海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

台風19号によるフロートの惨状

2014-10-13 20:34:59 | 米軍・自衛隊・基地問題

 台風19号は沖縄島を直撃した。辺野古の海もかなり荒れたようで、沖縄防衛局が設置したフロートが陸に打ち上げられ、惨憺たる状況を呈している。人の力ではオレンジの浮き球一つ沈めることもできないのだが、自然の力はすさまじいものだ。フロートの一部は岩の上に打ち上げられている。片づけるのも大変だろう。

 大浦湾のフロートも、沖の方に広がっていた部分が見えなくなり、一部は絡まったり沈んだりしているようだ。全体的にかなりの損傷が出たのは間違いない。これを片づけて修復し、フロートを再設置するのに何日かかるか知らないが、県知事選挙の前にできるだけ作業を進めようとしていた日本政府・防衛省・沖縄防衛局の計算は大きく狂うことになる。

 県内紙の世論調査で8割の県民が反対の意思を示している辺野古新基地建設を、海保の暴力的弾圧に頼って強行していることへの天罰である。沖縄防衛局は波がおさまりしだいフロートを片づけて、これ以上の海底ボーリング調査を断念するべきだ。強引に調査や工事を進めれば、沖縄の反基地感情は増すばかりであり、鬱積した不満は何かのきっかけで爆発する。

 


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