アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

ボージョレ ブームに陰り

2018-01-19 06:07:09 | 随筆(日記、旅行)、お知らせ、こぼれ話
記事内容)
 ボージョレ ブームに陰り(朝日新聞 2017.11.17)

 フランス産ワインの新酒、ボージョレ・ヌーボーが16日午前0時、解禁になった。今年もまた、解禁を待ちわびた愛好家たちが、各地で祝杯をあげた。でも輸入量は年々減っている。なぜだろうか。

感想) 
 この記事によると、ボージョレ・ヌーボーの2016年の輸入量はピークだった2004年から半減し、今年2017年も減少する見込みだそうで、この記事の小見出しには、低価格ワイン増え「割高感」も、とある。

 でもねえ、私はワイン好きというほどではないですが、ワイン好きなら必ず飲むでしょう、ボージョレ・ヌーボーは。だってその年の新酒だもの。出来不出来は関係なく飲むでしょう。ワイン好きにとっては待ちに待った年1回の、年に1回にしかない楽しみ、大事な、大切な年中行事のはず。

 ボージョレ・ヌーボーが安いから日本で飲まれていたという事実は私は知りませんでした。確かに昔はワインは4、5千円出さないと飲めないような印象はありました。しかし今は4、5百円のワインも珍しくない時代。

 でもね、前にも書いたんですが、基本的にワイン1本千円くらいは出さないとだめ。そりゃ安くてうまいことに越したことはないけど、世の中そうはいかない。日本酒四合瓶と比較してみたらすぐにわかる。日本酒四合瓶も千円くらい出さないと、おいしいものは飲めない。
 だから逆に言うと千円出せばいい。そしてこれを2回に分けて飲めば、確かに日本酒でもワインでも1回で1本空けられますが、1回500円で済むわけで、決して高くつかない。

 ときには安いのもいいでしょう(私はワンカップ大関もよく飲みます)。しかし基本的な考え方としてワイン1本、日本酒四合瓶1本に、千円は出すものだと。そういう認識が必要なんじゃないでしょうか。そうじゃないとせっかくのボージョレ・ヌーボーを飲むという機会を失ってしまうということになる(まあその、今年初めてボージョレ・ヌーボーを飲んでみた私が言うのも何なんですが)。

 要するに、猫も杓子も、ワイン、ワイン、と言って大騒ぎする、ワイン初心者状態は脱却したと、日本人は。これからは本当に好きな人だけが、ちゃんとボージョレ・ヌーボーを楽しむと。ワインがすっかり定着した日本ではそれでもかなりの輸入量のはず。十分商売になります。

 もう定着したんだからいいんじゃないの? ブームは過ぎた。それだけの話です。

 付)これからは日本人はワイン中級者なわけで、商社の皆さまが安易にワインで儲けられる時代は終わりました。さあこれからが本番ですよ、知恵を絞って消費者に売り込んで下さいね。

 蛇足)実に久し振りの「時事」カテゴリーの投稿です。面白い新聞記事は見つけているんですが、横着して投稿してませんでした。これからはもうちょっとこまめに投稿いたします。