海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

10月11日の高江の様子

2013-10-12 01:52:40 | 米軍・自衛隊・基地問題

http://www.youtube.com/watch?v=scknR6bBwDE

 11日も高江のN4ヘリパッド建設現場では、午前9時頃から工事が行われている。午前中は作業音が聞こえ出したかと重うと、しばらくして音が止み、静かな状態が続いた。午後は、ここ最近の様子と同じく、杭を打つ音やチエンソーの音、バックホーの動く音などが聞こえていた。

 白の4トントラックにトン袋を積んで工事現場にやってくる様子も見られた。運転手がこちらに向かって紙を示していたので、あとで画像を拡大して確かめ、思わず笑ってしまった。この運転手はウチナンチューだと思うが、今まで米軍基地にカメラを向けたことが一度もないとでも言うのだろうか。工事を請け負っている丸政工務店は金武町にある。会社のすぐそばはキャンプ・ハンセン基地だ。基地にカメラを向けるなと言うなら、沖縄島の中北部では風景写真も撮れはしない。

 ヘリパッド建設は税金を使って行われている公共工事であり、納税者である沖縄県民がそれをチェックするのは当然の権利だ。MV22オスプレイをはじめ米軍機が使用するヘリパッド(着陸帯)の建設は、県民全体の生活に影響を与える。県民の立ち入りを許さず、さらにカメラを向けることも許さないというのは、県民の目をふさいで好き勝手に基地強化を進めるというものでしかない。

 業者が自分たちで判断したのか、沖縄防衛局が指示したのかは知らないが、基地の撮影を禁止し、県民の目をふさごうという傲慢な姿勢には、強く抗議しなければならない。軍事に関する事柄を機密扱いし、情報を非公開にすることによって、市民に判断材料さえ与えないような状況が、これからさらに強まろうとしている。それを許してはならない。

http://www.youtube.com/watch?v=jkq_MFnsCIA

 作業を終えて引き揚げるときに、ゲート近くに積んだ土嚢の所で短い作業を行っていた。その際、トラックを横付けして目隠しをしている。この程度の作業さえ見えないようにするのだから、かなり神経質になっているようだ。

 N4で一つ目のヘリパッドを建設する際には、米軍機が離着陸する接地帯のぎりぎりまで土砂崩れが発生している。台風23・24号が連続して来たあと、建設現場で赤土流出などが起こっていないか、沖縄県は立ち入り調査をすべきだ。

 

 


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