続 ターボの薩摩ぶらり日記

ー俳句と写真の相乗効果をめざしてー 

杜鵑草

2016年10月31日 | 日記


民家の石垣に杜鵑が咲いていた。
画像は29日、谷山中央で撮影。

    活ける間も花のこぼるる杜鵑草          佐多子

ホトトギスは植物(杜鵑草など)、動物(不如帰など)ともに、はかないいのちをテーマにした俳句が多い。


山頂澄む

2016年10月30日 | 日記


ベランダから望遠レンズがとらえた山頂は、澄んでいた。
歳時記によると「澄む」だけでは季節を特定できないが「山澄む」「川澄む」と体言に結びつけると秋の季語になる。
画像は29日、谷山中央で撮影。

    物の音の澄むその中のオルゴール          郷子

アンプが壊れたので、DTACとスピーカー、パソコンの組み合わせによっていかに澄んだ音を表現できるか、いろいろと
試行錯誤している。


芒と白鷺

2016年10月29日 | 日記


風に吹かれて手招きしているような穂芒へ、ダイサギ、チュウサギのどちらだろうか、白鷺が近寄った。
画像は25日、西谷山で撮影。

    夕すすき白鷺しろき壺となる          星眠

まるくなって眠りにつく白鷺を白磁に見立てて、良夜にすすきを活けたいとう句意だろうか。

鴫立つ

2016年10月28日 | 日記


永田川の水鳥の溜り場に、背高鴫が一本足で立っていた。
背高鴫は今夏、近くの和田川で一度だけ遇ったが、こちらに居場所を移したのだろうか。
画像は25日,西谷山で撮影。

    草深き鴫立庵に昼の虫          林子

西行法師に因んで名付けられた大磯の鴫立庵は、京都の落柿舎、滋賀の無名庵とならんで、
日本三大俳諧道場のひとつだそうだ。
そういうことを知らなかった昔、浜辺にテントを張って一夜放歌高吟,いまから思えば騒音
をばらまいたことがあった。



せせり蝶

2016年10月27日 | 日記

ノゲイトウの花に、セセリ蝶がぶら下がっていた。
画像は25日、滝ノの下で撮影。

    蜆蝶せせり疲れの無きものか          良一

セセリの目は、ぼろをまとった小公女のように大きかった。

鳩居堂と京鹿子

2016年10月26日 | 日記

永田川べりに京鹿子が咲いていた。
画像は25日、中山で撮影。

    京鹿子活けて銀座の鳩居堂          操

すでに鬼籍入りしたが、句兄の書簡にはいつも鳩居堂の銘が入っていた。
銀座の鳩居堂を知らなかったので、ばかにされたが、本店は京都にあるそうだ。

帰り花

2016年10月25日 | 日記


十月桜だろうか,民家の庭にぽつねんと咲いていた。
画像は24日、谷山中央で撮影。

    孤独にも仲間は在りし帰り花           良

若いときは花見酒に浮かれるのが楽しかったが、老境の秋、秋は独酌で過ごしたい。
酒友はいたが、疎遠になった。

雨の祭

2016年10月23日 | 日記

ふるさと祭の踊は雨天のため中止になったが、車両通行止めの目抜き通りを少女3人、横並びに闊歩していた。
画像はきょう午前中、谷山中央で撮影。

    おのづから雨の祭も秋らしく          信子

少女たちはおしゃべりしながら、いろんな出店に興味があるらしく、わき見していた。

赤い実

2016年10月22日 | 日記


民家の玄関わきの樹が赤い実をつけていた。
画像は20日、谷山中央で撮影。

    朝顔につるべ取られてもらひ水         千代女

民家のドアは赤い実がじゃまになって、開け閉てがむつかしいようだった。

スマホ

2016年10月20日 | 日記

スマートフォンだろうか。青年が路地を歩きながら見入っていた。
画像は今朝、ベランダから撮影。

    携帯の電話片手に野焼かな           貢

ガラケーには俳趣をおぼえるが、

    スマホとはなんでもこれでスマソフォン          junemay

こちらは川柳か冗句が似合う。


紫式部

2016年10月19日 | 日記

民家の鉢植えの式部が色づいていた。
画像は今朝、谷山中央で撮影。

    紫になりきれぬまゝ式部の実          えつ子

紫式部と名付けられて、恥ずかしがっているようだ。