海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

土曜大行動とH・G地区へのヘリによる機材搬入準備

2016-09-03 22:35:49 | 米軍・自衛隊・基地問題

 

 3日はN1表ゲートや高江橋で土曜大行動が取り組まれた。私は作業員の動きや砂利ダンプの動きを警戒して早朝から国頭村の方にいたので、大行動は最後の所しか見ることができなかった。300人ほどが集まったとのことで、沖縄防衛局もこの日は砂利の搬入をやめざるを得なかった。多くの人が早朝から集まれば、工事を止めることができるのだ。

 一方で、TBSがヘリパッド建設予定地で、木々の伐採が始まったことを報じている。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2860160.html

 午後、取材ヘリが飛んでいたので、その時に撮影し確認したのだろう。昨日もN1裏に行ったとき、チエンソーの音が聞こえていた。すでに樹木の伐採が始まっていたのかもしれない。N1やH、G地区はヤンバルの森でも、より原生林に近い状態が保たれているという。ノグチゲラの営巣木も多数確認されている。

 そういう貴重な森の破壊が、いよいよ始まっている。作業員たちは早朝、N1表ゲートから入って建設現場に向かっている。それを止めなければ次々と森が破壊されていく。何度も繰り返すが、ゲート内に重機類が入ったあとは、作業員と資材が現場に入るのを止めるしかない。そのための行動に積極的に参加してほしい。

 昨日(2日)の夕方、高江からの帰りに宮城の空き地に寄ったら、小型のバックホーやローラー車にロープが付けられ、吊り下げる用意がなされていた。H、G地区に民間や自衛隊のヘリコプターを使って機材を搬入するという計画がメディアで報じられているが、その動きが具体的に目の前に現れた。

 

https://www.youtube.com/watch?v=sg0Kkou3oWQ&feature=youtu.be

https://www.youtube.com/watch?v=KzPDpn2mnyI&feature=youtu.be

 3日はさらに重機やコンテナなどが空き地に運び込まれ、ロープをつけてクレーン車で吊り、バランスを確認する作業が行われた。前日より機材の量が大幅に増えている。作業員に聞くと、まだ終わってないとのことだったが、準備が整いしだいヘリによる移送が始まりそうだ。

 資材の重量によって民間機と自衛隊機を併用するのかもしれないが、この空き地からH、G地区まで運ぶつもりだろうか。現場は県道のすぐそばであり、海上を通っていくにしても、民間地からヘリで米軍基地内に資材を運ぶのは、これまであったのだろうか。前日の警察による作業員の搬送にしても、高江では何でもありの異常事態が続いている。

 今週はH、G地区に通じる揚水発電所入り口での抗議行動も活発になり、警戒態勢が強化されている。ゲートから重機類を入れるのがより困難になったことで、ヘリの使用が決まったのだろう。ただ、隙があればゲートからの搬入を強行する可能性もある。しかし、それをやれば高江小中学校をはじめ、集落に大きな被害をもたらす。許されることではない。

 N1と並行してH、Gでも工事を進めるため、日本政府・沖縄防衛局はあらゆる手を使おうとしている。それに負けないために、高江に集まり、こちらも手を尽くしましょう。住民の生活とヤンバルの森、沖縄の尊厳を守るために。


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