かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

本当にあったんだ「ファクターX」が。単にマスク手洗い消毒だけではなかった日本人の対コロナ要素が明らかになりました。

2024-03-27 19:46:32 | Weblog

 今朝の奈良市の最低気温は4.9℃、昼の最高気温は15.6℃、五條市の今朝の最低気温は3.7℃、昼の最高気温は14.5℃でした。今日は朝ぐっと冷え込んだあと、午前中少し雲が出て陰る時間もありましたが、総じて良いお天気で暖かい1日になりました。夕方もほぼ快晴で、これでどうやって明日雨が降ってくるのだろう? と不思議に思うくらいの上天気でしたが、天気図を観ると西から急速に迫ってくる低気圧があり、これが明日午後から明後日にかけて雨をもたらすようです。足が速いせいか明日明後日は相当荒れた天気になるようで、全国的に春の嵐となるそうです。明日は早めに仕事を片付けて、とっとと帰宅するに限るのかもしれませんね。

 さて、新型コロナウイルスで欧米諸国と比べて妙に感染率や死亡率が低かった日本人。山中教授がいみじくも「ファクターX」と呼んだその原因は、同質性が高く衛生観念が発達した日本人の徹底したマスク着用や手洗い、アルコール消毒が功を奏したのだという話もありますが、どうやらそれだけではないのではない、まさに「ファクターX」と呼ぶにふさわしい特長が、日本人の遺伝子に備わっていた可能性が、佐賀大学の研究グループにより明らかにされました。佐賀大学医学部社会医学講座の客員研究員である高島 賢氏らによる研究で、アジアンフラッシュと呼ばれる、飲むとすぐ赤くなるアルコールに弱い人がもつ遺伝子型が、新型コロナウイルスに対して保護的であったと考えられるとのことでした。アルデヒド脱水素酵素2型酵素の遺伝子多型の一つで、エタノールが酸化されてできたアセトアルデヒドを、更に酢酸に代謝するのが遅い酵素があります。日本人の約半数が持っていて、なかなかアセトアルデヒドを肝臓で分解できないのでいつまでも残り、すぐ顔が赤くなったり少ない酒量で気分が悪くなったりする体質を示します。実はこの遺伝子変異が、縄文ー弥生時代あたりに日本人に広まったそうですが、その頃の感染症に対する適応の結果、お酒に弱くなるかわりに新型コロナにも強くなったのではないか、という仮説を立てられました。詳しくは、佐賀大学医学部の公式サイト原著論文(英文)を読むのが良いと思いますが、大学のサイトにはわかりやすいQ&A集もあるので、こちらを読んでみるのがいいかもしれません。それにしても、どうやら本当にあったようですね「ファクターX」。今のところ、ではなぜその遺伝的変異が感染症に対して強くなる要素であるのかは判らないとのことですが、研究者らは今後そのメカニズムも明らかにしていくとのことなので、ぜひその結果が報告されるのを待ちたいと思います。そんな効果を増強したりすることが出来たら、将来起こりうるかもしれない高病原性鳥インフルエンザ・パンデミックも恐れないですむかもしれませんし。

 

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