海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

6月12日の高江の様子

2013-06-12 23:35:52 | 米軍・自衛隊・基地問題

 12日は強い日差しが照りつけ、梅雨明けを思わせる1日だった。前日11日に、N4に造られたヘリパッドに作業員が姿を見せ、接地帯の芝生の補修作業を行っていたという。12日も行われるかと警戒し、早い人たちは午前7時半からメインゲート前に集合していた。作業員や米軍の動きは見られず、道路脇の木陰で警戒にあたりながらゆんたくひんたくし、県道を通る車にPR活動を行った。

 メインゲート近くのテントで昼食を取ったあと、道路脇の草花を眺めながら歩いていると、見なれない植物があった。玉城長正さんが水曜行動に参加していたので見てもらうと、ユウレイランとのこと。花は終わり種子ができていたが、来年はぜひ花を見たいものだ。絶滅危惧Ⅱ類の植物が身近に見られる高江の自然を大切にしたい。

 メインゲートに近い森のひらけた場所に、グラジオラスが一輪咲いていた。沖縄の野山によく咲いているものとは色合いが違い、開花も1ヶ月ほど遅い。どういう経緯でそこに咲いているのか不明だが、森の中で赤色が際立っていた。

 午後から高江の森を3時間余歩いた。最近、森の中の道を歩いていてよく目にするリュウキュウウラナミジャノメ。沖縄島と慶良間諸島の固有種。

 リュウキュウヒメジャノメは森を歩くたびに目にする。

 オオゴマダラも森の中で目にすると、舞う姿が町の中よりずっと優雅に見え、白と黒の色が緑に浮かび上がっていた。

 トビナナフシでしょうか。

 木々の間から西日がさす。シダの若葉にとまったリュウキュウハグロトンボ。

 先週までは森の道のあちこちに水溜まりがあったのだが、今日はかなり干上がって泥地になっていた。残りわずかな水溜まりの上で飛び回っていたオオハラビロトンボの雄。

 シダにとまっていたオキナワカラスアゲハ。

 高江の森を歩いて色々な植物、昆虫を見ていると、やんばるの自然を守らなければ…という思いが込み上げてきます。ぜひ高江まで足を運んで、豊かな自然を楽しみながらヘリパッド(オスプレイパッド)建設反対の取り組みに参加してください。

 

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 嘉数高台公園 | トップ | NSA(米国家安全保障局)... »
最新の画像もっと見る

米軍・自衛隊・基地問題」カテゴリの最新記事