木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

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コンセプトスケッチとフルサイズスケッチ

2006年05月25日 | スケッチとモックアップ(コツツボ)
 <写真>豊田博物館でのスケッチの実演


◆コンセプトスケッチとフルサイズスケッチ<スケッチの種類7>
225:【デザインのコツ・デザインのツボ100連発!】第25発 デザインワーク


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 スケッチには以下のようなものがあります。

 1) イメージスケッチ
 2) アイデアスケッチ
 3) レンダリング(スケッチ)
 4) サムネイル(スケッチ)
 5) シーンスケッチ
 6) コンセプトスケッチ      【←今回はこの説明です】
 7) フルサイズスケッチ     【←今回はこの説明です】
 8) バリエーションスケッチ

 デザインスケッチの機能スケッチの欠点についても、書いています。

 イメージスケッチ・アイデアスケッチ・レンダリング。この3種類が、スケッチの基本です。だいたいこの流れでスケッチを描いていきます。そして、シーンスケッチ・バリエーションスケッチ・サムネイル(スケッチ)はその補助的なスケッチです。

 今回ご紹介するコンセプトスケッチ・フルサイズスケッチは、今まで説明してきたスケッチの別の呼び方、もしくは、ちょっと視点を変えた見方、考え方のスケッチです。


コンセプトスケッチ

 コンセプトスケッチは、文字通り、商品のコンセプトが固まった時点で描くスケッチです。大きなプロジェクトの時には描きますが、通常の商品開発では、あまり描きません。

 商品の企画をいろいろ考えているときに描くイメージスケッチと、コンセプトが決まった後に描くアイデアスケッチ。その間、コンセプトの方向性を形に表したのが「コンセプトスケッチ」です。

 簡単に説明しましたが、これはなかなか難しいです。

 イメージスケッチはまだコンセプトが固まっていませんので、いろいろな考え方で描くことができます。そういう意味では、あまり縛られずに自由な発想で描けます。イメージスケッチは、コンセプトが固まり、方針が決まっていますので、その方針の中でできることを考えながら描きます。

 しかし、コンセプトスケッチは、コンセプトを説明するスケッチですので、イメージスケッチのように自由に描くわけにも行かず、あまりアイデアを縛りこむわけにも行かず、コンセプトという言葉を、なるべく色をつけずに表現しなければならない。

 なかなか難しいですよね。

 だいたい、イメージスケッチの中で、一番コンセプトに近いものを取り上げて、コンセプトに合わない部分を修正して描くのが一般的です。


フルサイズスケッチ

 シーンスケッチのような3次元のスケッチ以外は、大体3面図で描きます。その3面図で描くときは、基本的に商品と同じサイズ、原寸で描きます。図面も原寸が基本です。

 「フルサイズスケッチ」とは、「原寸のスケッチ」という意味です。スケッチがもともと「原寸のスケッチ」であれば、わざわざ「フルサイズスケッチ」なんていう必要はないのですが、わざわざ「フルサイズ(原寸)」を強調しなければならない場合があります。

 たとえば、自動車のように大きな製品のデザインをする場合です。

 自動車のデザインの際も、イメージスケッチのレベルでは、A4やA3程度の紙に描いて、形状を検討します。(写真参照)しかし、もう少し開発が進むと、やはり実際のサイズでスケッチを描かないと判らない部分が出てきます。

 でも、大きな製品の原寸のスケッチを描くのはなかなか大変な作業です。というわけで、原寸で描くのが大変なほど大きなスケッチのことを特別に「フルサイズスケッチ」と呼ぶようになりました。

 どんなに大きな製品だろうと、できれば原寸のスケッチを描いて検討することは、重要です。

 そうは言いながら、列車の顔(正面図)くらいはまでなら描くかもしれませんが、さすがに旅客機や豪華客船の「フルサイズスケッチ」を描いたという話は聞いたことがないですね。誰かやらないかな?(笑)

 そういえば、私は玄関ドアのデザインをしたとき、A4に描いたスケッチをプロジェクターで原寸に拡大して検討しましたっけ。そのとき、線の太さが気になって、A4に描いたときと大きくイメージが違ってしまったのを、よく覚えています。



 スケッチのお話はこれで、おしまいです。いかがでしたか?

 同じようなスケッチですが、今まで説明したように、開発段階によって、デザイナーはスケッチを使い分けて開発を進めていきます。

 それぞれ、スケッチの意味が違いますし、評価の方法も違います。そのあたりを理解していただけるとデザイナーとの打合せがスムーズに進むのではないかと思います。



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