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葉室麟 作品集 「天の光(てんのひかり)」 7 

2015-09-13 22:49:04 | 葉室麟 作品集

葉室麟 作品集  「天の光(てんのひかり)」 7 

仏師の作品は初めてだ。27.9.12(土)読み終えた。

仏像はどのようにあらねばならないかを、夫婦愛を通して突き詰めて行く作品である。

葉室麟氏の結論は、そのまま掲載させてもらうと、「おゆき(仏師清三郎の最愛の妻)幸せこそ、自分が精魂込めて彫り上げた仏だった。わたしの命の火が消えても、

ゆきは嘆かないで欲しい。わたしは、たとえ、自分が救われなくとも、いつまでも変わらず、おゆきに降り注ぐ。-天の光なのだ。」とある。

 

仏像が数多く出てくる。

ず、おゆきに似ている、「観音菩薩像(かんのんぼさつぞう)」が出てきて、これを彫り、祝言前におゆきに渡す。

その後、修行のため上京。

京での師匠の作品、「文殊菩薩像(もんじゅぼさつぞう)」。

京で作成の「観音菩薩像」、完成前像の顔にひびが入り、不吉な思いをいだき、寛文6年(1666)博多に戻る。

「十一面観音菩薩像」、「羅漢(らかん) 十大弟子」、「阿難(あなん)」、「目連(もくれん)」、「不動明王(ふどうみょうおう)(大日如来(だいにちにょら

い)の化身)」、「弥勒菩薩像(みろくぼさつぞう)」等を手掛けた。

 

この道のりで、仏像と夫婦愛のあり方を悩みながら、悟りを拓いていくのである。



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