First Step

初めてのロンドン生活、初めての育児。前向きに色々な事に「はじめの一歩」を踏み出してみようと思います。

スペイン旅行~バルセロナ~

2012-09-10 23:01:13 | 旅行

夏休みの旅行第2弾はスペイン旅行でした。今年はイギリスで過ごす最後の夏なので、欲張って2回も旅行に行きました。イギリスに赴任して以来ヨーロッパの色々な国に旅行に行きましたが、いわゆるメジャーな国にはあまり行っていない事に気が付きました。そこで、今回は日本からは直行便のない大国であるスペインに行ってみる事にしました。スペインと言えば日本でも人気のあるヨーロッパの旅行先として知られています。今回の旅行ではバルセロナとマドリッドの2都市を周りました。

今回の旅行行程は以下の通りでした。
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8/24  ロンドン⇒バルセロナ
8/25  バルセロナ
8/26  バルセロナ⇒マドリッド
8/27  マドリッド
8/28  マドリッド⇒ロンドン
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スペインは17の自治州から成り、それぞれ独自の政府を有しています。バルセロナはカタルーニャ地方という自治州の州都であり、カタルーニャはその歴史の中で新しい文化を柔軟に取り入れながら発展してきました。ガウディをはじめとする多くの芸術家を生みだした事でも知られるバルセロナはスペインで最も活気のある都市として知られています。

バルセロナで一番に向かったのはサグラダ・ファミリアでした。1882年に着工されたものの130年経つ現在に至ってもなお未完成というサグラダ・ファミリアは、カタルーニャ出身の偉大な建築家であるアントニア・ガウディの作品として世界中にその名を轟かせています。学生時代に教科書で何度も目にしたサグラダ・ファミリアを実際に見ると、それは圧倒的な存在感を放っていました。その外観の様相はひと言では説明不可能な複雑なもので、大胆さと繊細さが混在しているような印象を受けました。その外観を見ながらいざ中に入ると、柱の直線とアーチや窓枠の曲線がすっきりとした解放的な雰囲気を創り出し、ステンドグラスとオレンジのライトがそこに柔和さを加味し、神聖な雰囲気が広がる独特な世界感が表現されていました。残念ながらガウディは1926年にトラム事故により亡くなってしまいましたが、ガウディは自身が手がけた作品であるこのサグラダ・ファミリアで眠っているそうです。
サグラダ・ファミリア1 
サグラダ・ファミリア2 サグラダ・ファミリア3

こちらはバルセロナの中心にあるカタルーニャ広場です。広場のそばにはスペイン随一のデパートであるエル・コルテ・イングレスなどの商業施設、ホテルや銀行などが立ち並んでとても賑やかです。サグラダ・ファミリアを出た後に夕食を食べるレストランを探していたのですが、スペインのレストランはランチ後に一旦閉まり、20時以降に再度開くというスタイルのため、2歳連れの私達にとっては不便でした。結局初日はエル・コルテ・イングレスの最上階にて軽めの夕食となりました。
カタルーニャ広場1 カタルーニャ広場2

翌日は私がとても行きたかったピカソ美術館へ。これまでピカソはフランス出身だと思い込んでいたのですが、スペイン出身だと言う事が分かりました。そのため、母国にあるピカソ美術館にはピカソが生涯に渡って書いた一連の作品が年代毎に並べられていました。青の時代からフランスで制作活動をした各時代、そしてゲルニカの時代に至るまでピカソの作風はめまぐるしく変化していました。ピカソの絵と言えばまるで子供が書いたようなあの独特な絵を思い浮かべますが、晩年ピカソは「ようやく子どものような絵が描けるようになった。ここまで来るのにずいぶん時間がかかったものだ。」と言ったそうです。自己に満足する事なく、常に自己否定と自己実現を繰り返し続けたピカソは晩年になってようやく自己満足に至ったのでしょうか。また、ピカソは「私は対象を見えるようにではなく、私が見たままに描くのだ。」と言って憚らなかったそうです。91年の生涯に渡り、自分が見た対象を真摯に絵に描き続けたピカソ、私がその絵を理解できるようになるにはまだまだ時間がかかるようです。
ピカソ美術館1 ピカソ美術館2

ピカソ美術館を出た後は旧市街へ。サン・ジャウマ広場にはバルセロナにおける行政の中心である市庁舎とカタルーニャ自治政府庁がありました。
市庁舎 自治政府庁

そしてサン・ジュセップ市場へ。旅行ではマーケットを訪れるのが楽しみの1つです。生ハムや新鮮なシーフード、フルーツなどが所狭しと並べられていました。
サン・ジュセップ市場1 
サン・ジュセップ市場2 サン・ジュセップ市場3

続いてはこの日のメインイベントであるフラメンコを観にスペイン村に向かいました。スペインの名所が実物大で再現されているテーマパークで、1929年の万博の際に造られたものだそうです。レストランやお土産物屋さんが立ち並び、スペインが凝縮されているような感じでした。
スペイン村1 
スペイン村2 スペイン村3

スペイン村を楽しんだ後はフラメンコを観にスペイン村内にあるエル・タブラオ・デ・カルメンへ。ショーが19:30からとフラメンコにしてはスタートが早く、またタパスやディナーを楽しみながらフラメンコを観る事ができるので、私達のような小さな子供連れにはピッタリでした。今回のショーでは女性と男性のダンサーがそれぞれ2名ずつ計4名がそれぞれフラメンコを披露しましたが、ダンサーによって踊りや創り出す雰囲気が全く違うのに驚きました。フラメンコとはまさに感情を自由に表現する踊りなのだなと思いました。
フラメンコ1 
フラメンコ2 フラメンコ3

スペイン村を出てホテルに戻ろうとすると、何やらすごい人だかりが出来ていました。その方向に歩いて行くと、それはマジカ噴水でのショーを見るためのものでした。しばらく見ていると、すごい迫力!広場にあるような普通の噴水がこんなにダイナミックに演出されるなんて、としばし見入っていました。噴水に何か特別な仕掛けでもしてあるのでしょうか。。。
マジカ噴水1 
マジカ噴水2 マジカ噴水3

バルセロナはとにかく見どころの多い町でした。また、見どころが点在しているので見て回るのに時間がかかり、2泊だけの滞在では全く時間が足りませんでした。しかし、ガウディのサグラダ・ファミリアとピカソのピカソ美術館という芸術の傑作を見られたので満足度としてはとても高いです。いつになるか分かりませんが、次にバルセロナを訪れた際にはガウディの作品を色々と見たいです。


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