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C5345

2009年06月12日 22時35分04秒 | Weblog


       

今日午後、友人のお誘いで、思い出の『C5345』と会ってきました。近くといえば近くなので、いつでも行けると、今まで一度も行ったことがありませんでした。やっと念願が果たせました。



偶々、復活運転に大阪駅で立ち会え、その後、弁天町の交通科学博物館で何度か会いましたが、以後30年前後は経ったのではと。
プロフィールの写真にわたしが写っていますが、どれだか分かりますでしょうか。


日本では異端児扱い、保守点検の難しさから短命に終わったのが、このC53形蒸気機関車。理由は3気筒。
我々が知っている日本の蒸気機関車(SLという言葉は好きでない)は、左右に90度の位相を持った2気筒ですが、このC53は左右の車輪の間に、即ち車体の真下にも気筒があります。


弁天町では撮れなかった第三の気筒などを御覧下さい。


             機関士席


            6枚の合成です


         ゴミ箱ではありませんぞ!


             左側動輪


             右側動輪

それでは、前の方から順に・・・


           グレスレー式弁装置
  左右の弁は通常の形と同じように外側に付いていますが、
  中央の弁装置は真ん中にあるのではなく右に偏っています


            中央ピストン棒


      左端に見えているのは右側第一動輪です


          第二動輪と中央主連棒


      第三動輪との間から見た主連棒とクランク


このクランク、撮った写真をモニター画面で見、正直驚きました。クランクといえば、直ぐに車のエンジンのクランクシャフトを思い出しますね。ですから、ただ漠然とこんな形をしているものとしか思っていませんでした。そこに現れたのがこの写真ですからねぇ!


それでは、左側から見た内側の様子も御覧下さい





















梅小路蒸気機関車館は1972(昭和47)年10月10日、新橋~横浜間の鉄道開業から100年になるのを記念して、国鉄梅小路機関区にある扇形車庫に消え行く蒸気機関車を動態保存するため開館しました。
C5345は復活運転は遂げたものの、弁天町の交通科学館を経てこの地に移籍した時点で、動態保存の対象ではありませんでした。

願わくば、3気筒独特のあの排気音をもう一度聞いてみたいと思うのは、わたしだけではありますまい。


今、世界の蒸気機関車史なるものを読んでいますが、左右2気筒が当たり前と思っていた蒸気機関車、欧米では3気筒や4気筒が結構幅を利かせていたのですね。知らないことは恐ろしい!


なお、梅小路蒸気機関車館については、別項と致します。

そうそう、プロフィールの写真ですが、機関士さんに花束を渡しておられるのが十三世片岡仁左衛門丈です。右下に写っている左後ろからの横顔が若き日のわたしです。

☆「C5345をピットから見てみよう」(H23/10/15)は、こちらです。

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