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道路拡張の理由「東京ガス緊急車両出動のため」は、嘘だった?(転載)

2020-05-28 22:09:06 | いろいろ
(「西荻窪の道路拡張を考える会」ブログからの転載です)
東京ガスは移転してしまった!
都市計画道路132号線の沿道、西荻北5丁目にある東京ガスの建物

 <建物裏の広い駐車場に今は一台の車両もない

 <6月8日から解体工事が始まるとの通知

「都市計画道路補助132号線」(神明通り入り口→西荻窪駅→青梅街道までの南北1070m)の道路拡張計画。第1期事業区間は、北側の青梅街道から関根橋を越えたところまでの約半分606mとされている。その真ん中あたりの沿道にあるのが「東京ガス西部支店」だ。

今までずっと、「東京ガスは防災の拠点」と説明されていた
●平成30年7月(約2年前)、北側地域の測量説明会で初めて道路拡張計画を知らされる。
そのときの出席者の話を聞くと、「道路を広げなければならない理由の一番具体的な説明が、東京ガスの存在だった」。
●同年9月13日、上記測量説明会開催の通知が近隣6軒中4軒に届いていないことを知って、改めて住民の集まりを持って、区の担当者から説明を聞く。
そのときも、災害時に東京ガスの車両が緊急出動しなければならないことの重要性が説明された。
●同年10月28日杉並区長宛ての手紙を提出。11月2日付で都市整備部からの回答には、道路拡幅理由として、防災力の向上のため「災害発生時に幹線道路(青梅街道)と防災拠点(東京ガス)を相互に連絡する道路として、さらに避難道路として活用することを考えています」と記されていた。
●同年11月29日、平成31年1月30日住民集会。「東京ガス緊急車両出動」の問題が議論に。
「そんなに東京ガスが重要なら、いっそ安全にスムーズに出動できる青梅街道沿いに移転してもらって、跡地を防災のための施設や公園にしたほうがいい」などなど住民からの意見。
●令和元年7月9日区長へ要望書を提出。
住民は、東京ガスの統廃合による移転計画を知っている、早急に真偽を確認し、もし移転が確定なら区が積極的に関わって跡地に防災公園を作ってほしいことを要望。
●同年9月18日都市整備部長からの回答(今から8か月前だ!
当該路線の東京ガスについてですが、現時点で東京ガスから、組織の見直しを検討している旨はうかがっておりますが、移転等の具体的な計画は確認できておりません。今後も、公園など跡地の公共利用の視点も含めて、東京ガス西部支店の動向については注視してまいります。」と。
以上が「東京ガス」をめぐる経過だ。
道路拡張の理由はいい加減! 対応もいい加減!
あんなに防災上の拠点と位置づけていたのに、8か月前でもまだ、「東京ガス」の移転を把握していないと言うのにはおどろきだった。実は、東京ガスのことなどどうでもいいことだったのだろう。
今年、令和2年5月東京ガスは移転し、解体工事が始まろうとしている。

なぜ、11mの道路を16mに広げなければならないのか。
70軒以上の店舗・住宅をつぶしてまで。
街の開発とは何なのか。
税金の使い方が間違っているのではないか。
新型コロナ感染症で混沌としている人々の生活、経済への不安・・・こんな時に道路拡張事業を本当にやってもいいのか?
不要不急の道路拡張事業は中止してほしい。
そして、改めて、東京ガスの跡地を防災公園にすることを区に求めたい。
コメント (2)
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縄文時代の岩版

2020-05-27 10:47:28 | 古いもの



ヒトは、遠いむかしから安産を願い、病気や死からの回避を願ってきました。
この岩版は、縄文時代に生きていたヒトの祈りの道具です。
岩版は砂岩などの柔らかな石が多いのですが、これは珍しく堅い素材です。
二つの眼によって人面が表されています。
東北地方の縄文時代中期頃の遺跡からの出土品です。
 (径約6,5センチ)
  <売約済みになりました>
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リチャードさん追悼(転載)

2020-05-17 20:20:01 | いろいろ
(「西荻窪の道路拡張を考える会」のブログからの転載です)

東京ガスの跡地を利用した施設と防災公園の提案を描いたリチャードさんの絵

私たちのかけがえのない仲間、
リチャード フレイビンさんが、5月11日永眠されました。

76歳でした。
突然の別れに、私たちは今、深い悲しみに沈んでいます。
コロナ禍で、面会が制限されていた病院からやっと自宅に戻られ、さわやかな新緑に囲まれた居間に横たわるリチャードさんのお顔は、やさしい笑みを浮かべているようでした。
リチャードさん、ありがとう。
私たちは決してあなたのことを忘れません。
リチャードフレイビン和紙作家
(写真、Sindブログより)

一昨年の9月から道路拡張に反対して「西荻窪の道路拡張を考える会」を立ち上げてからずっと一緒に頑張ってきました。病気の治療中でも道路問題のことを心配し、拡張反対の意志強く積極的な姿勢は一貫して変わりませんでした。
ユニークな発想ときっぱりした発言は、その存在感を際立たせていました。

道路拡張の理由として、区が最初に最も強調したのは、「災害時に東京ガスの緊急車両が青梅街道まで出られるようにするため」でした。
しかし、リチャードさんは「私、毎日東京ガスの前通っていますが、人が少ないし建物もあまり使われていません」「東京ガスは移転して跡地を防災公園にするのが地域のためになります」と説得力のある言葉で反論し、すぐに、東京ガスの建物を子どもや年寄りの施設にして敷地を防災公園にする構想を持って、絵(上)を描いてくださいました。
その後まもなく、リチャードさんが言っていたとおり、本当に東京ガスの移転があきらかになり、今年5月には、車も人もいなくなってしまいました。

ジャパンタイムスに「西荻窪を守る」を投稿したリチャードさん
思えば、「ジャパンタイムス」へ西荻のことを投稿されたのはわずか一年前のことです。
文章には、西荻の街を愛する気持ちがあふれていました(再録します)。
「ジャパンタイムス」2019年5月

西荻窪を守る
 西荻窪は中央線の荻窪と吉祥寺の間にあるユニークな街です。
4月14日に掲載された『Transforming nonessentials into essentials』という記事の中で、オーストラリアのファッションデザイナー・Vaughan Allison氏は「東京であまり知られていない魅力的な場所はどこですか?」という問いに、「西荻窪」と答えました。
「西荻窪はたくさんの宝物にあふれています。路地を歩けば、あちこちで宝物に出会えます」

今、若い世代の間で「東京で住みたい街」に選ばれる理由が、そこにあると思います。
 服飾デザイナーである私の妻は、西荻窪に40年以上住んでいます。私や妻のようにここに住んでいる者にとって西荻窪での生活は、日々ちょっとした贈り物をいただいているような、そんな気分で満たされています。
 ここには、昔ながらの魚屋、肉屋、八百屋、パン屋があり、バラエティーにあふれたレストラン、ギャラリー、本屋、アンティークショップ、音楽ライブやスペシャルイベントがあります。夜になれば、たくさんの人たちがくつろぎの場へ集まり、リラックスしながらお酒や食事を楽しみます。西荻窪に住む人たちや商店街の人たちにとって、それはとても誇らしいことです。
 ところが残念なことに、私たちの街の未来は今とても不安定です。
青梅街道から西荻窪駅に至る北銀座通り商店街では道路拡張が計画されています。これは、東京に残る魅力的な地域が、また一つ壊されるということです。このようなことが起きぬよう願います。
私たちはこの意味のない計画から西荻窪を守るために、出来ることはなんでもしていくつもりです。                              RICHARD FLAVIN
<リチャードさん制作のポスター>
(中央のステッカーは豊泉奈々子作)

「西荻窪の街を守りたい」というリチャードさんの遺志を、私たちは継いでいきたいと思います。
リチャードさん、あなたは私たちの心の中にずっとずっと生きつづけています。
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元興寺千体地蔵仏

2020-05-15 12:14:30 | 古いもの


元興寺の極楽坊から流出した、小さなお地蔵さまです。
庶民の間に広がった地蔵信仰のなかで、大量につくられ奉納されました。
個性豊かで、いろいろなタイプのものがあります。
これはほっそりタイプで、お顔も摩滅し、手も欠損して、素の状態。
時代は室町初期頃のものです。

 (高さ10,5センチ)
 <売約済みになりました>
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「ニシオギ132」№8号通信を発行しました(転載)

2020-05-10 16:02:11 | いろいろ
(「西荻窪の道路拡張を考える会」のブログからの転載です)



コロナ感染で未曾有の不安と営業・生活困窮に襲われている今、道路拡張はありえない!
私たちは今こそ、
①コロナに乗じて、「用地説明会」を中止して個別交渉を急ぐのはやめてほしい、
②85億円もの事業費(第1期分606mだけで)を今道路拡張にかけるのではなく、コロナで苦しい営業・生活補償こそ最大の急務では、と訴えます。

◎東京都は5月5日、東京都新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、
新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえた当面の都政の運営について(依命通達)」
を発表しました。
その中で、
[集中的・重点的な取組に注力するために休止する事業・都民の生命・財産への直接の関連性が低く、直ちに取り組む優先度が低いと考えられる事業のうち、未着手、未発注、一時停止が可能な事業は、原則延期又は中止すること]
としています。
東京都が公共事業の延期や中止を出したのは、初めてのことです。
132号線は杉並区の施行ですが、都の方針に従い、
道路拡張事業を中止にして、労力・財力をコロナ禍対策にしっかり使ってほしいと思います。これが今、区民の願いではないでしょうか。
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