西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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『ゴーチエと19世紀芸術』『西洋近代の都市と芸術』

2014年06月05日 | 十九世紀の文学
19世紀研究の素晴らしい研究書二冊のご紹介です。手元に大切に置いておきたい気になります。どちらもページ数も多く、高度な内容がぎっしり詰まっていそうです。是非、購入を考えてみたい二冊です。

『テオフィル・ゴーチエと19世紀芸術』
19世紀を代表する詩人であり、小説、バレエ台本、旅行記から、文学・演劇・オペラ・美術などのあらゆる芸術ジャンルの批評にまで才筆をふるったテオフィル・ゴーチエ。その業績に光を当て、芸術の魅力を探る。

目次
序論 テオフィル・ゴーチエあるいは事物の奇妙な響き合い
第1部 ゴーチエとボードレール
第2部 音楽、オペラ
第3部 舞踊
第4部 エクリチュール
第5部 美術
第6部 エグゾチスム、旅

編著者名 SUP上智大学出版/発行(株)ぎょうせい/発売
澤田肇/吉村和明/ミカエル・デプレ/共著
判型 四六判
体裁 単行本
定価(価格) 5,940円(税込み)
本体 5,500円
ISBN 978-4-324-09772-4
図書コード 5300223-00-000
発行年月日 2014年05月12日


『西洋近代の都市と芸術』
〈西洋近代の都市と芸術〉

目 次

序 パリ─「19世紀の首都」の美術(喜多崎 親)

芸術のトポス

オスマンの都市改造と景観(鳥海 基樹)
19世紀文学におけるパリの表象(小倉 孝誠)
第二帝政期から第三共和制初期のオペラ(井上 さつき)
第二帝政期を中心とするロマンティック・バレエ─その実態と、同時代のバレエ批評─(設楽〈小山〉聡子)
1867年パリ万国博覧会とジャポニスム(寺本 敬子)
ロマン主義的クルティザンヌからゾラのナナへ─19世紀フランス文学における娼婦像の変遷─(村田 京子)
マネとパリ─越境する散策者─(三浦 篤)

アカデミズムとアヴァン=ギャルドの間に

装飾の「プリミティヴィズム」─19世紀後半における産業/装飾芸術運動と「他者」概念の配置─(天野 知香)
ガルニエと折衷主義(鏡 壮太郎)
ヴィオレ゠ル゠デュクと建築再生(羽生 修二)
彫刻と蠟人形の間で─ドガの《14歳の小さな踊子》の彫刻史的位置─(喜多崎 親)

社会と美術

クールベと政治 1862~1918年─批評家テオドール・デュレの見たクールベの半世紀─(稲賀 繁美)
帽子の女性─マネ、ドガ、ルノワール─19世紀後半のモードと絵画─(岩 余帆子)
印象派の都市と自然(石谷 治寛)
郊外の風景─印象派から新印象派へ─(坂上 桂子)
ゴーガンの中の「ユダヤ」─晩年のゴーガンにおけるヤコブ・メイエル・デ・ハーンの思想的影響力について─(有木 宏二)

メディア・受容・戦略

商業と美術─ショーウインドー絵画とゾラ、カイユボット─(吉田 典子)
ルノワールと社交界─1870年代のサロン復帰を中心に─(賀川 恭子)
小説の挿絵─変換と変異としてのイラストレーション─(寺田 寅彦)
デュラン゠リュエルのコレクション(陳岡 めぐみ)
ゴンクール兄弟と美術─感覚と論理のあわいに生まれた美意識─(小泉 順也)

あとがき(喜多崎 親)
執筆者一覧
図版目録
索引




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