法の精神 2016-10-30 | essay モンテスキューといえば、その主著『法の精神』で知られるフランスの政治思想家にして法学者である。ルイ14世による絶対君主制の治世下にあって初めて三権分立を説き、アメリカ合衆国憲法やフランス革命に強い影響を与えたといわれている。 この高名な著作が出版されたのは1748年、わが国でいえば江戸中期にあたる。モンテスキューはそこで「日本の法律の無力さ」と題して章を割き、「ほとんどすべての罪は死をもって . . . 本文を読む