First Step

初めてのロンドン生活、初めての育児。前向きに色々な事に「はじめの一歩」を踏み出してみようと思います。

Bookstart

2011-10-28 23:41:27 | 育児

日本でも多くの市区町村で行われているBookstart(ブックスタート)ですが、もともとブックスタートは1992年にイギリスでbooktrust(ブックトラスト)が始めたものだそうです。ブックトラストは年代・文化の枠を超えて全ての人が本に親しむ事を目的として設立されたイギリスの慈善団体です。日本では乳児の時に一度だけ本を貰えるブックスタートですが、本場のイギリスではそれに加えて18ヵ月と3歳の時にも本を貰える機会があります。

娘が18ヵ月を迎えた頃に案内のハガキが届き、取りに行くとこんなバッグを貰いました。
Bookstart1

中には入っていたのは、
1.絵本が2冊
Bookstart2

2.数字を覚えるための紙(1~10までの数字が書かれた紙)
3.スケッチブックとクレヨン
Bookstart3

4.推奨絵本のリスト
5.読み聞かせの方法
が入っていました。
Bookstart4

絵本にも度々登場しますが、イギリスにはNursery Rhyme(ナーサリー・ライム)と呼ばれる童謡がたくさんあり、小さな子供達はまずこのナーサリー・ライムから言葉や数を覚えていきます。このナーサリー・ライムはとても優れていて、数や色はもちろん体や顔のパーツ、そして想像力をかき立てるストーリー性のあるものなどバラエティに富んでいます。手遊び歌になっているものも多く、実際に指で数を数えたり、体や顔のパーツを指差したり、漕いだり寝そべったり起きたりなどの動作を伴ったりととても楽しいです。2歳の娘もお気に入りのナーサリーライムを何曲か覚えて良く歌っています。

今ではお風呂を上がってから寝るまでの時間を読書の時間と決めて娘と一緒に絵本を楽しんでいます。ブックスタートの発祥の地であるイギリスでたくさんのお気に入りの絵本に巡り合えれば嬉しいです。


Garsons

2011-10-15 14:20:52 | お出かけスポット

これまで何度か野菜を買いに行った事があるGarsons Farm(ガーソンズ・ファーム)に果物狩りに出掛けて来ました。ガーソンズ・ファームはロンドンから車で1時間程のサリー州イーシャにある農場で、ファーム・ショップやレストラン以外にも20種類程の野菜狩りと10種類程の果物狩りを楽しむ事ができます。10月はラズベリー狩りができるとの事でしたのでラズベリー畑へと向かいましたが、ちょっと旬の時期が過ぎているのかラズベリーにはあまり元気がない様子。

それじゃあ、違うものにしようと車を走らせると、何やらすごい人だかり!その人だかりはパンプキンでした。そろそろハロウィンだからかな~と思いながらそのパンプキン畑に向かいました。すると畑には一面のパンプキン!こんなにたくさんのパンプキンを見たのは初めてでとっても感動しました。
Garsons farm2

人々はパンプキン狩りを楽しむというよりも、パンプキンの上に座って記念撮影をしたり、子供達はパンプキン畑を自由自在に走り回ったり、まるで遊園地と化していました。それにしても、たくさんのパンプキンに圧巻の光景でした。
Garsons farm1

日本では果物狩りなどは何時間食べ放題でいくらというシステムですが、ここガーソンズ・ファームは勝手に畑に入って好きな物を好きなだけ取り、最後にその重さに応じて料金を支払うというPick Your Own(ピック・ユア・オウン)というシステムを採っています。勝手に畑に入って勝手に取るという事に最初は何だか後ろめたさを感じましたが、ある意味とってもリーズナブルなシステムなのだと思います。私達は結局パンプキン畑で何も取らずに帰ってきたので費用は0(ゼロ)、でもプライスレスな貴重な体験ができた一日でした。

帰りに立ち寄ったファーム・ショップではハロウィン用のパンプキンが売られていました。本当にたくさんの種類があるのですね。



ヒーヴァー城

2011-10-09 15:59:24 | お出かけスポット

hiver castle(ヒーヴァー城)はケント州にある1270年に建てられたお城です。自宅のあるウィンブルドンからは車で1時間半程の道のりでした。ケント州に入ると目に入る風景はのどかな田園風景へと変わり、まるで日本の田舎に来たような気がしました。ヒーヴァー城は「悪名高き」と形容される16世紀のイギリス国王ヘンリー8世の2番目の妻であり、エリザベス1世の母であるアン・ブーリンが幼少時代から過ごしたお城として知られています。

ヒーヴァー城は、石造りのお城に絡みつくツタがとても印象的な小ぢんまりとしたお城でした。実際に中に入る事もできます。入口を通ってお城の中庭に着くと、その建物の雰囲気は正面から見るのとは随分と違っていました。この様式はその建てられた時代からテューダー様式と言うそうです。その中庭から中に入ってみると、とても温かみのある上品な雰囲気のインテリアに囲まれていました。お城の規模が小さいのでとても親しみが湧き、まるで家具付き一戸建ての内覧にでも来たかのように色々とイマジネーションを働かせながら楽しく見て回りました。お城の規模とは対照的に周りの庭がとても広く、お城の窓から外の庭を眺めると心がほっと落ち着く気がしました。
Hever Castle1 
Hever Castle2 Hever Castle3

ヒーヴァー城と言えばその庭園が有名です。独特の形に綺麗に刈り込まれた木が印象的でした。トナカイやブタなどの動物の形に刈り込まれた木もありました。
Hever Castle4 
Hever Castle5 Hever Castle6

ヒーヴァー城はそれ以外にも池があったり、バラ園があったり、様々なイングリッシュガーデン以外にもイタリアンガーデンがあったりと多種多様な要素があるお城でした。もみじもあり、綺麗な赤に紅葉していました。
Hever Castle7 
Hever Castle8 Hever Castle9

この日は晴天という事で多くの家族連れで賑わっていました。お城や庭園を見る以外にもピクニックシートを広げてピクニックを楽しんだり、池で手漕ぎボートを楽しんだり、アーチェリーを楽しんだりと色々な楽しみ方ができるお城だと思います。


イギリス旅行~バーミンガム~

2011-10-02 23:26:41 | 旅行

Birmingham(バーミンガム)はミッドランドと呼ばれるイギリスの中心部にある都市です。イギリスの有名なチョコレートメーカーであるCadbury(キャドバリー社)のチョコレート工場(Carbury World(キャドバリー・ワールド))がバーミンガムにあるので、そこを見学しに行って来ました。

今回の旅行行程は以下の通りでした。
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9/23 シュロップシャー
9/24 バーミンガム
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Shropshire(シュロップシャー)はバーミンガムの北西にある州です。ここには世界で初めての鉄橋として世界遺産にも登録されている「アイアンブリッジ」があります。そのアイアンブリッジを歩いて渡ってみると、その眼下には緑深い渓谷が広がっており、川が流れていました。セヴァーン川というこの川にはかつて鉄を運ぶ貨物船が往来し、産業革命発祥の地だったそうです。今ではその面影を感じさせない程に川はひっそりと静かな佇まいを見せ、まるで映し鏡のように空の雲をくっきりと映し出していました。
アイアンブリッジ1
アイアンブリッジ2 アイアンブリッジ3 アイアンブリッジ4

旅行の2日目はこの旅行のメインイベントであるCadbury Worldに向かいました。Cadbury(キャドバリー社)は1824年にコーヒーや紅茶を扱う食料雑貨店としてスタートしましたが、ココアやチョコレート飲料の製造販売をきっかけに一躍有名になり、その後1831年には工場を立ち上げ、世界的なチョコレートメーカーとして成長を遂げました。2008年には米国の飲料ビジネスが本体と切り離されてDr Pepper Snapple Group(ドクター・ペッパー・スナップル・グループ)として独立し、2010年には米国の食品大手クラフトフーズに買収され、現在はクラフトフーズの子会社となっています。しかしながらキャドバリー社は今なおイギリスに根差したブランドのようで、イギリスで一番親しまれているチョコレートブランドだと思います。
Cadbury Worldは14のセクションから成っていました。まずはキャドバリー社の歴史やチョコレートの歴史などの説明がありました。印象に残ったのが、キャドバリー社では設立当時から従業員を第一に考え、非常に手厚い福利厚生を用意したそうです。子供が通うための学校や健康管理のための病院はもちろん、教会なども建設したそうです。
Cadbury World1 Cadbury World2

アトラクションもありました。cadbraという乗り物に乗ってキャドバリーのキャラクターを目にしながらチョコレートワンダーランドを楽しむ事ができます。また、キャドバリーの様々なチョコレートのパッケージとの合成写真を撮って貰えるオプションもありました。好きなパッケージを選び、それに合ったポーズを取りながら撮影するというものでした。解像度があまり良くなく写真の出来はいまいちでしたが、いい記念になりました。それ以外にも自分の影が映し出されるスクリーンや反射によって自分の影が無数に映る鏡などの子供が喜びそうなものもありました。
Cadbury World3 Cadbury World4

キャドバリー社の工場は残念ながら写真撮影が禁止されていたので写真は取れなかったのですが、ビジター向けにチョコレートの製造工程がが公開されていました。通常のチョコレート以外にもサッカーボール、靴や車、個人向けのチョコレートプレートなどが製造されていました。
Cadbury World5 Cadbury World6

最大規模のCadbury shopもありました。とにかくすごい種類のチョコレートでした!工場直売コーナーもあり、各種チョコレートが非常に安く売られ、まとめ買いする人の姿が目に付きました。
Cadbury shop1 Cadbury shop2

Cadbury Worldでは随所でこのようにキャドバリーのチョコレートが貰えました。そして驚く事に、貰ったチョコレートを皆その場で次々と完食していくのでした。。。キャドバリーのチョコレートはかなり甘いのでちょっと信じられなかったです。
Cadbury world7

バーミンガムはロンドンに次ぐイギリス第二の都市で、人口は100万人に上ります。そんなバーミンガムで産業革命の象徴であるアイアンブリッジと産業革命発祥の地で花開いたイギリスの製造業の象徴であるキャドバリー社を見学し、18世紀に思いを馳せる旅行となりました。かつては産業革命の進展に伴い工業都市として発達したバーミンガムですが、現在は近代的な建物が立ち並び多様なサービス産業を抱える都市へと変遷を遂げています。バーミンガムは産業革命の静かな名残りと近代産業の活気が同居する都市でした。