北海道には、大小さまざまな湖があります。札幌からでしたら、支笏湖でしょうか。この季節の、穏やかな休日、ちょっと骨休めに「みずうみ」へ出かけてみてはいかがでしょうか?
そして、湖畔に佇み、青空を見上げながら、ひとりぼっちで、あれやこれやと物思いに耽ると言うのも、良いかもしれません。
随分と前の唄ですが、山口百恵の「湖の決心」というのがありましたね。歌い始める前のイントロで、山口百恵が「運命を信じますか?」と語りかけるところが、ぐいっときますよね。
そう言えば、大学生の頃、ある先輩が薦めてくれた本に、シュトルムの「みずうみ」があります。胸が締め付けられるような、儚い初恋の物語です。支笏湖の湖畔に佇みながら、しばしの間、シュトルム文学に浸るのも、ロマンチックかもしれません。
前ふりが長くなりましたが、お薦めの一冊です。生態学の基本を学ぶ上でも良書だと思います。どこかの湖畔で読破するのもオツかもしれません。
湖と池の生物学-生物の適応から群集理論・保全まで-
Christer Bronmark,Lars-Anders Hansson著 占部城太郎監訳
占部城太郎・吉田丈人・鏡味麻衣子・石川俊之・岩田智也 訳
菊判360頁、定価4200円(税込み4410円)共立出版
2007年5月下旬発行