Zooey's Diary

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帰りたいならさっさとお帰り!

2011年03月21日 | 社会
あんまり悲しい話は書きたくないのですが…
今回の地震にせっかく来たドイツの救助隊は
さっさと引き返してしまったのですってね。
何故!?と思って検索してみたら
こんな情報が出てきました。

”被災地で救援活動を行っていた民間団体「フメディカ」の救援チーム5人は14日、
急きょ帰国した。同機関の広報担当者シュテフェン・リヒター氏は地元メディアに対し
「日本政府は事実を隠蔽し、過小評価している。チェルノブイリ(原発事故)を
思い出させる」と早期帰国の理由を語った。”
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110316-OYT1T00654.htm?from=main5

在独邦人のブログなどを読むと
原発に非常に神経質なドイツでは今、日本が汚染されていると
日本製品不買運動や日本バッシングまで起こり始めている、と。

不買運動って…
今、ドイツにある日本製品なんて
みんな大震災前のものでしょうに。
太平洋の向こうでパニックを起こしてどうするよ?と言いたい。
ドイツって親日国じゃなかったのか!?

しかしよく読めば
この引き返してしまった救助隊というのは5人の民間チーム。
ドイツ政府が寄越した41人と犬3頭の救助隊は
まだ頑張ってくれていると信じたい。
そして以下のようにマットウなことを言う人も。
ドイツの良識を信じたいものです。

”親愛なる日本の皆様へ

この場をお借りしまして、被災者やそのご友人、ご家族やご親戚の方々、ならびに在独邦人の皆様にもお悔やみを申し上げます。また、この百年に一度と言われる大災害に対するドイツの世論の反応を大変恥ずべきものと考えています。何十万もの人々が家を失い、雪と寒さの中で行方不明の方々に思いを馳せては悲しみに暮れ、また数百万もの日本の方々が放射線の危害に怯えて暮らしています。

ひるがえってドイツはといえば、政府が非常事態を宣言しているのです。しかし非常事態なのはむしろドイツ人の頭の中ではないでしょうか?ヨウ素剤や放射能測定器を買いに走る人がいるかと思えば、テレビではぬくぬくと暮らしている視聴者に向かって、まるでこの世の終わりであるかのように煽りたてています。しかし実際に災害現場で起こっていることを考えると、これらは馬鹿にしているとしか映りません。

いやらしいことに政治家たちはこの迫りくる核災害をいいことに、党利党略に走っています。同じドイツ人として日本の皆様に申し訳なく思いますが、同盟90/緑の党のクラウディア・ロート党首は、デモ行進の人達の列でわめき散らし、次の選挙には勝ったも同然と内心ほくそ笑んでることでしょう。しかしそれはまだ行方不明のままの犠牲者を冒涜する行為であり、被災者の方々のことがすっぽりと頭から抜け落ちているのです。

また、日本の首相から直接情報が上がってこないといって苦言を呈していた大臣がおりました。これについても申し訳なく思います。これだけドイツの世論が敏感になっているのに日本政府が構っている余裕があるとでも思っているのでしょうか。さらにこうしたドイツの恥ずべき姿に拍車をかけたのが日本に向かった救助隊でした。成田空港で迎えが来なかったといって、すぐに引き返してしまったのです。所詮は同情ではなく旅行気分だったのでしょう。メディアも憶測と事実を混同し、はなから「チェルノブイリの再来」を吹聴しています。同業者として恥ずかしく思います。こうしてドイツはパニックに陥り、同情し痛みを分かち合い、被災者の方々のお気持ちに配慮することができなくなってしまっているのです。

日本の皆様の冷静沈着さにはつくづく驚かされます。そうかと思えばドイツ国内では狂ったように騒ぎ立てるばかりで、お恥ずかしい限りです。ドイツ人の振る舞いは、まるでしつけの行き届いていない子供の様で、わがままで自己中心的で、はっきりいって無慈悲です。

しかしドイツにはそうでない人達がいることも、どうか忘れないで下さい。彼らは沈黙し、想像を絶する痛ましい光景に心を動かされているのです。そして原発の技術者や自衛隊員の方々が我が身を省みず、最悪の事態を食い止めるため、自らの健康やいのちを危険にさらしているその姿勢を目の当たりにして、深い敬意の念を抱いているのです。

私達は日本の皆様と心を一つにし、上から目線で語ったり、自分達が正しいなどと言うつもりもありません。まして自然災害にどう立ち向かうべきか教えてやろうなどとは夢にも思いません。皆様とともに謹んで哀悼の意を表したいと思います。”

ドイツ『週刊経済』誌 編集長 Roland Tichy氏のメッセージ
http://fachwerk.exblog.jp/15075398
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12 コメント

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ドイツ (tona)
2011-03-21 13:47:49
ドイツは色々な感慨を持たされる国です。
美しいドイツ、枢軸国として、またナチを生んだ国、EUでフランスと渡り合う国、質実剛健(スイスと似ている)、物凄いところから復興した国(日本も)、割合と日本人と合う気質の国とも言われます。
この記事を読んで、前からかすかに感じていたのですが、とても神経質な国民ではないかとの思いが、少し確かなようにも思われました。
でも中国の例ではありませんが、必ずこの編集長のような方がおられることに心がほっとすることもあります。

救援活動だからこそ甘えが許されないのですね。
国際援助隊 (naoママ)
2011-03-21 14:33:47
昨夜の8チャンネルの「Mr・サンデー」という番組で、まさにドイツとスイスの政府派遣の海外援助隊の密着取材をやっていました。

この2つのチームは同じ敷地内にテントを張り同じバスで南三陸町に入りました。
初仕事を開始する朝に「東電の福島原発の緊急事態」のニュースが入り、ドイツチームには本国から帰国命令が出たようです。
「俺怖いよ。帰りたい」と隊員はつぶやいていました。
「ドイツ人はチェリノブイリを経験しているので、放射能には非常に敏感なのです」とナレーターは軽く流していましたが・・・
ドイツ国内はこんな事になっていたのですね。

女性が隊長のスイスチームは苦悩の末残りました。
ぺちゃんこになった家から犬が遺体を数体発見して、警察に通報した時点で撤退を決意しました。
「今回の地震によるツナミ被害は、我々が今まで世界中の被災地で経験したことが全く役に立たない。我々は生存者を見つけることが任務だがこの惨事の中では難しい」と・・・
こちらは悔しさを滲ませながら帰国したようです。

他の国々の援助隊はどうなっているのかサッパリ情報がありませんね。
昨日9日ぶりに発見された少年とオバ~ちゃんの件だって、スイスチームの優秀なワンちゃんがいたならもっと早く見つかったかもと思いましたよ。
でも甘えは許されないのですよね。

そして番組を見ていて、各国の援助隊が適材適所に配置されたかどうかも疑問が残りました。
tonaさま (zooey)
2011-03-21 21:02:31
調べてみたら
さっさと帰ってしまった救助隊って
他にもいるのですね。

イギリスの救助隊、書類不備で何もせず帰国
http://rocketnews24.com/?p=81192

このイギリス隊帰国についてのスレで
笑っちゃいました…

「形の上では書類不備にして
実際は放射能が恐いから逃げたんだろ 」
「入国にそんな書類必要なわけない
どうみてもうその得意なイギリス人
ドイツ人はまともに非難して帰った」
http://www.nihongodeok.net/entry/1383
Unknown (zooey)
2011-03-21 21:09:08
そんな番組やっていたのですね。
見逃してしまいました。

>初仕事を開始する朝に「東電の福島原発の緊急事態」のニュースが入り、ドイツチームには本国から帰国命令が出たようです。

ああ、やはりそうだったのですか…
で、ドイツチームはその命令に従わずに残ったのですか?
それとも帰ってしまったのでしょうか?

>他の国々の援助隊はどうなっているのかサッパリ情報がありませんね。

確かに、色々な国から何人の救助隊が到着!というニュースはやっていましたが
その後の情報はありませんね。
普通の地震とは違って
津波にさらわれてしまった今回は
生存者を発見するのが難しくて残念、という何処かの国の救助隊の台詞は目にしましたが…
あの混乱の中では
適材適所に配置というのも難しかったでしょうね。
はじめまして (^o^)/ (慕辺未行)
2011-03-21 23:39:28
先日はご訪問&コメント、ありがとうございました。
ドイツにドイツ人の親友を持つ私としては、ちょっと残念なことでした。しかし、原発に関する日本の報道を懐疑的に見ているのは事実のようです。
ドイツ国内での騒ぎは、私には良く解かりませんが、決して日本を非難しているのではなく、原発に関する東京電力や日本政府の発表が信用するに足らない!のではないかナァ?と思います、いや思いたいです。
すぐに帰国しました (naoママ)
2011-03-22 09:05:04
あのTVで紹介されていたドイルチームは何もせずにさっさと帰り、スイスチームは残りました(正式なドイツ政府が派遣した救援隊と思ってみていましたが、確認は出来ていません)

人数的にはドイツの方が断然多く、それにスイス隊が加わったという感じでしたが・・・
スイスチームは女性が隊長、他にも数人の女性がいて、こちらの方が頼もしい感じがしましたよ。
今日はこれから計画停電が始まり、午後もう一度ありそうです。

慕辺未行さま (zooey)
2011-03-22 12:33:07
ドイツ救助隊がさっさと帰ったということを聞いて
本当かどうか検証しようと色々検索したときに
例えばこんなブログの文章を見つけました。

”ドイツでは、必ずしも「日本を支援しよう!」という空気ではなくて
悲しいことに、日本バッシングがはじまっている。
マスコミが流す情報は、「原発は危険」「日本が汚染されている」
というものが中心。”
http://berkuma.blog90.fc2.com/blog-entry-745.html

この方のおっしゃることがすべてとは思いませんが
他にもこのような内容の文を見かけました。
悲しいことですが…

>原発に関する東京電力や日本政府の発表が信用するに足らない!のではないか

それは思います。
初期段階の東電や政府対応は、素人目にも酷いものでした。
naoママさま (zooey)
2011-03-22 12:36:06
ええ!?
そのまま帰っちゃったのですか?
民間団体はそうであっても、政府の公式団体(多分)はそんなことないだろう、と思ったのに。

一般的な日本人の私としては
せっかく来たのに恥ずかしくないの?とか
そんなあからさまなこと、とか思っちゃうのですけど。
人道主義で人助けに来ようが
危険なものは危険、だから帰る、か。
合理的といえば合理的か…
やっぱり (munyu)
2011-03-25 05:21:42
初めまして、
私の知っているドイツでは、想像通りって感じですが。
ここは、頑張って欲しかったですね(T_T)
ドイツ人の優しさってマリーアントワネットの
優しさですよね(笑)

自分たちに害の無い範囲での、優しさで
同情して何か出来ることが無いのか?って考えている自分は何て優しいんだ!!って
自分に酔ってるって感じですね(笑)

いざ!自分たちに少しでも害される可能性が出たら
パニックに成って今度は自分がこんなに可愛そう~~!
みんな!私ってわかわいそうでしょ?
と、みんなに訴えて悲劇のヒロインに成っているドイツ人と言わず欧米人はこんな感じじゃないですか?
Lufthansaもクルーが放射線を浴びる可能性が有るとのことで
フランクフルトからインチョンに飛んで
インチョン、成田の往復して、ソールに宿泊って事に成ってるみたいですし
その前は何も検出されていない大阪便名古屋便もインチョン経由でした
直行でないLufthansaを使うメリットがないにで
飛行機はガラガラでやばいと思ったのか
大阪名古屋は直行に戻したけど成田はインチョン経由(笑)

こんな時だから増便しようとかの考えは全くないようです(笑)
アウディジャパンの役員も本国に逃げて居てないし、
ひどいもんですね(笑)
munyuさま (zooey)
2011-03-25 10:17:46
いらっしゃいませ。
コメントありがとうございます。

これだけの大災害が起きてしまった日本から
外国人が逃げるのは仕方ないと思っているのです。
彼らには、日本に残る理由も義務もないのですからね。
日本人だって、外国にいて何か起きたらすぐ逃げ帰るだろうし。
それでも、固く閉じたブランドショップを見るのは
あまり楽しいものではありませんね。
アウディジャパンに限らず、さっさと逃げ帰った、或いは東京を離れたブランド会社関係の人間は
とても多いみたいですよ…

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