続 ターボの薩摩ぶらり日記

ー俳句と写真の相乗効果をめざしてー 

朝の虹

2018年06月30日 | 日記

虹が現れた。
画像は29日、ベランダから撮影。

    刻一刻虹はおのれを溶かしをり         つねこ

寝ぼけ眼で撮っているうちに、虹は薄れてしまった。

螳螂

2018年06月29日 | 日記


カマキリの子が車庫に迷い込んでいた。
画像は27日、谷山中央で撮影。

    いちさきに螳螂逃げる嵐かな          子規

歳時記ではメインの漢字は螳螂であるが、サブの鎌切の方が名は体を表している。
しかし、よく言えば平和主義者らしい。


苦瓜の日除

2018年06月28日 | 日記


集会所の苦瓜に花が咲いて、日除の役を勤めていた。
画像は27日、谷山中央で撮影。

    へちま苗日除にほしと思ひつゝ          貞子

苦瓜が育たない土地に住んでいるか、苦くて嫌いなのだろうか。

鬼百合

2018年06月25日 | 日記


鬼百合が民家の生垣に咲いていた。
画像は24日、谷山中央で撮影。

    しづけさは鬼百合の丈そのあばた         澄雄

花にはかわいそうな名称が多い。
花眼(老眼のこと)の造語で知られる作者に、鬼の名がなければ、
あばたと吟じられなかったと愚考する。

石塀上の猫

2018年06月23日 | 日記


石塀の上の猫は置物かと思ったが、カメラを向けると顔が動いた。
画像は21日、谷山中央で撮影。

    猫が猫誘ひに来たり鳥総松          旭

石塀上の猫は誘いを待っているようだった。

百日紅

2018年06月22日 | 日記


サルスベリの花が雨に濡れていた。
画像は21日、谷山中央で撮影。

    採血や雨後なほ燃えて百日紅          憲吉

先日、医院の待合室で隣り合わせた婦人は、5本も採血されたと言っていた。


萬緑蘇る

2018年06月21日 | 日記


桜島の爆発以来、梅雨が続いている。
画像は今朝、ベランダから写す。

    火のくにの土砂降り萬緑蘇る         ターボ

夜来、車軸を流す雨が降り、降灰に汚れていた山なみがきれいになった。

男の子

2018年06月19日 | 日記


すれ違うとき下校児にあいさつされて返礼し、
「お姉さんと弟さん?」
と声をかけた。
すると、ふたりは首を横にふって足早に去った。
去りながら男の子は振り返り、こちらを視た。
不審者に対する一瞥のようだった。
画像は15日、谷山中央で撮影。

    新緑に神の笛吹く男の子          かつ子

下校時の女の子に痛ましい事件が絶えないが、
男の子に武士道精神がうかがえた。


金柑の花

2018年06月18日 | 日記


金柑の花が咲いた。
画像は17日、ベランダで写す。

    小さくて灰を被らぬ花金柑         ターボ

金柑の葉をはじめベランダの草花は、17日の桜島の降灰に汚れてしまったが。

火山灰

2018年06月17日 | 日記


朝起きてベランダに出ると、あたりは降灰で暗かった。
テレビが全国放送で桜島が爆発、噴煙が4700メートルの高さに達したと報じた。
画像は16日、ベランダから撮影。

    なつぎぬや粒の灰降る桜島         古畦

夏がくると、風がよく桜島方面から当地に吹いてくる。

緋合歓

2018年06月16日 | 日記


民家の庭にヒネムが咲いていた。
画像は15日、谷山中央で写す。

    閨怨のことばのごとく合歓の花         狩行

閨怨とは広辞苑によると、夫に捨てられた妻がひとり寝の寂しさをうらむこと。
大辞林では、夫と離れている女性がひとり寝のさびしさをうらむこと。