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蔵馬ウケネタ、日常のことなど思った事を綴る。

小さな布からの、恋に落ちて

2021年03月28日 00時01分16秒 | 蔵馬受けblog内小説
ちょっとブリです。

フィギュアスケートの世界選手権見たりしています。

日向坂、ようやく5thが決まってそれも楽しみで…、
やっと、やっと5枚目がでる、それが決まったことが楽しみで。
良かった。

あと、友達とTweetで話していたネタを、ちょっと書いてみます。


コエンマ→←蔵馬で、過去にも会ったことがある設定で、妄想。


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お前はと、コエンマは言いかけた。
いや、知っていた、指名手配した頃から。
けれど目の前で、そこに立っているその人を見るまで、本当に
その人か…信じきれなかった。

「お久しぶりです」

裁判を前に、蔵馬は言った。
少し、余裕のある微笑みで。

「あなたに、捕まってしまいましたね」
霊界に、とは蔵馬は言わなかった。

「…暗黒鏡は、幽助が割った」
だからもう戻すことは出来ない。

「だが、お前には前科がある」
裁かないわけにはいかない。コエンマは感情の見えない瞳で言った。

魔界での盗賊時代、霊界から盗んだものもある。
「どこに隠したか…忘れてしまいました」
くす、と蔵馬は笑った。
「忘れるはずはないだろう」
冷たく、コエンマは言った。魔界で盗んだものも、蔵馬はしっかり
結界を張ってそれを意地している。
場所を忘れていない証拠だ。

「…ひとつ、聞きたい」
コエンマは、腕を組み直した。

「返してもらっていないものがある」
蔵馬が、ぴくんと耳が跳ねた。人間なのに、耳が一瞬揺れた。
「何のことですか。魔界で盗んだものの場所なんて、覚えてません」
怜悧な瞳で、蔵馬は言った。
ピリ…と、蔵馬の指先が震えた。

「わしの、指輪を返してくれ」

「指輪?」
蔵馬の瞳は、大きく見開くと少女のようだった。吸い込まれそうな。
けれど流されてはいけない。相手は狐なのだ。

「霊界のひとからそんなもの、盗んでませんよ」
確かにあなたとは会ったことがあるけれど。

「今回のことは、情状酌量もある。母親のためにしたことだ、
配慮もしている。それに…」
幽助のことも、助けてほしい。

コエンマはゆっくり付け足した。

「はい、…ありがとうございます」
淡々と、蔵馬は返した。

「話は、それですか」
蔵馬は、小さく頭を下げた。

ゆっくり背を向けると、蔵馬は歩きだした。
少しずつ小さくなる、細い背中…。

「蔵馬!」

ガタンと、音がした。
びくんと、僅かに蔵馬の肩が震えた。

「待て!」
その肩を、コエンマは掴んだ。
振り切るように、蔵馬は腕を上げ…かけた。
「…!」
蔵馬の声が、消えた。
コエンマは、蔵馬を抱いていた…抱きしめていた、後ろから。

「行くな!」
一瞬視線が絡んだ。
一瞬だけ…長いまつげを、蔵馬は伏せた。
「何するんですか…もう話は終わった…」
「返せ!」
あの指輪を。
返せ、と言わなければ、いけない。
そうしなければ。それを言わなければ…。

============

その湖は、魔界の東にあった。

パシャ、と弾ける水の音がした。
広い湖の、済んだ青の水が、白い肌を濡らす。

衣を木にかけて、その人はゆっくり水に入った。
小さなため息をついて…。

今日の収穫は、なかった。
みどり色の宝石の噂は、ただの噂だったのか。
はあ、と、その人は水辺を見た。

この広い魔界で、この湖は、唯一、光を反射して誰にも
出会わない場所だ。
結界は張るが、誰の気配もない空間。

暖かい水…。
ゆっくり、その人は目を閉じた。

…瞬間。

「…?」
消えそうな、音がした。
ファサ…。
あ、と、その人は手を伸ばした。

どこからか飛んできた、薄い布…。木々が、ざわめいている。

「あっ!」
高い、声がした。
カサカサと、湖の周りの道を踏みしめる音がした。

「私の…」
伸ばした手を、突然現れた人は、引いた。

「その布!」
湖に身を乗り出して、現れた人は叫んだ。
「お前の…布か」
湖から、その人は言った。
「そうだ!」
羽織る布が、飛んだのを探しに…。
「…」
湖の中の人は、何も言わず、その人を見た。
「何故、ここに入れた」
小さく問うた。
「私は霊気で入れたのだ!早く…」
霊気?その言葉に、布を持った人は繰り返した。
「そうか…」
妖気のことは意識したがまさか霊気を持つ者が…多分、魔界の生き物の
生きる力…その霊気ではなく、魔界ではない場所の生き物の気。

「お前は、どこの者」
二人の視線が重なった。

「霊界の者だ!」
整った容姿のその人の声がした。

「俺は、蔵馬」
魔界の生き物。

蔵馬は、手を重ねた。銀の髪…。鋭い、取り込まれそうな瞳で。

「私は…コエンマ」
水音に、コエンマの声が消えた。

「コエンマ」
また、会えるか。
絵姿のような、その人は…蔵馬は、言った。

==========

二人は…魔界で何度か逢瀬を重ねた。

数カ月に一度…月の満ちた夜。

「蔵馬」
口づけを交わしながら、コエンマは言った。
魔界の東の洞窟内で。

「もう、しばらく会えなくなるかも、しれない」
蔵馬の髪を撫でながら、コエンマは柔かな息を重ねた。

「それは…」
「王位を継ぐのは私しかいない。学ばなくてはならないこと、
身に着けなければならないことが、他草ある」

「しばらくって…」

銀の髪を揺らして、蔵馬は身を起こした。
コエンマのからだから、僅かに離れた。

「蔵馬?」
「しばらく…ではないかもしれない」

しばらくと、コエンマは言った。けれど、多分…。

「分かった…」
また、会える日がくるのを、待つ。一言、蔵馬はそう言った、


#========#

「指輪、魔界に隠したのではないのか」
あの日…霊界に戻ったら…嵌めていた指輪がないことに気づいた。

「お前が知ってるのだろう」

キッと、蔵馬はコエンマを睨んだ。

「知りません、たしかにあの頃はあなたたとはそう言う仲でしたが」

人のせいにしないで下さい、と、早口で蔵馬は言った。
コエンマの腕を、蔵馬は強く振り解いた。

バタン、と扉が閉まった。

「蔵馬!」

扉の向こうから、声がした。
「幽助には協力します、それでいいでしょ」

くす、と笑った、蔵馬の声がした。

本当に欲しければ…自分で…消えそうな声が、聞こえた。



愛しいと言う、優しさ、独占欲

2021年03月18日 22時17分59秒 | 蔵馬語り
ちょっとぶりです。


水樹奈々ちゃん、おめでとう、あなたが今まで歌ってくれたから
私も、私達ファンも生きています。
本当に、お疲れ様。
これから大変だと思うけど、頑張って、奈々ちゃんの歌で、
毎日生きる力を貰ってます。

奈々ちゃんの歌には、
飛蔵曲が沢山あって、おすすめは、ブライト ストリームと言う曲です。

君の笑顔がもっと見たくて
気づけば僕も笑っていた

この、ゆっくりと切なくなる歌詞の部分がすごく好きで…。

当たり前な日々がこんなに愛しいと君が教えてくれた

と言う部分が、「蔵馬からでも、飛影からでもいい!」と言う歌詞で。


蔵馬からだって、飛影には癒やされてほしい、優しさを飛影に与えたい、
そう言う気持ちがあるはすで…。

飛影からでもいいんですよ。

飛影からが定番ですが、蔵馬からも「飛影になにか与えたい」
と言う気持ちは絶対あると思うし、与えられる存在は自分しかいないと
言う自負もあると思う。

当たり前な日々が、こんなに愛しい、そんな気持ちは
飛影にもある。蔵馬が飛影を包んでくれて、怒ったり笑ったりする、
「好きだよ」と言ったりする、そんな日々が。

蔵馬が傷つかず、血を流さず(それなのに、自分と一緒に
闘うのはいいと言う勝手な理論)にいる、その奇跡のような日々。

誰にも蔵馬を奪われない日々。

黄泉みたいなのがまた出てきたら困るし…。

蔵馬はずっと自分のもの、と言う気持ちが強くて、
だから「当たり前な(当たり前に蔵馬がそばにいる)日々」が
こんなに愛しい…と言う歌詞に重なって聴こえます。


奈々ちゃんの歌には飛蔵曲が多くて、そう言う歌詞の考察も。


あと、48グループの曲にもあって。


愛しさのアクセルと言う曲が、「もっと素直に、好きと言って、
俺がほしいって素直に言って、待ってるのに」と言う蔵馬からの
言葉みたい。これはコエ蔵かなー、と思いました。





君を迎えに行く、飛影からの。

2021年03月12日 22時42分37秒 | 蔵馬語り
ちょっとぶりです、最近は幽白の再放送が楽しみで、
「蔵馬と飛影はどこ行ったんだ」
って言うセリフに、
「逢引しに行ったんですよー
と、勝手にツッコミを入れてしまいました。


武術会編では、初めは気の強いキャラだった蔵馬が、段々可愛くなって、
ヒロインになっていくのが見ものでしたよね!


で、武術会が終わった頃、「飛影とは毎日一緒にいられたのに、
これからは離れてしまう。闘いは辛かったけど、
飛影と話ができてわかり合っていけた。なのに、もう、一緒にいる理由がなくなってしまう。
と言う、悲しいような、勝ってスッキリした気持ちと、
幻海のことを考えて心が苦しいよう、一言では言えない、
複雑な気持ちで飛影を見る。

そんな蔵馬に、小さくかけられた言葉。

「…人間界に戻るんだろ」

答えられず、黙る蔵馬。

「俺は魔界に戻る」
わかっていた、飛影はいつまでも一緒にはいられない。
人間界には飛影の居場所はない。

「次に会えるのは…」
いいかけた蔵馬を、飛影は見た。

「次に会うとき…」
そっと、飛影は蔵馬の耳元に囁いた。

「もっと、強くなっていろ」

俺ももっと強くなる。
いつか、会いに来る。

低い声で囁かれて、頬を赤くする蔵馬。
会いに、くる…。

ハッとすると、飛影はもう背を向けていた。
離れていく飛影の背に、蔵馬は声を上げた。

「約束…」

約束して。約束する。

ブワッと、飛影の黒衣が舞った。何も返さず、飛影は地を蹴った。

みたいなことがありそう。


最近、水樹奈々ちゃんの、GET BACKと言う曲を聴いていて、


月より願います
今度は僕の番

君を迎えに行く

と言う歌詞があって、これを聴くたびに、「飛影から蔵馬への曲だ!」
と思います。

今度は、と言うのが…。

霊界に捕まったころ、霊界の牢に来た蔵馬が、「あなたはまだ
やりたいことが残ってるはず。ここを出ましょう。迎えに来ました。」
って言う場面があって、

それへの返しで「今度は僕の番 君を迎えに行く
って言う…。
魔界にいつか連れて行く…って言うのも、含んでいて。

でも、武術会終わったあたりだと、まだ飛影の気持ちはそこまでは
はっきりしていない気がする。
魔界に連れていきたい…みたいな気持ちはある。
けど、「母親が亡くなってから連れていきたい」
と言うところまでは行ってない…といイメージ。

そんな、飛影からの告白。

武術会の終わりにはドラマが隠されてそう。
ふたり、まだ未熟で、恋をはっきり「好き」と
わかり合っていない時期なかんじ。









蔵馬の誕生日だから同じ時間を

2021年03月06日 22時40分26秒 | イベント、同人誌関係
お久しぶりです、さくらです。
ちょっと前に蔵馬誕生日ありましたね。
蔵馬の誕生日って本人は意識しなくても、まわりは
しっかり覚えてそう。

帰りに屋台に寄ったら幽助に「誕生日にこんなところいていいのかよ」
とかため息つかれたりして。

幽助としては、嬉しいけど飛影に怒られるのは困る…。
でも蔵馬だって、飛影がそんなこと覚えてくれているとは思えない。
それに、忙しくて、誕生日なんて自分でも忘れていた。
だから、今更だけど、幽助に言われたから気づいた。

でも頼んだし、ラーメンに箸をつける蔵馬。
「誕生日…」
そうだぜ、忘れてんのかよ、と呆れた声で言う幽助。
はやく帰って、待ってるやつに会えよ、って言う幽助。
待ってるやつに…?と戸惑う蔵馬。

冷たい空の下、かじかんだ手を擦りあわせて、
はあと息をついて歩く蔵馬。マンションの前まできて、立ち止まる。

飛影…。

そこに立っていたのは飛影。

「飛影…」
まさか待っていたとは思わず。

そっと、飛影は蔵馬の手に触れた。
「冷たい」
重なった手のひらから、ぬくもりが伝わってきた。
近づく距離に、蔵馬は顔を上げた。

「どうして」
今…。
本当に来るとは思わなかった。

「お前の、大事な日だろ」

今更思う…。
一日一日を重ねて、また新たな年を始められるのは奇跡だと。

からだに傷をつけてもそれを治し…またはなにも怪我もなく…互いに笑って会える奇跡。

それを今更噛み締めている。
だから、今日、蔵馬のために人間界に降り立つくらい、無理ではない。

「帰らないのか」
「あ…」
はっとして、蔵馬は歩き出した。

優しい…。

飛影の、多くは語らない優しさが…染み込んでくる。

僅かに、飛影は後ろを歩く蔵馬を見た。

こんな遅くまで人間界で仕事をして、イベントも楽しむ余裕も余りない生活…。
飛影とは違う世界で、違う苦しみを、同じ時間に
味わっている。違う世界にいても、どちらかだけが満たされるわけでない。

だから…。

今からは、ふたりの時間。

という話を、考えてみた。


飛影って、蔵馬のちょっとした行動で、考えることや、
辛い気持ちや幸せな気持ちを、理解する気がします。
頭が良いと言うか、洞察力がある。