エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

奄美からの便り・・・5

2013年10月27日 | ポエム
今日、海はありません。
ハブという毒蛇に関する情報・・・。

マングースとハブの闘いがつとに有名だけれど、実はハブという生き物、奄美の人々の生活に根差している。
上手に付き合っていると言うべきか。



こんな会話が飛び交う。
「さあ、ハブでも獲りに行くか!」
「こんな日は(雨上がり)、獲れそうだからね」
「地面が濡れているから、滑りやすいからね」

晩酌や夕食の後の会話である。



ハブは夜行性である。
昼は茂みで寝ている。
夜になると、水を飲みに道路に出て来て水辺に行こうとする。

とりわけ雨の音は、蛇が滑って出てき易くなると云うのである。
本当かいな!!!

そこを、人間が狙っている。
ハブ取り以外では、夕方以降はフラフラと出掛けると危ない。
島の人々は、例外なく懐中電灯を持っている。

ハブは光に弱いのである。
因みに太陽の光には、30分と当たってはいられない。
死んでしまうのである。

普段でも、人々は茂みの傍は歩かない。
できるだけ歩道や道の真ん中を歩く事を、心がけるのである。
全て自己責任である。



ホームセンターで普通にハブ箱が売られている。
一つ、7,800円である。



これは、ハブを捕まえる棒。
ハブ取り棒である。
一つ、4,980円である。

従って、ワンセットで12,780円となる。







「砂糖黍の茂みに潜む秋の虫」







こうした場所にハブは潜んでいる。
けれど、ハブを獲って生きたまま役場の支所に持っていくと、一匹4,000円で引き取ってくれる。
血清にするのだそうである。

ハブ獲りの勇者は、一月で100匹取ったと云うから、しめて「40万円」である。
大したものである。



こんな感じで積んである。
島の自家用車は、軽が多いけれど後部に積んである。

島の人々の、一寸した小遣い稼ぎとなっている。



        荒 野人