自転車に乗ろう♪

自転車のこと、ロードレースのこと、庭のこと、日々の暮らしのことなど。    HN:Emmy(えむえむ)

ニースでトラックテロ

2016年07月15日 | 社会、読書
フランス革命記念日の7月14日、
フランス南部のリゾート地ニースで、無差別テロが発生した。
花火大会見物の人々に大型トラックが突っ込み約2km暴走したのだ。

犯人は一人で、警察官に射殺されたが
80人以上が亡くなり200人以上が重軽傷を負っている。

世界中で罪のない人々が理不尽にも命を奪われている。
国と国の戦争ではない
別の形の戦争に巻き込まれているようだ。

日本人の一般的な感覚では
戦争は勝敗が決まったらそこで武器を置く。
ところが宗教戦争では相手を皆殺しにするまでやる。
かつての西洋の戦争はそうだった。
皆殺しにしないまでも、女子供老人などの非戦闘員を殺すことに何の躊躇もしない。
それが世界の大部分で実際に行われてきたことだ。

テロ事件の分析や対策の中には
こうした極めて基本的な背景を理解していないものが少なくない気がする。
日本人の常識からスタートしている限り
有効な対策など立てられないと思う。


2016.7.15 産経新聞
【仏トラックテロ】
車内からフランスとチュニジアの二重国籍の男の身分証明 死者は77人に
 【ベルリン=宮下日出男】フランス南部ニースで、14日午後11時半(日本時間15日午前6時半)すぎ、大型トラックが革命記念日の休日を楽しむ群衆に突っ込み、リゾート客らを次々とはね飛ばした。運転していた人物はその場で警官隊に射殺されたが、現地メディアによると、これまでに少なくとも77人が死亡、多数が負傷する惨事となった。オランド仏大統領は事件が「テロ」との認識を示し、解除予定だった非常事態宣言を3カ月延長する方針を表明した。
 オランド仏大統領は、滞在先の南部アビニョンから内務省での対策会議のため急遽(きゅうきょ)パリに戻った。15日未明の国民向け演説で、「ニースがテロの舞台となった」と述べ、国民に結束を呼びかけた。
 岸田文雄外相は、この事件に邦人が巻き込まれた可能性について、「現時点では邦人の被害は確認されていない」と語った。
 事件はニース中心部の海岸に近い「プロムナード・デ・ザングレ(英国人の遊歩道)」と呼ばれる観光地で起きた。トラックは猛スピードで群衆に突進し、約2キロにわたり速度を上げて暴走した。
 当時、現場付近では革命記念日の花火大会が開かれ、数千人が集まっていた。現場は悲鳴を上げて逃げ惑う人々で大混乱となった。
 トラックには、銃器や手榴弾(しゅりゅうだん)が積まれていたと伝えられる。また、運転していた人物が、暴走しながら群衆に発砲したとの目撃情報もある。
 犯人像について、外電はトラックの車内からフランスとチュニジアの二重国籍の男の身分証明が見つかったと報じた。
 地元当局者は「重大な犯罪行為」と仏メディアに指摘。居住者らには外出を控えるよう呼びかけた。
 フランスでは昨年11月13日、パリ市内のコンサート会場などで、一般市民が無差別に狙われる同時多発テロが発生し、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出していた。
 仏政府は高度警戒のための非常事態宣言を同時テロから延長してきたが、オランド大統領が14日、現在の期限となる26日で解除する方針を示したばかりだった。
ーーーーー

ところでニースと聞いて一番に思い浮かべるのは
サイクルロードレースの「パリ~ニース」だ。
ヨーロッパでのシーズン幕開けを告げる8日間のステージレースで
例年3月上旬に開催される。
太陽に向かうレースとも呼ばれ
「いよいよ本格的なシーズンが始まった♪」と自転車好きは高揚する。
そんな明るいイメージのニースで悲惨なテロ事件が起きてしまった。
悔しくて残念だ。


亡くなられた方々のご冥福と怪我をされた方々のご回復を
心からお祈りします。
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サガンとフルームが一緒に逃げる! ツール第11ステージ

2016年07月15日 | サイクル・ロードレース
一昨日(現地時間7月13日)のツール第11ステージは典型的なスプリンター向きの平坦コースだった。
ミストラルと呼ばれる強い北西風が吹き荒れて
横風と追い風によって集団はいくつにも分裂した。
落車も多発した。

残り61kmで逃げが吸収され、
さらにペースダウンによって残り30kmでは
再び大きなプロトンが形成された。

残り12kmでサガンがチームメイトのボドナールと二人でアタック。
これに反応したのがフルームとゲラント・トーマスだった。
マイヨヴェールとマイヨジョーヌがアシストをひとりずつ連れて逃げる。
スプリンターチームはこれを捕まえようと全力で追うが
約20秒のタイム差はなかなか縮まらない。

サガンは完全なスプリントゴールになると
キッテルやカヴェンディッシュやグライペルには敵わない。
フルームは総合のリードを広げるチャンスではある。
両者の利害が一致しての豪華な4名の逃げが続いた。
すごい、すごすぎる♪♪
眼福と言ってもいい。

ハラハラドキドキしながら見つめる中、
最後はサガンがフルームとのスプリントを制してステージ優勝した。

シクロワイアードより
サガンのコメント
クリス・フルームとゲラント・トーマス、マチェイ・ボドナールの自分の4人で抜け出してからは会話する余裕なんてなかった。ただ『行け行け行け!!』と言い合っていた。飛び出してすぐに協調してローテーションが回り始めたんだ。今日はボドナールとチームスカイのおかげで勝てたようなもの。いつもは誰も協力してくれないけど、今日は抜群の協力体制を築けたので嬉しかった。
最後まで逃げ切ったことは素晴らしい。今日はとにかく風が強く、落車も多くてクレイジーだった。決して予定していたアタックではなかったし、状況が展開を作り出したんだ。マイヨジョーヌとマイヨヴェールが逃げるなんてアンビリーバブル。これが今までで最高のステージ優勝とは言えないけど、間違いなくスペシャルな勝利だ。
個人的にはボドナールに勝って欲しかったけど、フルームがボーナスタイムのためにスプリントする気配を見せたので、確実にステージ優勝できるように自分が行った。今日の自分たちはアクターではなくアーティストだった。走っている本人たちは苦しみの中にいたけど、観客や視聴者にとっては見ていて楽しいレースだったと思う。
フルームにはフィニッシュ後に直接感謝したよ。彼にとっては明日が勝負だ。(モンヴァントゥーが短縮されることを聞いて)え?明日はコースが6km短くなったんだって?いいねぇ(笑)

フルームのコメント
サガンと飛び出してから「この動きは本当に価値があるのか?」と自問したけど、今はライバルたちから少しでもリードを奪っておくべき時期。特に最終週の山岳で強さを見せるナイロ(キンタナ)からタイム差を稼ぐチャンスがあるなら必ず動いておくべきだったんだ。この時点でマイヨジョーヌを着ているのは理想的な展開。
下りでのアタックに続いて平坦路でのアタック。プレッシャーに背中を押されて無理やり動いたのではなく、楽しみながらアタックした。今日はチームメイトたちが常に完璧なポジションをキープしてくれた。そのおかげでサガンのアタックに反応することができた。
正直言うと、モンヴァントゥーの登坂が短くなったことはレース展開に大きな影響を及ぼさないと思う。コースが短くなることでレースの強度が上がるだけ。シャレレイナールまでの登りは十分に厳しい。それに今日よりも強い風が吹くならば、登り口までに集団が分裂している可能性もある。
中盤までの登坂でもモンヴァントゥーは特別な存在。そして翌日のタイムトライアルを頭に入れながら走らなければならない。モンヴァントゥーで追い込みすぎると必ず翌日の走りに響く。これからは次の日の走りも考慮に入れた走りが要求される。おそらくライバルたちがタイム差を奪おうとアタックしてくると思う。当然彼らには彼らの戦略がある。でも自分はタイムトライアルを考えながら走りたい。
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