春の七草といえば、「セリ・ナズナ、ゴギョウ・ハコベラ、ホトケノザ、スズナ・スズシロ、これぞ七草」といい、1月7日に七草粥を食して1年の無病息災などを祈り、また正月料理で疲れた胃を休めるものとして、その風習はいまもつづいている。しかし、これに対して秋にも七草があることは意外と忘れられている。また秋の七草の存在を知っていても、七草の名をすべていえるかといえば、その数はさらに少ないので . . . 本文を読む
落語、「姫がたり」である。
「おう、甘酒屋」
「へい」
「あついかい?」
「あつうござんす」
「じゃあ日陰を通んな」
あれ、江戸時代、甘酒屋って真夏に売り歩いていたのか。ためしに調べてみたら、甘酒は夏の季語となっている。歳時記には「暑い時に熱い甘酒を吹き吹き飲むのは、かえって暑さを忘れさせるので、夏に愛用される」などとある。
あま酒の地獄も近し箱根山
酒 . . . 本文を読む