あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

見えない敵との戦い 勝つか、負けるか?  ⑭

2020-08-03 14:22:13 | 新型コロナウイルス 

写真:2020/5/16   和歌山県有田川町 「あらぎ島 棚田」

有名な独特の形、川に沿った馬蹄型になっている

 

 

 そういえば2005年くらいだったかな、なにかに当選したのか「ビットキャッシュ」の¥1000カードが送られてきて、「これなに?」とネットで使ってみた経験がありました。発行会社は現在もゲームコンテンツなどを販売していて、ビットコインとは全く別の会社らしいです。でも名前が似ているし、もしかして前身かな?

 

 「ビットコイン」は2009年に運用開始されましたが、当初は急激に上げ下げするなど不安定で、普及には疑問符もついていました。ところが昨年(2019)アメリカ・フェイスブック社による暗号資産「リブラ」の発表で再び脚光を浴びました。

 

 中国周主席も「ブロックチェーンを使った通貨を作れ」と言ったそうですが、この場合は暗号資産ではなく、人民元を基本通貨とした「人民元のデジタル通貨」となるのでしょうね? つまり国の通貨を基本にして、国が認めた場合「通貨」であり、そうでない場合は「資産」となります。

 

 FBのリブラは当初「(ドルを基本にしないで)主要国通貨のバスケットで価値が決まるタイプ」でしたが、アメリカ金融当局・議会からの猛烈な反対で、結局ドルやユーロなど複数の通貨を裏付けとする、たとえば「リブラドル」や「リブラユーロ」…といったタイプとして今秋にも発行される予定です。

 

 フェイスブックの巨大な影響力を考えると、アメリカ政府には「世界基軸としてのドルの相対的低下」「国内金融機関の弱体化」などの不安や恐怖感があるのでしょう。とすると日本では「(当時の)仮想通貨がどんなものなのかの認識もなく、許認可もないまま使い始められ、大きな勢力となった」のでしょうか?それとも異議が出せなかったのでしょうか?

 

 それにしても世界中の国や組織・団体が発行する暗号資産は現在約2300種類ともいわれ、国内の暗号資産のトレーダー数は月間610万人で、世界第2位です。ちなみに1位:アメリカ・2260万人、3位:韓国・570万人。

 

 暗号資産には「中央に特定管理者はいない」ので、「ネットでつながった全員で管理する」とは言いますが、システムなどを運営・管理する存在は絶対に必要です。これほどの勢力となった現在、いったいどのくらいの巨額が暗号資産世界に流入しているのでしょう?とにかくおカネというものは、経由する、留まるだけで権力を産むものです。

 

 さらに種類は違っていても、基本システムはブロックチェーンを使っているわけで、サトシ・ナカモト氏にはいったいおいくらほどの「どんだけ~~!」。想像不可ですね~。「億り人(おくりびと):ビットコインで巨額の富を築いた人」なんかの比ではないのは確かですね~。なるほど、表舞台に出ない理由もちょっと想像できるような・・・。

 

 現在日本の金融界では従来のいわゆる店舗型メガバンクや、おそらく合併もやりにくい地方銀行からの悲鳴が聞こえています。コスト削減、店舗減少なども有効とならず、いずれ「紙製通帳廃止」「口座料徴収」…となるのでしょう。素人の単純な考えでは、そうした店舗型銀行に「お金自体が経由しない」「どこかに流れている」といった構造的な問題かと思えます。7~8年間に及ぶ政府と日銀の「異次元の金融緩和」で、莫大な円が市中に出回っているはずなのにね。

 

 何回か前のブログで「日本国の借金体質」を心配したのは、このたびのコロナ禍でも顕著になったように、想定外の事態に対して余裕資金がない場合は、どうしても廃業・倒産となってしまうし、簡単に買収されてしまうからです。今回はコロナウイルスによって、通常ではありえないくらい早く簡単に「地図が書き換えられた」のではないでしょうか?国の金融政策・事業だって基本的に同じと思えます。

 

 もともと「こんなにお金が市中にじゃぶじゃぶ(よく使われる比喩)なのに、なぜ2%のインフレターゲットさえ達成できないのかな?」と不思議でした。いろいろな原因や理由の解説がありますが、個人的には、すでになにか国の金融機関・政策を上回るような勢力が存在し、コントロールしているのではないか?とあらぬ想像を・・・。単なる杞憂だよ、と言って欲しいです。

                         

 ところで念のために書き添えますが、市中銀行、店舗型銀行はすべて、ネットに移行し、デジタル通貨なども扱うべし、などとは思えないです。たとえばネットバンクで利率が良いからと定期預金をしていて、ある日不意に事故、災害、病気などで自分が死んだら「このお金は誰も知らないし、どこに行くのかな?」と心配になります。「頃合いを見て店舗型銀行に移そう」とは常々思うのですが、「それっていつやるの?今なのでしょうか?」むずかし~!

 

 また紙の通帳もいつだって見えるし、わかりやすいし、簡単になってもOKなので無くなってほしくないです。やはり年代やネット世界への馴染み具合とかで、店舗と人による接客が利用しやすく、安心です。中高年が多い日本では、各銀行の特徴をどう活かしていくのか、どんなバランスで事業を行っていくのかが難しいところです。

 

写真上下:周囲の山々も雨で風情がある

     赤い橋

 

写真下:粉河寺(こかわでら)奈良時代の天台宗寺院

    石庭が有名 確かにりっぱな石が並び、花たちと見事に調和している

 

 

写真下:田んぼのなかににょっきり!

 

コメント
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