エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

令和初の沢登り、再訪・湯の沢川遡行

2019年06月29日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
令和初の沢始め・・・
札幌・湯の沢川遡行
■ 山 行 日    2019年6月24日(月)  日帰り
■ ル ー ト    湯の沢川C380~C800林道出合~万計山荘~登山口
■ メ ン バ ー     すみちゃん、しんたろうー、エバ
■ 登 山 形 態     沢登り
■ 地 形 図    1/25000地形図  「空沼岳」
■ コースタイム   登り 4時間40分  下り 1時間50分
<登り>
08:45    P出発
09:10    C360 入渓
09:35    C450 小滝群の始まり
11:18    C620 滑床に座って写真
12:18    C800 10m大滝
13:00    林道出合
13:25    万計山荘

<下り>
14:25    下山開始
16:10    空沼岳登山口
16:15    P帯



GPSを元に地形図に移したルート図です

★ お誘い・・・
二日前にすみちゃんからLINEが届く。
24日は、山岳部の山行を終えた翌日で休養日と思って休みを取っていたが、沢登り
では愛弟子すみちゃんからの一報なら断わる理由が見つからない。

令和になって初の沢登りとなりそうでちょっと興奮気味だ!
同行予定のしんたろうーくんってどこかで聞いた記憶があるが、思い出せないまま当日
を迎えてしまった。そのしんたろうーくんと恵庭の道の駅で待合せ合流・・・
ようやく記憶がよみがえり昨年ルック岳で飲んだメンバーと分かる。しんたろうーくん
には、大変失礼をしてしまったが車中の会話ですっかり意気投合し登山口となる湯の沢
の林道に着いた。


★ 荒れ果てたアプローチ・・・
当初、しんたろうーくんが未踏と言う事で空沼岳頂上まで行こう!と計画していたが、
遡行だけでも4時間前後掛かると知り呆気なく頂上は却下となった。
空沼岳万計沼コース登山口に来るのは、もう9年ぶりだった。
その間、何度となく台風や豪雨によって林道や沢の氾濫で登山口までのアプローチが崩
壊したという情報は聞いていたが、これ程まで荒れ果てたとは想像を超えていた。

以前は、札幌で一番登られている人気の山として平日でも多くの登山者で賑わっていた
が、登山口まで車で行けなくなったり車上荒らしの横行なども影響してか少し減ってし
まったかも知れない。
(登山者が減ったと言う根拠はありません)
昨今、多くの登山道やアプローチの林道も含めて整備する行政も関係する山岳会も人手
不足などを理由に整備されないまま放置状態の山が多くなっているのが悲しい。
自然災害の猛威はこのところ想像を絶するものが多くなり、ゲリラ豪雨とか爆弾低気圧
と言う言葉も最近になっての事だろう。復旧の目途が立たないほど荒れ果てた林道は、
もう二度と元に戻らないのだろうか。

万計沼コース登山口までの林道は、その2~300m手前で完全に消失してしまった。



P帯から一旦林道を戻る形で橋を渡り、湯の沢林道に入る・・・

★ 曖昧な記憶で再訪・・・
実に湯の沢は9年ぶり2度目の再訪。帰宅してから改めて最初の記録を読み返して見
るとどうも湯の沢林道を最後まで詰めてから入渓していたようだった。なので、今回
入渓した場所は以前よりずっと手前で渓相に記憶が無かったのもうなずけた。

入渓して渓相が新鮮に見えたのもそのせいで、最初からテンションを上げつつのんび
り楽しめたのが嬉しい。新たな湯の沢は初心者向けの沢でありながら地形図を見なが
ら読図する箇所も多く学習に適した沢と言えよう。



入渓直後の湯の沢C360付近の渓相


入渓10分後、林道の下を通るトンネルの橋と遭遇・・


橋のトンネルを過ぎて間もなく現れた小滝・・


渓相の美しさに癒されながらの遡行も楽しい・・・


最初の小滝を登る楽しさ・・・

★ 初沢の洗礼・・・
入渓してまだ30分ほどしか歩いていないが、小滝群が現れる標高点460手前で滝壺
を持つ小滝がスライダーに適した滑り台になっていた。水はまだ冷たくとても滑り降り
てドボンする勇気は無かった私だが、すみちゃんが躊躇なくザックを肩から外し降ろす
といきなり滑り降りて滝壺にドボンした。
「冷て~い!」と悲鳴を上げるも今度はしんたろうーくんが続く。
となると、滝壺で撮影していた私にも「行けぇー・・」と注文サインの眼差し、ここで
ビビっていては師匠としてのメンツもあり勇気を振り絞った・・。

還暦過ぎてもこんな遊びは好きだが、初沢だけに遠慮したかったが、すみちゃんが一緒
なら逃れられない洗礼と諦めて挑戦してみた。
確かに水は冷たかったが、童心に戻れる楽しさ感はなんか良い感じだ。



最初に滑り降りたすみちゃん・・・


唯一のスライダーでは3人とも滑りツボにはまる・・・


3mの滝に直登で臨むすみちゃん・・・


11:18 C620付近の滑床で撮った集合写真・・・


通称「簾の滝」と言われる10mの大滝にて・・・

★ 大滝で終点・・・
12:18 C750 大滝・・すだれの滝
初沢でほど良い疲れを感じ始めた頃、この沢の終点となる大滝に出合う。
この滝を通称「簾の滝」と呼称しているようでその名の通り美しく迫力ある流れで魅了
される。

滝下に悩む事なく全身を濡らすすみちゃんの積極性は、沢を楽しむという観点から正に
適した行動力。沢は濡れるもの、沢は泳ぐもの、沢は浴びるもの・・そんな要素をすべ
て満喫しようと全身で楽しむ姿は頼もしいものだった。

この滝の直登は出来ないので、右岸のガレキを高巻き滝上から下降して再び沢に降りる
ルートを取る。後はあまり変化の無い沢詰めをする感じで40分ほど歩くと万計山荘に
通じる林道に出合い出渓となる。
のんびり会話しながら30分強歩くと山荘の裏側に到着する。



山荘前の万計沼・・・


リンドウ科・・「ミツガシワ」


山荘のデッキでラーメンランチ




万計山荘でゆっくりランチして下山の途につく・・・

★ 動くのも休養・・・
前日まで旭岳周回ルートを辿り、帰宅して翌日は休養しようともう一日休みを取って
いたが、すみちゃんの誘いを受けて今年の初沢に出掛ける事を決めた。
疲れが溜るかもと心配もあったが、好天と癒し系の沢遊びが出来て、逆に心地良い休
養が出来たように思う。家の中でテレビを観ながらゴロゴロしているよりも、少しで
も体を動かしていることの方が、精神的にも肉体的にも良いのだと改めて感じた一日
だった。
ピークを求める山行も必要なのだが、気の知れた仲間との遊びもストレスを溜めない
逆療法なのかも知れない。

心地良い疲れがあっても、また行きたいと素直に思える良い遡行だった。