教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

いまさらSchool Daysを見たが・・・

2009-05-16 00:01:23 | オタネタ全般
ここ何回か分の当blog記事でSchool Daysネタをチラチラと使ってみた。
なぜなら、いまさらSchool Daysをちゃんと見てみたからだ。

むかしSchool Daysを見ていたことがあった。
そのときは、最初のころの甘ったるい話のところで
「うげぇ・・・もう甘すぎて正視してらんねえ・・・」
ってので、途中で見るのをやめてしまった。

どれくらい甘ったるいかってえと、ハチミツをコップいっぱい渡されて、さあどうぞ♪っていわれたくらい甘ったるい。
上のほうの1cmくらい飲んだところで甘さで食傷気味になってしまったってぇ寸法だ。

School Daysは最近の男性向けの、いわゆる気がついたらハーレム的なアニメである。
ただ、ハーレム的な要素が異常に強い。
まさに絵に描いたような、それなんてエロゲ的アニメである。
アニメだから絵に描いたものなのはもちろんのこと、あとで調べたら原作がエロゲだった・・・。
まんまじゃねぇかコレ!
しかし、それなんてエロゲ的アニメという感想は後半でみごとにくつがえされる。
実は全く正反対の意味で、それなんてエロゲ的アニメだったということだ。

主人公は誠というのだが、ネットでしょっちゅう ”誠氏ね” と書かれていたのを見る。
てっきり、さいしょのほうの甘ったるいころの、モミモミしたりチューを迫ったりするラブコメ要素のことを言っているのだと思っていた。
せいぜい、宇宙のステルヴィアの ”小唄氏ね” と同レベルのものだろうと思っていた。
このときわたしは「これくらいだったら許してやれよ(笑)」と思っていた。
しかし、その ”誠氏ね” の根拠もみごとにくつがえされる。
全12話まで見たひとでなければ ”誠氏ね” の意味は理解できないし、そして全12話まで見たひとならば誰しもが ”誠氏ね” と思うのは無理からぬことだと、やっとわかる。

このアニメを半分以上みていると、最初のころのアレは何だったんだ?というくらい、どんどん黒くなってくる。
ハチミツをコップいっぱい渡されて、さあどうぞ♪っていわれたかと思ったら、半分から下はコールタールのような得体の知れないどす黒い何物かが入っていた・・・なんてことだったのだ。

それに、本アニメは地上波TV放送タブーの限界にチャレンジしている。
たとえばだ。
地上波TVなのに出し入れシーンがあったり、さら凄まじいことには白い妖精さんが出てきたりとか(笑)。
それはダメだろ、おい!!
というか、最終話なんかTV放送が急きょ中止になったくらい凄まじいのだから。
地上波でのTV放送が中止になってお怒りモードだったみなさんも、真に最終話を見たら
「やっぱり、これ地上波じゃダメだな・・・」
と思うほどだったという。

エロゲ版は3大鬱エンドと呼ばれる非常に物議をかもしだしたエンドが用意されているようだ。
だが、エロゲ版をたしなんだひとにとってもアニメ版の最終回はその3大鬱エンドを上回る神がかり的な最終回だったと高い評価を得ている。
わたしもアニメ版を見終わったあと、ニコニコを徘徊してエロゲ版のエンドだけいくつか(といっても3大鬱エンドをふくむ半分以上)見てみた。
個人的にはエロゲ版の” 鮮血の結末”のほうが狂気の描写がナイスだと思うけど。

エロゲ版エンドの1つ:鮮血の結末
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3828051

3大鬱エンド以外にも多くが破壊的なバッドエンドだし、かろうじてハッピーエンドと言えなくもないようなのでもかなり壊れていて救いがない。
しかしよくできている。
アニメ版もそうだが、たいがいの昼ドラのようなストーリーのつごうで取ってつけたように出したクレイジーキャラクターが出てくるわけでもなく、見ていると感情移入してしまうほど恐ろしくよくできた狂気だ。
仮にわたしが中学生のころ見たとしたら、これからの長い人生を生きていく自信がなくなるほど狂気じみている。

アニメ版の最初のころの見ていられないほどの甘ったるい描写にくらべれば全く想像もしないような後半。
そして一見いいやつっぽい顔をしている主人公の誠が本性パワー全快になる最後らへん。
もはや主人公の誠が早々に事故死でもしてくれないかぎり、丸くおさまる方法は考えられないような、ストーリーにしても主人公にしても酷い有様だった。

ニコニコの書き込みに ”誠氏ね” と書かれていたのを多数見る。
さらにいうと ”刹那以外みんな死ねばいいのに” とまで書かれているのまである。
恐らくこれがSchool Daysの本質を最も的確に見抜いた発言だろう。

これらを見ずしてSchool Daysを語れないことはよくわかった。

そしていまさら当時見てないのを残念に思う今日このごろ。