西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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リマインドです:「美術とジェンダー:労働する女性の表象ーお針子、バレエ・ダンサーを中心にー」

2024年03月27日 | 覚え書き
皆様

いつも本ブログをご訪問いただきまして、有難うございます。
直前のお知らせで恐縮ですが、日仏女性研究学会では、今週土曜日に2023年度第二回「表象の会」を開催いたします。
今回はフランスの美術館では目にすることの出来ない貴重な絵画とジェンダーに関するご発表です。

「美術とジェンダー:労働する女性の表象ー
          お針子、バレエ・ダンサーを中心にー」
日時:2024年3月30日(土) 10:00〜12:00 
場所:東京ウイメンズプラザ(表参道)& オンライン 参加無料 

発表      永澤 桂   (女子美術大学・横浜国立大学非常勤講師)
コメンテーター 村田 京子(大阪府立大学名誉教授)
司会         西尾治子(日仏女性研究学会代表)

発表要旨:
 17世紀から19世紀において、女性たちの営みは、当時の社会規範である「良妻賢母」の枠組みのなかで大きく制限されていました。女性たちには、主に家庭内での仕事である家事や育児、家政が期待されていましたが、その中でも針仕事は特に重要とされていました。
 一方で、縫製業に携わる女性や、バレエ・ダンサーなど労働者階級の女性たちにも、当時の男性による「視点」から、芸術の領域においてさまざまに表象されました。特にお針子は「グリゼット」として知られますが、しばしば売春業と関連付けられました。また、貧しい階層出身のバレエ・ダンサーは、副業として影の世界に身を置くこともありました。
 男性画家たちは、当時の社会的偏見やジェンダー観念に影響されながら、こうした働く女性たちをどのように描写したのでしょうか。女性の労働を描いている彼らの作品には、社会の裏側に潜む現実を見逃すことなく捉えているものがあります。
 本発表では、特にお針子やバレエ・ダンサーに焦点を当て、これらの女性たちの仕事の裏にある側面を、印象派の巨匠たちの絵画を通して探求し、ジェンダーの視点から解釈します。また、知られざる画家エドゥアール・ヴュイヤールの作品など、日本では、一般にそれほど親しまれていない絵画も紹介いたします。

お申し込みはこちらのフォームから:

月末でご多忙とは存じますが、どうぞ奮ってご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。

日仏女性研究学会
「表象の会」

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