いろんなフリージア 2016年03月31日 | 日記 家人がいろんな色の花が咲くというフリージアの種を買ったが、一昨年、昨年と黄色しか 咲かなかった。それが、この春はいろいろ咲きだした。 画像は30日、谷山中央で撮影。 古壷に挿して事なきフリージア 夜 半 フリージアは活けやすかろうと、門外漢でもそう思う。
田ノ神サアの桜 2016年03月29日 | 日記 寒波に見舞われたが、染井吉野はどうなっているかと、猫の額ほどの公園に行くと、 田ノ神サアのうえにちらほらと咲いていた。画像は28日、谷山中央で撮影。 家族連れ田の神さまのお花見に 菁々子 観桜は職場や俳句の仲間とは、偉人像の建つ名所に出かけるが、家族とは近所の 鄙びた場所で間に合わせる、という句意だろうか。
きぶしの花 2016年03月28日 | 日記 山道に木五倍子(きぶし)の花が咲いていた。 種子をヌルデの五倍子(フシ)の代用として使ったことから、この名がつき、江戸時代には鉄漿の材料だったそうだ。 画像は24日、頴娃町・雪丸で撮影。もうしばらくすると、ながながと垂れさがる。 有求必応きぶしの花を垂示さる 海 市 作者は句兄、一緒に鎌倉の長谷寺吟行のときの作。有求必応は大仏(長谷観音)の大慈悲心を象徴。 この日、鎌倉で痛飲した。
奥津城 2016年03月26日 | 日記 ボランティアのTさんの案内で「ホーホケキョ」「チョト来イ」の鳥語を聞きながら 山腹をのぼり、「伝 真田幸村の墓」を訪ねた。 Tさんは「伝」ではなく「真」だと信じ込んでいるらしかった。 帰宅して調べると、大阪城が落ちたあと ♪花のようなる秀頼様を、鬼のようなる真田が連れて、 退きも退いたり鹿児島へ という童唄が流行ったそうだ。 今年1月9日付でこの日記に 秀頼の墓と寒椿 を載せたが、眉唾と書いたのは早計だった。谷山から連れてきてくれたニンニンさんに、 ロマンがないと言われてしまった。 画像はTさんと幸村の墓。24日、頴娃町・雪丸で撮影。 鶯と小綬鶏誘ふ奥津城へ ターボ 墓はまさに奥つ城(奥津城)だった。
水迸る 2016年03月26日 | 日記 小雨の降る「伝・真田幸村」の墓の入口には、筧と手水鉢が置かれていた。 幸村の大河ドラマが始まった今年になってから設けたらしく、筧は新しかった。 画像は24日、頴娃町・雪丸で撮影。 柿若葉けむり筧を水迸る 冬 二 けむりの静と、水の動のコラボレーション。
海馬 2016年03月25日 | 日記 国内唯一のタツノオトシゴ観光養殖場を見学した。身ごもっているようなのは雄だそうで、23日、頴娃で撮影。 孕み句は海馬がすくひ巧み鳥 郁 乎 海馬は竜の落とし子、巧み鳥は啄木鳥の異名、巣作りが巧みなので名付けられたそうで、秋の季語。 竜の落とし子は、雄に備わった育児嚢で卵を保護するので有名だそうだが、初めて知った。そして句意が理解できた。
日本一の絶景 2016年03月24日 | 日記 日本地図を作った伊能忠敬が、日本一の絶景であると賞賛したといわれている場所から開聞岳(薩摩富士)を眺めた。 画像は23日、南九州市の頴娃番所鼻で撮影。 菜の花や海よりかげる薩摩富士 藤 満 かげったら焼酎を呑もうと思っても、この時期、当地はなかなかかげらない。
花楓 2016年03月23日 | 日記 ビルの植込みの楓の木が芽吹き、花が咲いていた。画像は11日、谷山中央で撮影。 花楓しづかにこころ燃ゆるなり 白葉女 「燃ゆる」は、秋の燃えるような楓紅葉と関係がありそうだ。
鴉の巣 2016年03月22日 | 日記 電柱の上の鴉の巣を発見した。目を澄ますと黒い鳥がいるので、鴉の巣と判断した。 親鳥の発着の様子を撮りたかったが、子育ての鴉はナーバスなので遠慮した。画像は20日、谷山中央で撮影。 鴉の巣日進月歩しているか 智 子 針金を混ぜた鴉の巣を見たことがある。
花蘇枋 2016年03月21日 | 日記 民家の植込みに蘇枋の花が咲いていた。画像は20日、谷山中央で撮影。 花蘇枋わが悪筆にうらみあり 抒 雨 われわれの時代から、小学校で習字を教えなくなった。ほとんどの同窓生は金釘流、ラブレターを 送っても梨のつぶてだった。
春の堰 2016年03月20日 | 日記 堰の下で大鷭が採餌していた。鷭は昆虫、甲殻類、植物の種などいろいろなものを食べるそうだ。 画像は17日、真方井堰で撮影。 春の水堰越す時はひかり合ふ 節 子 水は堰を越しても光っていた。
紋白蝶 2016年03月19日 | 日記 菜の花に紋白蝶がとまっていた。画像は17日、犬迫町で撮影。 初蝶や妻には何回目かの蝶 泰 歳時記によると、初蝶とは春になって、その年初めて見かける蝶のこと。ことしになって立羽は何回か撮っているが、 ブログに初めて載せる蝶は紋白にしたかった。
花菜明り 2016年03月18日 | 日記 春本番。写真仲間にさそわれて郊外へ出かけた。画像は17日、犬迫町で撮影。 いちめんの菜の花といふ明るさよ 克 己 満開の菜の花をながめているうち、曾遊の地、農業試験所だと思い出した。
ミモザの花 2016年03月17日 | 日記 民家の植込みにミモザが咲いていた。画像は16日、谷山中央で撮影。 ミサあとの庭の饒舌ミモザ咲く 宏 フランス語だろうか。ミサのあいだ我慢していたおしゃべりが一気に噴出。