エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

2013年10月16日 | ポエム
ススキである。
大きな狐の尻尾のように揺れている。
従って、別名「尾花」である。

尾花とは、ススキおよびススキの穂を意味する古名である。



ここは、箱根仙石原の薄野。
いまが見頃、なかなかの風情である。



十五夜には、月見団子と共にススキを供える。
この月見に用いた薄を軒に吊るすと、向こう一年間、病気をしないとの言い伝えもある。







「惜しむ時犇き競う花芒」







をりとりてはらりとおもきすすきかな
            飯田 蛇笏
すすきのひかりさえぎるものなし  
              山頭火
山は暮て野は黄昏の薄哉
              蕪村

高名な俳人の著名なススキの俳句である。



子どもがススキの中を歩いていた。
良い感じである。

因みに、山上憶良が万葉集(巻八 1538)にて「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また 藤袴 朝顔の花」と詠んだように、ススキは、古来から秋の七草の一つに数えられていることを言い添えておこう。



        荒 野人