海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

施設強化が進む北部訓練場と脅かされるやんばるの命

2013-09-22 18:44:37 | 米軍・自衛隊・基地問題

 9月21日の高江は、久しぶりに雨が降りつづく1日となった。時々土砂降りとなったが、メインゲートの前では、雨合羽を着け、傘を手にして、終日監視行動が続けられた。農家や森にとっては恵みの雨であり、1日中強い日差しにさらされるよりはいい、という声もあった。

 N4のヘリパッド建設現場では、19日に工事が再開されて以来、チエンソーやユンボを使って作業をする音が連日聞こえている。19日も土曜日だが作業は続けられ、N4のゲート付近からは3名の作業員の姿が確認されている。雨の影響と3連休に入ったこともあってか、午後は工事音がほとんど聞こえていない。 

 ヘリパッドの工事が行われているのはN4だけではない。既存のヘリパッドも着々と整備されている。写真はメインゲート北側のヘリパッドで、これまでMV22オスプレイが度々離着陸訓練を行っている。周辺の斜面の補強工事が行われ、森の中にコンクリートの醜悪な姿をさらしている。高江の集落を囲むように新設される6基のヘリパッドだけでなく、既存のヘリパッドも補強工事が進んでおり、北部訓練場はオスプレイの一大訓練場になろうとしている。

 22日の日曜日は、ヘリパッド建設工事は行われていない。監視活動をしながら、やんばる路をドライブしたり、山歩きをして草花の撮影を楽しむ皆さんと立ち話をした。やんばるでは今、ダイサギソウが花を咲かせている。その美しさ故に乱獲されて、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧ⅠB類となっている。サギの舞うような花が見られる高江の自然を大切にしたい。

http://www.youtube.com/watch?v=PIh9KxyPdfc

http://www.youtube.com/watch?v=4Kq_VFAY3bg

 早朝、新川ダムの駐車場の近くにあるデイゴの木で、ノグチゲラが餌を採っていた。やんばるの森に生きる貴重な動植物の命が、ヘリパッド建設やオスプレイの訓練によって脅かされている。やんばるの森を守るために、一人でも多くの人がヘリパッド建設反対の取り組みに参加してほしい。

 

 

 


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