ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

674、五つの銅貨

2010年01月12日 | Weblog
お正月のテレビで「思い出の映画音楽」という番組がありました。
小堺一機さんが司会で、ゲストの伊東四郎、川原亜矢子、黒柳徹子、なかにし礼、他、各氏が最も印象に残る映画と音楽を紹介していました。
黄色いリボン、ジェーン、五つの銅貨、シューベルト物語、ウエストサイド物語、ムーンリバー、太陽がいっぱい、モアー、シェルブールの雨傘、史上最大の作戦、雨に歌えば、ゴールドフィンガー、虹の彼方へ、慕情、風と共に去りぬ(タラのテーマ)、他。
30曲余り紹介されていましたが、私はそのほとんどの映画を見たことがあり、音楽も知っていました。
年配のゲストが多く、映画もそれなりに昔のものが多いのは納得しましたが、若い川原亜矢子さんが最も思い出深い映画に「パリの恋人」を挙げていたのはちょっと意外でした。
これは1957年のアメリカ映画で、パリを舞台に繰り広げられるジョーとディック2人のラブ・ストーリーです。
フレッド・アステアの熟練したダンスとフレッシュなオードリー・ヘプバーンの歌が印象的です。
川原さんはパリでモデル活動をしていた頃、苦しいときにこの映画に勇気付けられたと語っていました。
フレッド・アステアのタップ・ダンスに憧れ、習い始めたが難しくてすぐにやめてしまったそうです。
黒柳徹子さんは「シューベルト物語」を挙げていました。
私はこの映画を中学の課外授業で見に行きました。
徹子さんは1970年ごろニューヨークに住んでいたことがあり、そのときチャップリンに会ったというエピソードも話していました。
どうりでニューヨークに詳しいな、と納得しました。
281、徹子さん」を参照
なかにし礼さんは「太陽がいっぱい」を挙げていました。
アランドロンの出世作で代表作のこの映画を私は中学生の頃見ましたが、最後のどんでん返しが衝撃的でした。

伊東四郎さんは「五つの銅貨」を挙げていました。
「あんなに泣かせる映画はない、見たことのない人は是非見てください、お勧めです。」と興奮気味に話していました。
私も同感で、いろんな映画を見ましたが1本挙げろと言われたらこの映画です。
ちなみに、元巨人軍の王貞治氏も現役時代のインタビューで最も感動した映画に「五つの銅貨」を挙げていました。
この映画のタイトルは「レッド・ニコルスと彼のファイブ・ペニーズ」というバンド名からとっていますが、レッド・ニコルス(コルネット奏者でバンドリーダー)の家族愛を描いています。
ストーリーについてはここでは書きません。
ぜひ映画を見てください。
コメディやミュージカルなどで活躍したエンターテイナー、ダニー・ケイがニコルスを熱演しています。
映画の中で演奏されているコルネットの演奏は、ニコルス本人によるものです。
サッチモ(ルイ・アーム・ストロング)が自身の役で出演していて、ジミー ドーシ、ベニーグッドマン、グレンミラーなど錚々たるメンバーが出演しています。
ちなみにクレージー・キャッツの谷啓(タニ・ケイ)さんの芸名はダニー・ケイに由来しています。

You Tube
聖者の行進-5つの銅貨より
リパブリック賛歌
トランペットはルイ・アーム・ストロング自身の演奏。
コルネットはレッド・ニコルス本人が吹いています。

Red Nichols Five Pennies 1929
Red Nichols And His Five Pennies - Troublesome Trumpet (1933)
「レッド・ニコルスと彼のファイブ・ペニーズ」の演奏
レッド・ニコルスが吹いているのがコルネット、他のメンバーが吹いているのがトランペット。
私は両方吹いたことがありますが、音はコルネットのほうがマイルドで、トランペットはシャープ。


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