海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

東村への要請行動

2013-02-01 23:59:34 | 米軍・自衛隊・基地問題

 2月1日は早朝から監視行動に参加したあと東村役場を訪ねて、住基ネットに反対する市民ネットワーク沖縄(反住基ネット沖縄)の要請行動に加わった。東村の伊集盛久村長にオスプレイパッド建設の即時中止と、工事現場で発生している土砂崩れについて、赤土流出の調査と対策を求める要請を行った。伊集村長は、早急に土砂崩れ現場への立ち入り調査を沖縄防衛局に求める、と言明していた。その姿勢を高く評価したいし、週明けにも実現してほしい。

 以下に反住基ネット沖縄の要請文を引用し、紹介したい。

                                                    2013年2月1日
東村村長 伊集盛久 様
                                   住基ネットに反対する市民ネットワーク沖縄
                                   代表世話人 上江洲 由美子

     高江オスプレイパッド建設工事の即時中止と赤土流出の調査と対策についての要請

 米軍の普天間飛行場へのオスプレイ配備撤回を求める県実行委員会と41市町村長と議長の1月27日、28日の東京行動は、沖縄県民の意思を日本政府はじめ国内外に伝えることができ、大きな意義があったと思います。一丸となって行動された代表団の皆さんに心から敬意を表します。
 ところで現在、貴村東村ではオスプレイパッドの建設工事が急ピッチで進められています。ノグチゲラの営巣期を前に、休日にもかかわらずブルドーザーが唸りをあげ、騒音がイタジイの森を揺るがせています。報道によりますと工事で土砂崩れが起こり、大量の土砂や赤土が工事現場の南側の谷間を埋めているという事です。北部訓練場では、オスプレイが我が物顔に低空飛行訓練を行っています。高江でもメインゲート近くの離着陸帯で着陸訓練が目撃されています。集落を囲む形で6ヶ所のヘリパッド建設計画自体、住民の命と生活を危険にさらし、貴重な生物が棲むヤンバルの森を破壊するものであり断じて許すことはできません。その上無謀な工事による土砂崩れ、赤土が流出することによって県民の水がめである福地ダムの汚染、生態系への影響が懸念されます。
 貴東村は、自然環境保護施策の先進地として知られています。県赤土条例制定に基づいて北部四市町村で流域協議会を設立、ワークショップを開催するなど普及啓発活動に取り組んでおられます。2010年には県内初の「ノグチゲラ保護条例」を制定されました。
 オスプレイパッドが建設されますと、貴村のこれらの努力が無に帰すことになりかねません。また、東京行動でオスプレイ配備反対を訴えながら、オスプレイが訓練に使う新たな離着陸帯の建設を容認することは矛盾しています。どうか現在引き起こされている土砂崩れ、赤土流出の現場の工事をただちに中止させ、早急に現場を調査、対策を講じられることを要請します。同時にヘリパッド(オスプレイパッド)の建設計画の白紙撤回を決断されるようお願いします。貴殿のご決断は、村民はじめ全県民に希望を与えるものと確信いたします。

 引用終わり。

 伊集村長は、オスプレイ配備には反対だ、と強調する一方で、オスプレイパッド建設は容認する意思は変えない、としていた。そういう曖昧かつ矛盾をはらんだ姿勢で、はたして通用するだろうか。東京行動に参加した首長たち、議会議長たちに、高江のオスプレイパッド建設に対する判断を問うのは、オスプレイ配備反対の本気度を問う試金石になるだろう。やんばるの森を世界自然遺産にするためにも、これ以上の森の破壊を許してはならない。、

 


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