ささゆり日記

猫、絵手紙、トールペイント等等日々の出来事を綴っていきます。

悲しいお別れ

2016-08-04 06:55:09 | その他

大切な大切なお姉さんのような存在だったMさんが亡くなられました。

 

Mさんとの出会いは、私が結婚した当時勤めていた歯科医院でした。

妊娠して勤務時間を短縮してもらう私の代わりに

新しく入って来られたんです。

つわりの酷かった私に、Mさんはとても優しくして下さいました。

長女が産まれてからは育児の相談にのってもらい

Mさんの育児方法に共感した私は

Mさんを見習って子育てをしてきました。

やがてMさんは歯科医院のパートを辞め

ヘルパーの資格を取って介護の仕事を始められたのですが

義父の介護の相談をした時には

社会福祉協議会の所長になっておられました。

そして本当はそんな立場の人に引き受けてもらえないと思うのに

義父のケアマネージャーになって下さって

たくさんたくさん助けて頂きました。

 

今年の3月に伺った時、去年癌の手術をして

今月一杯で仕事を辞めると話されていて

時間ができるからあなたに絵手紙を教えてもらいに行くわ

と言って下さってたんです。

なので私はMさんの消しゴム印を作って

楽しみにしていた矢先に再入院され、とても心配をしていました。

でも何度か絵手紙を送ってはメールを頂いていたので

まさかお亡くなりになるとは夢にも思っていませんでした。

 

ご本人がどこまでご存じだったかはわかりませんが

去年の時点で余命半年の宣告を受けていたのだそうです。

娘さん達の、「まだまだそばにいて欲しいと思っていたけれど

もう十分、早く楽になってと思うようになった」という言葉を聞き

どれほど過酷な闘病生活だったかを知りました。

私も両親をMさんと同じ位の年に両方癌で亡くしているので

その辛さ、苦しさが痛いほど分かります。

それだけにMさんがお気の毒で涙が止まりませんでした。

そしてそこまで病気が深刻なことを知らず

毎月絵手紙を送っていて

Mさんから

「こんな真っ赤なトマトが食べられるように早く元気にならなきゃね」

なんてメールを頂いて

かえって辛い思いをさせたのではないかと落ち込みました。

でも妹さんと娘さんが

「いつもありがとうございました

 最後に送ってもらった絵手紙は棺の中に入れさせてもらいました」

「絵手紙頂くと嬉しそうにしていました」

と言って下さり、少し心が楽になりました。

 

頑張り屋さんで、仕事も育児も家事も介護も全部一生懸命で

休むことなく走り続けてきた人生だったように思います。

Mさん、どうかゆっくり休んで下さいね。

ご冥福を心からお祈りいたします。

 

 

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