続 ターボの薩摩ぶらり日記

ー俳句と写真の相乗効果をめざしてー 

奄美の里

2015年10月30日 | 日記

遠来の友と観光施設「奄美の里」に遊んだ。画像は28日、南栄で写す。

   熱燗や心おきなき友あらば   年 尾

その前夜、ふたりで芋焼酎のお湯割りを呑んだ。

ひょっとこ踊り

2015年10月26日 | 日記


商店街で秋祭が催された。近くにショッピングセンターができて以来、シャッターを下ろしたままの店が増えつづいているが、この日だけは賑わった。
画像は25日、谷山中央で写す。

  踊らなむあの世この世わかちなく    希 北

商店街のあるじたちは、日ごろの憂さを晴らすかのように、ひょっとこ踊りを演じた。

2015年10月21日 | 日記

かいつぶりが水輪の中心に浮いていた。画像は19日、谷山中央で写す。

   かいつぶり己が水輪で一呼吸  衛

水面に浮き出たところに生まれた水輪のなかで、一呼吸ほど休んで、また、ながながと水中に潜る。

ホトトギス

2015年10月20日 | 日記


石垣に杜鵑の花が咲いていた。画像は19日、谷山中央で写す。

   活ける間も花のこぼるる杜鵑草      佐多子

鳥、花ともに赤い斑点から、ホトトギスには喀血をイメージしたよわよわしい句が多い。

蜆蝶

2015年10月19日 | 日記


小さな体に大きな目。冬が近くなって蝶が少なくなっても、健気に生きているセセリの愛好家は多い。
デュランタの花にとまっているのは、チャマダラセセリチョウ、イチモンジセセリチョウのどちらだろうか。
画像は18日、谷山中央で写す。
   
  茶の花は皆下向いて蜆蝶   白 秋

冬になってめっきり少なくなった蝶と花。その組合わせの希少性を作者は愛しんでいるのであろう。

河原鶸

2015年10月18日 | 日記

河原鶸の鳴き声がするので、探すと、桜のこずえにとまっていた。画像は17日、谷山中央で写す。

   河原鶸機屋の昼のしずもりに     春 潮

河原鶸のひと群れが鳴きながら機屋町を渡った。その音楽的な美しい声が一句のテーマであろう。

2015年10月17日 | 日記


タラの花が実となって、雀たちがついばんでいた。画像は15日、谷山中央で写す。

   よき顔をして波郷忌の雀たち    杏太郎

「雀らも海かけて飛べ吹流し   波郷」の句をふまえているのだろうか。

海紅豆

2015年10月15日 | 日記

産業道路と住宅街の緩衝地帯の緑地公園に、海紅豆が咲いていた。
画像は14日、谷山中央で写す。

   海紅豆さつま隼人の血汐なり     羽 公

海紅豆は鹿児島の県木。作者は県外の人だったから、鹿児島を訪れたときの挨拶句であろう。
隼人との違いは分からないが「熊襲の血汐なり」と挨拶されても、だれも喜ばない。