エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

現実は厳しい・・・

2024年03月15日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
19年ぶりの再訪・・・
喜茂別岳(1177m)並河岳(1258m)中岳(1387m)
■ 山 行 日     2024年 3月14日(木) 日帰り
■ ル ー ト     国道230号線中山峠~南尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー      夫婦登山 №03
■ 登 山 形 態      山スキー
■ 地 形 図     1/25000地形図  「中山峠」「無意根山」
■ 三角点・点名    喜茂別岳  二等三角点 点名「喜茂別岳 キモベツダケ」
            並河岳    標高点のみ
            中岳     三等三角点 点名「中ノ岳 ナカノダケ」

■ コースタイム    登り 2時間40分   下り 1時間40分
<登り>
08:15       登山口P帯出発
08:45       C575林道出合
09:20       C660送電線下
10:00       C730喜茂別岳登山口 (中岳林道入口)
10:40       C1000見晴台
11:00       C1030 登行中止 (強風と悪天の予兆)

<下り>
11:20       下山開始
13:00       登山口P帯


★ 上のタイトルは予定で終わる・・・
三座の内「喜茂別岳」を除く二座は、2005年4月以来19年振りの再訪で2回目だった。
三座とも私がカウントしている1000m超峰なのだが、並河岳と中岳の山行記録があっても登頂
写真が無く、いつか機会があれば再訪したいと思っていた。

2005年は、まだ夫婦で全山踏破の目標が無い時で、登頂写真に拘らず付いて行く登山をしてい
た頃だったと思う。写真が無い事に気が付いたのも最近で、調べてみるとピーク写真が無い山も結
構ある事がショックだった。

この切り出しは、山行前に書き出したもので、三座を踏んで往復した事を想定したものだった・・。


しかし、実際には一座も踏めず喜茂別岳の手前にある「見晴台」付近で登行を中止してしまった。



YAMAPのログを見て着いた登山口P帯は広いが、貸切だった・・・


いきなり急斜度の登りから始まるも古いトレースが頼りだった・・・この場面は急登を終えている

★ 初ルート春を感じる陽気で順調に見えたが・・・
YAMAPのフォロワーまっつさんの報告をダウンロードして、久しぶりの夫婦登山が叶った日だ
った。てんくらはどこも「C」ばかりだったが、午後からAとなる喜茂別岳~中岳を狙う。予報に
反して青空が顔を出し、登山口まで丁度2時間で着いた。まっつさんが来た10日は日曜日で広い
駐車帯も満車状態で賑わったようだが、今日は木曜日で貸切だった。

駐車帯の上には、微かなトレース痕があり「ここから行くんだな!」と最初から当てにする始末。
寒さ対策で着込んだ装備で出発したが、天気は良いし気温も上がって来てすぐに汗が滲み始める。

急斜面のトラバースを終えたところで一枚脱いで調整する。
ルート全体では、南北に繋がる尾根上を南から北へ辿る形で、喜茂別岳の途中までは登山道的林道
を使用しながら高度を上げて行く感じだ。

頼りにしていたトレースもところどころ消えていて、気が付くとルートを外れて歩く場面もあった。
アップダウンも多く下りでは登り返しに苦労するだろうなぁ~と危惧しながらもなんとか先へ進む。



送電線の下は標高点660付近でまだ林道 (登山道)もある・・・


送電線の向こうに見える山は、標高約1000mの「見晴台」、先ずはあそこを目標に・・・

★ 天気も怪しいが体力はもっと怪しい・・・
ダウンロードしたルートを度々外してしまったのは、別のトレースを辿っていて楽な方を選んでい
たようだった。時々GPSで確認して気が付く始末。ただ、方向に間違いはなく目標に近づいてい
るので気にせずに歩を進めていた。

しかし、C730付近の林道上にある「喜茂別岳➡」の標識で立ち止まり、時間を見るともう10
時だった。登山開始して1時間40分も掛っていた。そして、自分の体力にも怪しさを感じ始めな
がら林道から外れて、見晴台への急斜面を登り始めた・・。

ほぼトレースは消えて、頼りはGPSと地形図。何度も足を止めながら現在地を確かめるふりをし
て身体を休めていた。

空を見上げると青空もあるが、雲の流れは早く、高度を上げると風を感じるようになって来た。
それでも頑張って目標にした「見晴台」に来ると、想像通りに風は強くなり寒かった。



C730付近で出合った標識「喜茂別岳➡」、喜茂別岳まで3.7㎞という標識もあった。


ここから林道を外れて見晴らし台を目指す・・・


見晴台への南斜面を登る・・・


見晴台への途中、背景に見えるポコは、「小喜茂別岳 (970m) 」未踏の低山。

★ ここが今日の頂上・・・
はやり1000mを超えると気象は変わり、天気は急変する。
目の前に「喜茂別岳」を望むも距離はまだ1㎞以上あった。森林限界となり風が容赦なく身体を冷
やす。雲の流れも速く何より自分の体力に自信が持てなかった。

ここまで3時間近く掛っていて、喜茂別岳までまだ1キロあるとすれば、到底中岳までなら何時間
掛かるか想像も出来た。無理をしないエバ夫婦。急変する前に下山しようと決まるのは早い。

風が強かったので、写真はチーヤンだけ。ここが今日の頂上となった・・・。




登行を中止したC1030付近の尾根上・・・奥に喜茂別岳が見えている


これはチーヤンのスマホで撮ってもらった。たまには被写体の私です・・・

★ 念願のスキーは楽しめた・・・
見晴台からの下りは、5㎝前後積もっていた新雪のお陰でスキーを楽しむ事が出来た。
標高がある分気温もまだ低く、パウダーとは言えないがシュプールを描きながら降りて来た。
チーヤンにすれば今シーズン2回目のスキーだったので、念願叶ったスキーだったと思う。

ほんの僅かな時間だったかも知れないが、楽しめたのは来て良かったと締め括る。

ただ、この後は登り返しも多く暖気で雪が腐り始めて苦労したが、怪我無く無事に下山出来たので
良しと言う事に。

エバ夫婦にとってこれが今シーズンの雪山で終わるかも知れない・・・のが、残念で悔しい。



本日唯一のツーショット・・・ここまでスキーは楽しめたが、この後は大変だった。




チーヤン制作 私たちを象徴する「カメ」の雪像・・・笑


最後に撮ってもらった被写体・・・