エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

人間関係、自分への課題

2022年05月30日 | 定年後の生活
人間関係、自分への課題・・・
距離を取って付き合う難しさ

今も昔も人の輪の中に入ると最後の結末は、いつも決別。
現役時代の会社でも、その中の労働組合でも、趣味の会やボランティア団体でもずっとそうだった。

大小関係なく一つの輪 (グループ) の中に入ると、どうしてもその輪のすべてを知りたくなってしま
うのが、自分の悪い癖だ。会社に入社すれば当然ながら先ず自分の仕事を覚える事に全力となる。
ある程度一人前の仕事が出来るようになれば、もっといい仕事をするための疑問符が浮かび上がり、
その提案を会社に申し出る。一人の意見が通らない場合は組合を通じて団体交渉・・。
今考えると自分が描いた疑問符が必ずしも会社に認められ通る訳がない問題だったと納得するが、
当時は、通さないと感情的になり攻撃的な言動が上司からの評価を下げたものだった。それは組合
活動でも言えた事で、会社側との交渉でもその進め方に疑問や不満を口出し、仲間同士で揉める事
もしばしば・・。最後は、自ら役職を降りる結末だった。とにかくすぐに白黒付けたくなる性格が
輪からはみ出る結末を招いていたのである。

趣味の会でもボランティア活動でもいつも最後は自ら辞めていた。

結論を急ぎ、「自分の意見は正しい」と思い込む愚か者。そんな付き合いをしていては上手く行く
ものも行かないのは当然なのだ。「自分がやらなければ・・」その思いが強過ぎて時々相手を傷付
ける言動も過去に思い出す。

65歳になってもまだその性格は直らないものだ。
ただ、現役時代と変わって来たのが「自分がやらなければ・・」と言う思いが無くなって来た。
あなたの代わりは必ず居る、一歩外から眺めればまた違う世界が見えるものだと友人に言われた事
が身に染みた。輪に入ってもすべてを知ろうと思わなくても時間が経てば自然に分かって来るもの
だし、いつもの口出しをグッとコラえて見守る姿勢を取れば、やっぱり言わなくて良かったと悟る
事も多いと分かる。人間関係もあまり立ち入る事無く、ある程度距離を保ちながら気軽なお付き合
いをしていれば、相手を嫌う事も嫌われる事も無く良い関係でいられるのかもとこの歳になってよ
うやくである。

恥ずかしい事だが、自分の人生を振り返って見ると、自分への課題がどんどん沸いて来て面白い程
滑稽に見えて来たりする。これからは、もっと気楽に他人を気にすることなく自由に生きていきた
いとつくづく思う今日この頃である・・・。