21日は午後、途中から高江を離れて名護に戻り、宜野湾市に向かった。野嵩にある普天間基地第3ゲート前では、毎週金曜日の午後6時から、MV22オスプレイ配備に反対して集会が開かれており、それに参加した。
集会の前に参加者で、基地の金網に抗議の意思を示して赤いリボンを結んだ。
この日、岩国ではオスプレイの試験飛行が強行されている。参加者は強い抗議を示すために歩道からゲート前に降り、道路に座り込んで米軍関係車両の出入りを止めた。米兵が乗った車両は状況を見て、別のゲートにまわっていた。1時間近く、野嵩ゲート前は参加者によって占拠された。
オスプレイの試験飛行は沖縄中に怒りを引き起こしている。集会の途中、森本敏防衛大臣の訪沖が延期となった、という情報がもたらされた。
http://www.qab.co.jp/news/2012092138131.html
http://www.qab.co.jp/news/2012092138131.html
仲井真知事や佐喜真宜野湾市長は、森本大臣との面会を拒否すべきだ。日本政府は森本大臣と面会させて、オスプレイ配備を一方的に通告するという形式を整えたいだけのことである。米国政府のメッセンジャーにすぎない森本大臣が、聞く耳を持っていないのは分かりきったことであり、面会拒否という強い姿勢を示したうえで、知事や市長は全国、世界に向かってオスプレイ受け入れ拒否を積極的に発信すべきだ。
注意しなければならないのは、21日に識名トンネル工事虚偽契約問題をめぐって、沖縄県庁や南部土木事務所、大成建設九州支店などに家宅捜索が行われていることだ。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-197152-storytopic-1.html
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-09-22_39314
岩国での試験飛行と同日に行われたこの家宅捜索が、仲井真知事に対する政府の恫喝であるのは言うまでもない。識名トンネル問題が政府と知事の政治的かけひきの材料に利用されることに、県民は警戒しなければならない。
午後7時頃、あたりが暗くなるなか基地に向かって抗議のシュプレヒコールを行い、残りのリボンを金網に結んで集会を閉じた。毎週金曜日の集会のほか、来週は9・9県民大会実行委員会による座り込み行動も行われる。県内各基地のゲート前で、個人、団体で次々と創意ある行動を取り組んで、米軍、米政府に県民の意思を示していきましょう。彼らに、これ以上沖縄に駐留するのはマイナスである、と実感させないかぎり、基地は動きません。
金網と鉄条網で分断された島の空に、オスプレイを飛ばさせてはならない。