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今日のWBCオランダ戦での菊池選手のスーパーファインプレー

2017-03-12 22:48:52 | Weblog

今日(3月12日)のWBCオランダ戦での菊池選手のスーパーファインプレーは今までいくつも見てきた彼のファインプレーの中でもこれまでにないエキサイティングなものだった。

7回裏1死1塁の場面で,オランダの3番バッターの強烈な当たりは松井投手(楽天)の股間を抜け,誰もがセンターに抜けると思った瞬間,菊池選手がダイビングキャッチ&グラブトスで2塁フォースアウトを取ったというもの。

今回で3回目になるけれど,菊池選手がなぜこんなプレーができるのかを,自身のコトバで説明している書籍を2年前に読んだ時にこのページで記載(2015年5月12日のログ)したものを以下に紹介します。

「凄い!!」と感じるだけでなく,なぜそういうプレーができるのか?そして自分がそういうプレーをするにはどうすればよいのか?そこまでを考えるような習慣をもつことは,小学生には無理なのか?いや,上級生はできても下級生は無理なのか?・・・無理(=あきらめ)を感じた時点でそれ以上はないのではないか。選手の成長をあとおしする手法は,いくつでもあるはずだ。

↓↓↓
最初にファンの皆さんが一番気になっていると思う守備について述べていきたい。
ただ、正直なところ、まだまだ守備を語れる立場ではないと思っている。だから、ここでは今の自分が考えていること、等身大の「感覚」について書いていきたい。
 まず、守備の際に最も大切にしていることは「最後まで追う」ということ。僕はこれができるかできないかの見極めをはっきりさせている。その見極めこそが、皆さんに驚いてもらえるようなプレーにつながっているのだと思う。(自分では全部同じプレーだと思っている)。
 最後まで追う。そして、抜けてから初めて諦める。そうしないと絶対に悔いが残る。さらにピッチャーにも申し訳ない。
 自分の中で「捕れる」と思った打球は絶対に諦めない。いわゆる“自分のテリトリー”に入った打球は、とにかく追うことを心がける。逆に、完全なヒットの打球は追わないと決めている。
 だから、「これ、どうかな?」と迷ったりする打球がない。常に追うか追わないかの二択。これは中途半端をなくすためだ。
 昨シーズン(2014年)も右左関係なく、テリトリーに引っかかる打球は追ってきた。これは試合のダイジェストなどを見ていただければよくわかると思う。「追う」回数が多ければ当然、守備機会は多くなる。結果、捕って投げる動作も増える。これらをミスなく行なえば捕殺になる。
 捕殺の記録を更新することができたのも、積み重ねの結果。まさに技術だけでなく、最後まで追うことがあの記録につながったのだと考えている。
 最後まで追っていると、何かの拍子でポーンとボールが跳ねるかもしれない。その軌道が自分のテリトリーに入ってくれば、アウトにできる。そうしたアウトの可能性が想定できるのであれば追うべきだ。
 「捕れたかもしれない」という機会はなるべく少なくしたい。この後悔だけは守備をやっていて最も味わいたくないものだ。
 追えると判断したものは最後まで諦めずに追う。これを積み重ねれば自然と守備はうまくなり、誰でも成長できると思う。逆に言うと、守備が上手くなりたいのであれば、どんどんボールを追って守備機会を増やさなければダメだ。
「最後までボールを追う」は、僕の守備において最も優先するポイントだ。
↑↑↑(引用 終了)

「最後までボールを追う」
もっともっと鞆グランドでそういうシーンが増えてほしい。
そしてミスでくやしい思いをしている選手は、次はこのような気持ちでプレーする姿を見せてほしい。


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