海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

海保に守られて進められる海底ボーリング調査

2014-08-29 22:49:06 | 米軍・自衛隊・基地問題

 29日は朝、辺野古の浜の近くで新しくカヌー隊に加わったメンバーの練習を行った。ダイビングのインストラクターや学生時代に水泳部だったという方、ゲート前の活動に参加していて海に回りたいとやって来た若い女性など、いろいろ人が集まっている。

 練習の間、ほかのメンバーは辺野古崎南側に設置されたスパッド台船の状況を観察した。浜の方で作業員たちが器具を出していて、陸上部でのボーリング調査を新たに始めたようだった。平和丸に乗った皆さんがさっそく抗議を行っていた。1時間ほどフロート近くで監視活動を行ってから平島に向かった。

 平島の生き物たち。ミジュンらしい群れが浜の近くを泳ぎ回っていた。

 午後、大浦湾側のスパッド台船に抗議行動を行った。新しいメンバーも加わり、ゲート前からも船に乗ってやって来た。より多くの人たちに、現在進められている海底ボーリング調査の状況を自分の目で見てほしい。

 網やフロート、オイルフェンスなど何重にも防御策を施して工事を進めなければならないのは、沖縄県民の80パーセントが反対しているという現実を無視して、民意を踏みにじって進められている工事だからだ。

 不当な工事を最前線で守っているのが海上保安庁の保安官たちだ。本来、海の守り手であるべき彼らが、辺野古では海の破壊に手を貸している。しかも、暴力的弾圧によって怪我人まで出している。この中城GB18というボートに乗っている保安官たちは高圧的で、カヌー隊では評判が悪い。上からの命令に過剰適応する者たちが、国の威を借りて力をふりかざしている。

http://www.qab.co.jp/news/2014082957695.html

 22日にその犠牲となったカヌー隊のメンバーが、加害者の保安官を告訴した。フロートの外側で行っていた抗議行動に対し、海上保安官はカヌーから力尽くで岩田さんをボートに引きあげ、船底に体を仰向けに押さえつけて、頸椎捻挫の怪我を負わせている。岩田さんは記者の質問に答えて、海保の暴力をこれ以上許さないためにも告訴した、と語っていた。犯行の現場は写真や動画によって記録され、証拠として提出されている。沖縄県民の厳しい目が自分たちに注がれていることを、海上保安官たちは自覚すべきだ。

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 沖縄のネット右翼の動き 5 ... | トップ | 50名以上の参加により行わ... »
最新の画像もっと見る

米軍・自衛隊・基地問題」カテゴリの最新記事