福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

ハングリー精神

2007-02-12 08:40:00 | 大学院時代をどう過ごすか

私たちの研究室の院生たちは、スゴイ!

何が凄いかと言うと、月例コンパの会費がアルコール代を含めて1000円以下なんです! おまけに、スタッフの会費も院生と同じなんです! もちろん、忘年会や修論・博論の打ち上げ等、外でコンパを行う場合は、例外です。

彼らのポリシーは、できるだけ安価で、みんなで最大限に楽しむことです。安い食材を手に入れ、調理も自分たちで行い、会場は低温研の研究室で。実験が終わらない院生にとっても、途中からコンパに参加しやすいですし、実験に応じて途中で抜け出すことも容易です。だから、院生の皆さんは、深酒をしませんし、節度を保っています。

コンパでの話題はいろいろですが、最近、私にとって驚きだったのが、「パンの耳」です。地下鉄南北線18条駅の近くに「ボストンベーカリー」と言うパン屋さんがあるのですが、ここで、大袋に詰め込んだパンの耳が48円で売られているのだそうです。おお、これは凄い! 袋の中には、ある確率で売り物にならなかった菓子パンの片が入っていて、それを見つけたときは、思わず、ラッキー!なのだそうです。もちろん、量が多いので、1度で食べることができません。冷凍庫に入れ、必要に応じてトーストして食べる、と言うのがツウのやり方。

そこで、思いついたのですが、パンの耳をいろいろと加工調理して「つまみ」にしたら、もっと安上がりのコンパになるのでは? すみません、越権行為でした。院生の皆さんの自由な発想に、口を挟んではいけません。

もう少し、私たちの院生の自慢をさせてください。彼らは、人の心の痛みが分かるのです! 本当に、人が良いのです。私は、何度も、何度も、彼らに助けられたことか。

だから、だからこそ、私には、彼らを外敵から守る責任があるのです。