アマリリス 2019年04月30日 | 日記 4月29日、ベランダで写す。 アマリリス炎のいろ珈琲香だちゐて(白葉女) 春燈のもと一筆啓上(タ) ブラジルの友筆不精鳥雲に(〃) 代りに夫人とメールのやりとり(〃)
えごの花 2019年04月29日 | 日記 4月27日、谷山中央で写す。 えごの花一切放下なし得るや(波郷) ゆく春惜しむLP廃棄(タ) アナログへ換へる絡繰日は永く(〃) ユーチユーブよりやたら録り込む(〃)
薔薇 2019年04月28日 | 日記 4月27日、ベランダで写す。 ありあまるゆゑにくづほる薔薇と詩人(照雄) 挿木で傷負ひリルケ昇天(タ) 永き日の西鶴二万余句詠みて(〃) 李白も吟ず一斗詩百篇(〃)
鯉のぼり 2019年04月27日 | 日記 4月22日、慈眼寺で写す。 発句 翠巒の幾重の波に鯉のぼり(遊子) 脇句 赤ヘル五月も巨人に大勝ち(タ) 三句 忘れ得ぬ麦酒と牡蠣の土手鍋と(〃) 四句 酔心酒蔵でまたとぐろ巻く(〃)
鉄線花 2019年04月26日 | 日記 4月25日、谷山中央で写す。 再会は一語もて足る鉄線花(春芳) とはいふものの酔へば多弁に(タ) 鳰 4月25日、谷山中央で写す。 物思ふ鳰かも遂に潜らざる(翔) 多くの海女が隠れ切支丹(タ)
初夏 2019年04月25日 | 日記 4月22日、谷山中央で写す。 はつなつの砂場のままごと遊びかな(良一) 子として叱らる男の子の役(タ) 黒猫 4月22日、谷山中央で写す。 緑蔭に黒猫の目のかつと金(茅舎) 悔やむも懲りぬネツトシヨツピング(タ)
鞦韆 2019年04月24日 | 日記 4月22日、谷山中央で写す。 鞦韆は漕ぐべし愛は奪ふべし(鷹女) あげくの果ては人妻と情死(タ) 揚羽蝶 4月22日、谷山中央で写す。 揚羽蝶おいらん草にぶら下る(素十) 若き燕のヒモの座奪ひ(タ)
袋掛 2019年04月23日 | 日記 4月22日、慈眼寺で写す。 袋掛済みしばかりの枇杷の里(秀女) 完熟のいろ空に鏤む(タ) 泉辺 4月22日、慈眼寺で写す。 泉辺や何もなけれど去り難く(暑雨) 故人のだれぞ後ろ髪ひく(タ) .
山法師 2019年04月22日 | 日記 4月20日、谷山中央で写す。 旅は日を急がぬごとく山法師(澄雄) ひげ剃りもまた明日に延ばさん(タ) 芝桜 4月20日、慈眼寺で写す。 吠えて声稚なき犬よ芝桜(三樹彦) 空き巣に肉をもらひ尾をふる(タ)
花蜜柑 2019年04月21日 | 日記 4月19日、谷山中央で写す。 一湾を日照雨駆け去る花蜜柑(富子) 帰港の漁船水脈まつすぐに(タ) 花菖蒲 4月20日、慈眼寺で写す。 開ききつたる力抜き花菖蒲(摩耶子) 寝そべつて読む「姿三四郎」(タ)
合歓の花 2019年04月20日 | 日記 4月19日、谷山中央で写す。 花合歓や凪とは横に走る瑠璃(草田男) 回転扉身をまはし出づ(タ) 苺 4月18日、谷山中央で写す。 青春のすぎにしこゝろ苺喰ふ(秋櫻子) 学園紛争映画懐かし(タ) アメリカン・ニューシネマ「いちご白書」には強烈な印象が残っている。 ついで今井正監督映画「青い山脈」も思い出した。
楠若葉 2019年04月19日 | 日記 4月18日、谷山中央で写す。 世はつねに力即善楠若葉(眸) 戦勝国が国連牛耳る(タ) 燕の巣 4月18日、谷山中央で写す。 新駅に巣づくりの泥つけはじむ(専城) 「埴生の宿」が発車のあいづ(タ)
八重桜 2019年04月18日 | 日記 4月17日、谷山中央で写す。 八重桜逢ふ魔が刻を歩みけり(白葉女) 柳の下もあへて避けずに(タ) 茅花野 4月17日、谷山中央で写す。 茅花野に薩摩おごじよは髪吹かる(林之助) 万葉乙女よみがへるかに(タ)