人生旅的途上Sentimental@Journey

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Ⅰ, ROBOT

2021-01-17 | essay

 表題の「Ⅰ,ROBOT」は、2004年に公開された20世紀フォクス社のSF映画。原典はアイザック・アシモフの短編「われはロボット」である。人間とロボットが共存する2035年のシカゴ。ひとりの科学者が謎の死を遂げ、刑事デルは一体のロボットに疑念を抱いて捜査を進めるが……。

 では、なぜアイザック・アシモフか。それは彼が発表した「われはロボット」(1950年)により、ロボットの倫理規則(いわゆるロボット工学3原則)が世に広められたことによる。以来、この3原則は、他の作家や思想家がこの種の話題を扱うに際して大きな影響を与えている。この映画もこれにインスパイアされて誕生したアクション・スリラーであった。

  ロボット工学三原則

 第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

 第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

 第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己を護らなければならない。

 ちょっとややこしいが、よく読めばとてもうまくできていることが理解できよう。これはロボットが決して人間社会に危害を加えないようにするための鉄則である。すべてのロボットはこのルールをプログラムされており、人間を殺すなんてことありえないはずなのだが、さて……というのがこの映画であった。


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