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読後感 【カミカゼ】 永瀬隼介 幻冬舎

2019年11月14日 12時22分43秒 | ⑮読書&映画(所感)
【カミカゼ】永瀬隼介 幻冬舎
 
➊1945年5月14日 沖縄沖海戦「エンタープライズ号」への神風特攻隊が250Kg爆弾のみを抱え(機銃掃射も帰還用燃料もない完全片道切符!)激突し、航行不能に陥らせる時代からスタート!
 ・2等飛行曹(甲飛:14歳からのたたき上げパアイロット):刀根剛介22歳。
 ・1等飛行曹(乙飛:17歳からのエリート集団:学生揚り):陣内武一23歳。
 (エンタープライズへ激突!)
 鹿児島大隅半島特攻基地、出撃前夜の最後の壮行会の会話から始まる。若き青春・青年が戦争という最大の矛盾と過酷な状況下、幾人も無駄な死者を出した戦争と卑劣で愚かな指導者層への憤りと純粋な青年への痛みの思いが伝わってくる。
 
➋2012年5月14日 戦後67年後の東京より始まる。
 ・ボウーとした優柔不断な若き、田嶋慎太(25歳)フリーター。
 ・判断&決断&行動力抜群な、綾(27歳)元新聞記者社会部(隠れ活動家)。
この二人の真逆な性格コンビを中心に、何故かいきなり67年前の亡霊か将又現実か? 陣内武一が現れ、事件に巻き込まれていく。
特に、ここからの展開がハチャメチャ面白い。
「慎太」の心の叫び(本音の愚痴&文句)に何度も噴き出してしまった。
テンポの速さと、本音の独り言による物語は、非常に斬新な感覚であった。
 
➌1968年1月19日 原子力空母エンタープライズ米軍佐世保基地寄港阻止活動。
 (当時は佐藤栄作首相)
 ・反ベトナム戦争&反戦・反核運動の象徴ともなった次代に飛躍。
 ・三派全学連共闘、反戦青年委員会、各政党&組合等を巻き込んでの全国闘争となった。
 この時、初めて公明党関係者や創価関係者による公開反戦集会が開催される。
 ・特に連日のデモと「博多駅構内」や「佐世保基地引込線平瀬橋」での角材&ヘルメット姿の青年が突入し、機動隊との激突がニュースのTOPとなっていた。
 ・広く市民や一部右翼からの支持の声さえ聴こえる程の特記すべき時代状況に入り、何故かアメリカ高官ヘンリーモーガン副長官(何故か父親が、旧エンタープライズ乗組員で、陣内の突撃場面で相対する。)の登場となる。
この部分で流石に、Hoさんがこの本を推薦&持参された理由が判り、オイラも思わず「ニヤリ」としたなぁ~。 
 
❹最後は、陣内によるモーガン長官を右翼襲撃から守り、窓から飛び降り(エンターへの突撃)とのタイムカプセルの如き結論で終了。
 
【所感】
 戦争と平和、純粋な青年群像への心の痛みとやるせなさ。
卑劣で愚かな指導者層への怒りと憤り。
エンタープライズ号を引き合いにいきなりのタイム歴史移動。
そのテンポの速さ+本音の独り言の面白さ。
途中の笑いは結構斬新で、おもろかったなぁ~。
 
「戦争ほど、残酷なものはない。 戦争ほど、悲惨なものはない。
 だが、その戦争はまだ、つづいていた。
 愚かな指導者たちに、ひきいられた国民もまた、まことにあわれである。」
 
「平和ほど、尊きものはない。
 平和ほど、幸福なものはない。
 平和こそ、人類の進むべき、根本の第一歩であらねばならない。」
                 ・・・との言葉を思い出す。
 
☆次代背景が判らない方々の為に、参考映像3件を紹介しておきます。
 興味ある方は、ご覧ください。
★エンタープライズ佐世保基地入港反対闘争
 https://youtu.be/TtNhDce6UgU 
★CLOSE YOUR EYES - 長渕剛
 https://youtu.be/KtDwxby9s7M 
★静ちゃんへの手紙~神風特攻隊員の兄と幼き妹~
 https://youtu.be/fvKV1fFOpNY
 
2019.10.29 読了。
その後、高熱が続き、読後感記事、本日となる。 2019.11.14 九州医療センターにて。


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