです。
欲を言えば、海に浮かぶ姿が見たかったのですけど。

中身は、ものの見事にがらんどうでした。
ただ建築様式もかなり変わっていて
そういうのに興味があれば飽きない所だと思います。

オムレツは…
「味が薄い」というのは定番のようです。
私は塩コショウをかけて食べましたがそれでも飽きてしまいました。
そのくらい巨大なの…
慕辺未行さま (zooey)
2012-08-23 07:51:28
お忙しそうですね。
ご無理なさらぬように。

文句タラタラのパリ旅行記をお読み下さり、ありがとうございます。
パリについてはあまりにも憧れていたので
可愛さ余って憎さ百倍、といったところでしょうかw

モンサンミシェルも長いこと憧れていたのですが
外観には本当に感動します。
ただ、中身ががらんどうとは何処にも書いてなくて…
Unknown (matsubara)
2012-08-23 08:55:13
ここへは、2007年に行きました。
2度目のフランスで。
印象に残るのは、尖塔にある天使ミカエル像。
司祭に3度の夢のお告げがこの天使からあり、
1度目、2度目を無視したため
司祭の頭に落雷し、ようやくこの場所に
建てられることになったとか・・・
天使はやはりいたのだと思いました。
司祭の髑髏には今も雷でへこんだという
くぼみもあるとか・・・

オムレツはツアー会社の作戦か空腹時に
食べるよう時間設定してあり、全部頂きました。
matsubaraさま (zooey)
2012-08-23 23:18:25
2007年には、満潮の様子は見られたのでしょうか?
海に浮かぶ姿はさぞ素晴らしかったでしょうね。

天使ミカエル像は確かに印象的でしたね。
夢のお告げを聞いて
こんな僻地の弧島に本当に建てた司祭も凄い。
ただ、雷でへこんだという司祭の骸骨には
偽物説もあるようですが…

オムレツは…
期待していただけに、なんだかなあという感じでした。
私は・・・ (albi)
2012-08-24 08:25:48
モン・サン・ミシェルへは、真冬に行ったので、
こんな牧草地帯とのコラボの風景拝見出来ず、
へぇ~夏はこんな感じなんだ!と改めて拝見しました。

確かに、ココは遠目に眺める(!?)所かも?
内部もそれはそれなりだけど、まぁそれなり(笑)
オムレツも、名物に・・・な感じですしね!

ノルマンディー地方は、気に入った場所の1つです。
albiさま (zooey)
2012-08-24 20:47:40
真夏でもここは風が結構強かったのに
真冬では、さぞ荒涼とした感じなのではないでしょうか?
只でさえ、僻地の孤島という漢字なのに。

>内部もそれはそれなりだけど、まぁそれなり(笑)

そうなんですよね…
外観から期待すると、ちょっとね。
ノルマンディー地方、子どもの頃ルパンの「奇岩城」を読んで以来憧れていました。
私もまた行きたいと思っています。
Unknown (hiro)
2012-08-25 19:30:41
zooeyさん、こんばんは~♪
モンサンミッシェルは、フランスで
一番見てみたいところでした。
海に浮かぶ姿は幻想的でとても素敵
だと思いましたが、牢獄だった時期
もあったとはとは驚きました。
hiroさま (zooey)
2012-08-25 22:39:47
ノルマンディー地方の結構な僻地なのに
世界中からの観光客で溢れていました。
岩の上にそそり立つさまは
それは見事なものです。
海の上に浮かぶ姿が見られないのは残念でしたが。
軍事的要塞でもあり、牢獄でもあり…
血塗られた歴史があったようですよ。

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