青い空とわたし

青い空の日  白い雲の帆船をみていると

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浅間山登山(前編) 車坂峠~草すべり~前掛山

2012年06月24日 20時15分09秒 | 同上 (山歩き)
【続き】

6月23日(土)

朝5時起床。



クルマの外に出てみます。 オゥ、前に雲海が広がっています。

空はうっすら雲がかかっていますが、梅雨期としては上出来だ。
降雨確率は午前中10%、午後20%。OK。

いつもの朝食セットを食べたあと、ホテルの前から移動。
自然観察センターの駐車場へ行きます。



お、皆さんもうすでに車を停めています。私も奥に停めて、出発準備。
6時半に、この駐車場の上の登山口から出発しました。



黒斑山(くろふやま)登山表コースを行きます。黒斑山は、浅間山の外輪山です。
岩まじりの道を登っていきます。
気になるのは、後ろの登ってきた方向。



高峰高原ホテルが左下に見えます。



登ること1時間半、槍ヶ鞘の避難シェルターに到着です。これはもちろん、浅間山
が爆発したときに逃げ込む場所です。そうそう、最終爆発は2009年2月です。
(最近ですな~)


シェルターの中を覗いてみると、二人の方がここで避難ではなくて、パンを食べてました(笑)。

シェルターから数分で、槍ヶ鞘の頂上です。前方に次の分岐点トーミの頭が見えます。

 トーミの頭と浅間山

左側の出っ張った岩がトーミの頭。ここを一旦下って、あのトーミの頭の首筋みたいな
尾根を登っていくのです。 そして、右側にここで初めて姿を現すのが、浅間山の雄姿
です。

トーミの尾根筋は見たほど、恐くはなく無事、頭へ到着しました。



頂上に、こんな金属棒が打ち込んでありました。ここに、雷を誘導するのでしょうね。
ゴロゴロ鳴り始めて、こんな処にいると危ないですよ。



トーミの頭の頂上からは、目の前にこれから登らんとする浅間山が。
トーミの頭は、浅間山の第一外輪山の頂上右端に位置します。浅間山と外輪山の
間には緑のカルデラ、草すべりが広がります。手前の緑のところです。



トーミの頭を後に、外輪山の黒斑山の方向へ進みます。左側が黒斑山、右側が草すべり
へ下りていく道です。この分岐点は分りにくいです。

私は、草すべりへ降りていきます。実は、昨日午後6時前に自然観察センターの職員
さんに、「浅間山へはどう行くのですか」とどうしょうもない質問をしました。

「車坂峠から黒斑山へは行けますが、浅間山へは浅間山荘(赤軍派事件とは無関係)からのコースを勧めています。草すべりから向かうコースは急坂ですので健脚向きです。」

健脚向き? かといってもう車坂峠にいるのだし。。ということで、強行しました。
健脚向きの意味が、あとで思い知らされるのです。

草すべりコース、進行!

初めの取っ掛かりの箇所は、急坂もいいところ。1mほど鎖も何もないところを体を
おそるおそる降ろしたりする処あり。必死で、写真を撮るのを忘れた。
そんな処を、帰りによじ登ることは考えられない!



あとは、40cmほどの細い道がずっと続きます。


ふみはずせば、もろ草の上を滑るように転落していくでしょう(笑)





しかし、ここの緑の景色は最高ですね~。
ここは、英語でいうところのメドウ meadow (樹木限界線近くの緑草高地)
そのものです。



草すべりを上がってくる人もいました。え、ここを登るの?
お聞きすると、浅間山荘からのコースで、この草すべりを登って黒斑山の外輪山を
走破してから、浅間山へ再度上がるとか。3日前に買ったという登山靴を見せて
くれました。青年、Good Luck!

ここの草すべりからの前面の景色も雄大です。



↑左側から、降りてきた外輪山の右端の鋸岳が見えます。



↑そして中央は浅間山ですね。



↑浅間山の右端が、剣ヶ峰です。私は、当初これが前掛山だと勘違いしていました。

そして、後ろを振り向くと、今すべり降りてきた草すべりです。


外輪山の壁が浅間山をU字型に囲んでいます。この壁の左端の出っ張りが、トーミの頭。
ここの右横から下に延々、下りてきたわけです。
景色は最高なんだけど、もう登り上がる気はありません。
しかし上がらなければ、車坂峠へは戻れない。確かに健脚向きだ。

でも先のことは、ちょっと考えずにおきます。

カルデラ草原を歩いていきます。口笛でも吹こうか。


湯ノ平口分岐点にきました。


ここは、草すべりを下降してきた人と、浅間山荘から登ってきた人が出会う処です。
行く先は、前掛山、浅間山です。
「火山状況を確認のうえ自己責任で登山してください」だって。


もう一度、草すべりを振り返ってみて、ここを後に山に進みます。



しばらく平地を歩くとまた分岐点です。
左へ行けば外輪山の右端、鋸岳へ向かうJバンドへ。右へいけば、前掛山です。
もちろん前掛山です。


がれきの道が始まりました。



がれきの浅間山が目の前に出てきました。
ここから、えんえんとこの瓦礫の道を一歩一歩上がるのです。



もう、この登りは人生そのもの。一歩一歩、少しづつ。たぶん富士山もこんな風
でしょうが、だとしたらやめておきたい(笑)。


ただ、慰めは後ろの外輪山の眺めと、



外輪山のはるかかなたに雪をいだいた北アルプス連峰、の眺めで息をつきます。



やっと、ここまで来ました。ロープが張ってあります。この上は浅間山の火口へ。
もちろん、ここから上は立ち入り禁止区域です。
上を見上げると、

登っている人がいる。

ここを、回れ右をして右側の、内側の外輪山の前掛山へ向かうか。

前掛山へは、右側から登って尾根づたいに左側へ進みます。

私は、そうです。考えることもなく、吸い寄せられるように前進してしまいました。
そこで、私が見たものは。

ここからは、法に触れる箇所ですので、読まないようにしてください。
あくまでも私の個人的な記録としての箇所です。
決して、勧誘、教唆、そそのかしをしているわけではありません。









逆時計回りです。サムネイルをクリックし拡大画を見た方は、後日請求メールが
届くかもしれません(笑)。


恐いもの見たさに、もっと覗き込むと下方に黒い穴が!



火口口でしょうか。もっとよく見ると、赤いマグマらしきものが。。見えません
でした。お、こわ。


火口口の周縁を歩いている方が数名います。
何を考えているんだろう?(人のことを言えるか)

はっと我にかえり、急いで元にもどりました。

ここにもシェルターがあります。

このシェルターは、頑丈そうです。
向こう側に見えるのが前掛山への尾根筋。

かなりの方がここで、お弁当を食べていました。
安全だからでしょうか? いや違うでしょう。
第二外輪の前掛山と火口の間のくぼ地で、風がこないのです。



前掛山へ向かいます。尾根づたいです。ここは茶褐色で、まさしく馬の背みたい
ですね。



尾根の先端の前掛山頂上が見えてきました。


頂上2524m。

小諸の町並みが見えます。


そして、トーミの頭からの黒斑山への外輪山も。


ここで、私はお弁当です。なに、昨日出発時にスーパーで買ったおにぎり弁当ですが。
ちょっと、もう米が硬い感じがしましたが(笑)、この景色を前にすれば、なんのなんの、
最高においしい。



しばらく、このパノラマを楽しもう。

【この続き】 ⇒浅間山登山(後編)前掛山~Jバンド~黒斑山~車坂峠 クリック


関連日記 ;南木佳士著 「草すべり」を読んで



2 コメント

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Unknown (ひとみ)
2012-06-26 12:54:56
読みながらおもしろさにゾクゾクしました!
きゃーーーー、すばらしい!!

すべて伝わってきます。

まずは、シェルターの中から、噴火して
マグマ?が流れていく様子でも見てみたいと思うのは
私だけでしょうか?
(そんな状態でこのシェルターの中で生存できるのかしら・・)

一緒に口笛を吹きたくなる草原のあとの

見てしまった!火口・・・やりますね!
うちにもやっぱり請求書がくるかも。笑

Soraさんがあの黒い穴に吸い込まれなくてよかった・・・逆か・・あそこから
マグマが噴出してくるんですよね。
すごい~~~~
私も行きたくなりました。笑
(私も負けずに過激な写真が撮りたくなってきました・・・)

返信する
請求書です (Sora)
2012-06-26 21:30:48
見てしまいましたか・・(見たらアカンって言ったでしょ 笑)

下山のあいだに、それとなく他の登山者に聞いたのです。

「火口は見ました?」「え?禁止区域でしょ?」
当然のような(行かないのが)反応、口ぶりでしたので、
黙っていました。

どうも、普通は行かないようなのです。

>私も行きたくなりました 笑
>私も負けずに過激な写真が撮りたくなってきました

う~ん・・いいんだけど、あまり危険を愛するようなrisk lover的なことは
言わないほうが良いと思います。
(ひとみさん、山ツア添乗員さんでしょ? 笑)

けれど、登るからにはあそこまで行って覗いてみたいですよね。


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する旨の通知を受けていますので、早めに閲覧をお願いします。
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