林檎の唄 ~ アップルビデオ高津店オフィシャルブログ

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スポーツスターというバイク

2015年11月27日 08時08分03秒 | バイク

こんばんわ。
アップルビデオ高津店 メカニック担当ブルームです。

さて、前回の続き。
旧エボ・スポーツスター、イグニッションキー移設のお話。
…と、その前に旧エボとは何ぞや?っていうことで
今回はスポーツスターについての説明を。

スポーツスター(Sportster)というバイクは
米国ハーレーダビッドソン社のスポーツバイクで
その歴史は60年以上前に遡ります
当時、アメリカでは英国からの輸入バイクがレースで幅を利かせており
それらに対抗して1952年に生み出されたバイクが「Model K」。


そして5年後、サイドバルブ型エンジンをOHV型に改良。

それこそが初代「XL スポーツスター」。
実は根っからのスポーツバイクなのです。


そんな中で、エボリューションと名付けられた
新型のアルミ製シリンダー&ヘッドのエンジンを搭載して
モデルチェンジを果たしたのが1986年のこと。
フレームとかエンジン下側とかの多くの部分は
前年までの設計をそのまま引き継いでいますが、
それらの部分も、年々と更新されていきました。

その後2004年に、ぱっと見のデザインはそっくりなんですが
空冷フィンとかの一回り大きい2代目エボリューションエンジンが登場。

この時に、エンジンの懸架方式がラバーマウントという、
エンジンとフレームの間にラバー製の緩衝材を挟み込む構造になり、
それまでの激しすぎる振動を軽減することに成功したのです。
フレームのパイプ径は一回り太くなって剛性アップし、
大きくなったエンジンがフレーム内で振動するので
そのスペース確保のため、フレーム全体のサイズが大きくなりました。
それに合わせて、ほとんどのパーツが新設計になり、
車体重量も30㎏ほど増加したのです。
ほんと、ぱっと見では変わったように見えないんですが。

新旧比較。


フレームごとモデルチェンジしてるんですが
スポ乗りにしか違いが分からないのかも。
エンジン全体が丸ごとどころか、フレームまで同時に新設計に変わるのって
スポーツスター的には大事件
だったのですが…

あと、後輪の幅も太くなったけど、真横からの写真では全く分からない


それで、86年~03年のを旧エボ、04年以降のを新エボと呼びます。
懸架方式の違いを指して、旧エボを“リジスポ(リジッドマウント)”、
新エボを“ラバスポ(ラバ―マウント)”っていう呼び方のほうが
ハーレー乗りの間では一般的かもしれませんが、
そうでない人のために新旧で呼び分けた方が分かりやすいかと。


という事で、旧エボのコンパクトさ軽さ荒々しい乗り味を求めて
07年型の新エボから、01年型の旧エボに乗り換えたのです。

問題だらけで毎年のように改善されていった旧エボですが
末期の2000年~2003年のモデルでは変更箇所もほとんど無く、
それはもう旧エボの完成形と呼んでいい年式なのでした。


つづく。


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