10/6(火)から東京国立博物館で始まった特別展「皇室の名宝―日本美の華」に行ってきました。
金曜日の夜間開館を狙ってみたところ、これが大正解!!
閉館の8時までは約50分。
でも、実はその前に本館の地下のショップへ行き、MIHOミュージアムで開催中の「若冲ワンダーランド」の図録を購入。
おおー、白いぞーさん!!わくわくを高めて、平成館へ。
えー初めにバラしておきます。
会場は第1章と第2章に分かれてますが今日は第1章のみ。というかほとんどの時間を若冲に費やす始末。いや~、これが相当に満足でしたよ。
まずは、動植綵絵のプレとも言える「旭日鳳凰図」。
これはやはり圧巻でした。
緻密のきわみですね。波のしゅるしゅるのリズム。これでもかとびっしりと書き込まれててこちらは虜になってしまう。気持ちいいのに見てて疲労さえ覚えるという妙な絵です。
これを見てると若冲が鶏の中に見出した「神気」がどういうものか分かるような気がします。
さて、続いてが動植綵絵三十幅。
若冲の「旭日鳳凰図」と「動植綵絵三十幅」は同じ展示室で鑑賞できるようになっています。
というよりか、この部屋は若冲だけで満たされているのです。
入って右の面に「旭日鳳凰図」、それ以外の3面に「動植綵絵三十幅」。
この部屋だけでいい!!
入ってそう思ってしまったくらいです。
「旭日鳳凰図」を右手に見つつ、正面から順番にメモしてみました。
便宜上その順番で番号を振っています。
<正面>
1 芍薬郡蝶図
2 梅花小禽図
3 雪中鴛鴦図
4 秋塘群雀図
5 向日葵雄鶏図
6 大鶏雌雄図
7 梅花皓月図
8 芙蓉双鶏図
9 老松白鶏図
10 老松鸚鵡図
11 芦鵞図
12 南天雄鶏図
13 梅花群鶴図
14 棕櫚雄鶏図
15 蓮池遊魚図
16 桃花小禽図
<左面>
17 群鶏図
18 老松孔雀図
19 老松白鳳図
20 紫陽花双鶏図
<背面>
21 紅葉小禽図
22 菊花流水図
23 群魚図 (※以前は、群魚図<鯛>で表記)
24 諸魚図 (※以前は、群魚図<蛸>で表記)
25 芦雁図
26 貝甲図
27 池辺群虫図
28 牡丹小禽図
29 薔薇小禽図
30 雪中錦鶏図
なんかこれを編集してて会場でくらくらしてる自分を思い出しましたよ。
個々の感想はかつての宮内庁三の丸尚蔵館での展示(ページ下の若冲関連リンクを参照)とそう変わらないのですが、気づいた点をわらわらと書いてみます。
・若冲は妙に穴が好きだ。
・かと思うとごつごつした岩も好き
・べっとりとした雪にこだわりあり
・かと思うと菊花流水図や群魚図のようなすっきりとしたものもある
・リアリズムはもちろんあるいのだけども、それ以上にかわいらしく描いてるのも多い
・細密な描きこみで気持ち悪いくらいのこだわりがたまに出てくる
・以前は鳥の表情のエロスに目が行ったが今回は花にもみょうななまめかしさを感じた
・やはり画面の奥行き間と構成がおかしい。特に蓮池遊魚図
・鶴や鸚鵡、そして白鳳の白い部分の描写は猛烈に美しい!
・しかし、何で四足の生き物は登場しないんだろうとふと思う。ほうきに犬だとか、百犬図も描いた若冲。だのに何故に鳥と魚類?
・見ていてこんなにも長く見てて飽きないのはなんだろう
とまあ、短い時間でじーっと眺めて満足でした。
ああ、おかげで応挙も抱一もものすごく短い時間でさーっと横切るだけの結果に。
さあ、次回はいつ行こう。ええ、当然一期ですよ。
まだまだ若冲は見飽きませんからね!
金曜日の夜、今日は空いてましたが、こういうのって後半になると混んでくるので早めに行くのが正解です。
第1期 10/6(火)~11/3(火・祝)
第2期 11/12(木)~11/29(日)
<若冲関連記事>
・「日本の美と出会う」(日本橋高島屋)での若冲作品
・山水に遊ぶ 江戸絵画の風景250年(府中市美術館)
・小特集「若冲を愉しむ」(京都国立博物館)
・「金刀比羅宮 書院の美 ~ 応挙・若冲・岸岱から田窪まで」(金刀比羅宮)
・若冲とその時代(千葉市美術館)
・金刀比羅宮 書院の美― 応挙・若冲・岸岱 ―(東京藝大美術館)
・若冲展(相国寺承天閣美術館)
・花鳥-愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 第1期(宮内庁三の丸尚蔵館)
・花鳥-愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 第2期(宮内庁三の丸尚蔵館)
・花鳥-愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 第3期(宮内庁三の丸尚蔵館)
・花鳥-愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 第4期(宮内庁三の丸尚蔵館)
・花鳥-愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 第5期(宮内庁三の丸尚蔵館)
金曜日の夜間開館を狙ってみたところ、これが大正解!!
閉館の8時までは約50分。
でも、実はその前に本館の地下のショップへ行き、MIHOミュージアムで開催中の「若冲ワンダーランド」の図録を購入。
おおー、白いぞーさん!!わくわくを高めて、平成館へ。
えー初めにバラしておきます。
会場は第1章と第2章に分かれてますが今日は第1章のみ。というかほとんどの時間を若冲に費やす始末。いや~、これが相当に満足でしたよ。
まずは、動植綵絵のプレとも言える「旭日鳳凰図」。
これはやはり圧巻でした。
緻密のきわみですね。波のしゅるしゅるのリズム。これでもかとびっしりと書き込まれててこちらは虜になってしまう。気持ちいいのに見てて疲労さえ覚えるという妙な絵です。
これを見てると若冲が鶏の中に見出した「神気」がどういうものか分かるような気がします。
さて、続いてが動植綵絵三十幅。
若冲の「旭日鳳凰図」と「動植綵絵三十幅」は同じ展示室で鑑賞できるようになっています。
というよりか、この部屋は若冲だけで満たされているのです。
入って右の面に「旭日鳳凰図」、それ以外の3面に「動植綵絵三十幅」。
この部屋だけでいい!!
入ってそう思ってしまったくらいです。
「旭日鳳凰図」を右手に見つつ、正面から順番にメモしてみました。
便宜上その順番で番号を振っています。
<正面>
1 芍薬郡蝶図
2 梅花小禽図
3 雪中鴛鴦図
4 秋塘群雀図
5 向日葵雄鶏図
6 大鶏雌雄図
7 梅花皓月図
8 芙蓉双鶏図
9 老松白鶏図
10 老松鸚鵡図
11 芦鵞図
12 南天雄鶏図
13 梅花群鶴図
14 棕櫚雄鶏図
15 蓮池遊魚図
16 桃花小禽図
<左面>
17 群鶏図
18 老松孔雀図
19 老松白鳳図
20 紫陽花双鶏図
<背面>
21 紅葉小禽図
22 菊花流水図
23 群魚図 (※以前は、群魚図<鯛>で表記)
24 諸魚図 (※以前は、群魚図<蛸>で表記)
25 芦雁図
26 貝甲図
27 池辺群虫図
28 牡丹小禽図
29 薔薇小禽図
30 雪中錦鶏図
なんかこれを編集してて会場でくらくらしてる自分を思い出しましたよ。
個々の感想はかつての宮内庁三の丸尚蔵館での展示(ページ下の若冲関連リンクを参照)とそう変わらないのですが、気づいた点をわらわらと書いてみます。
・若冲は妙に穴が好きだ。
・かと思うとごつごつした岩も好き
・べっとりとした雪にこだわりあり
・かと思うと菊花流水図や群魚図のようなすっきりとしたものもある
・リアリズムはもちろんあるいのだけども、それ以上にかわいらしく描いてるのも多い
・細密な描きこみで気持ち悪いくらいのこだわりがたまに出てくる
・以前は鳥の表情のエロスに目が行ったが今回は花にもみょうななまめかしさを感じた
・やはり画面の奥行き間と構成がおかしい。特に蓮池遊魚図
・鶴や鸚鵡、そして白鳳の白い部分の描写は猛烈に美しい!
・しかし、何で四足の生き物は登場しないんだろうとふと思う。ほうきに犬だとか、百犬図も描いた若冲。だのに何故に鳥と魚類?
・見ていてこんなにも長く見てて飽きないのはなんだろう
とまあ、短い時間でじーっと眺めて満足でした。
ああ、おかげで応挙も抱一もものすごく短い時間でさーっと横切るだけの結果に。
さあ、次回はいつ行こう。ええ、当然一期ですよ。
まだまだ若冲は見飽きませんからね!
金曜日の夜、今日は空いてましたが、こういうのって後半になると混んでくるので早めに行くのが正解です。
第1期 10/6(火)~11/3(火・祝)
第2期 11/12(木)~11/29(日)
<若冲関連記事>
・「日本の美と出会う」(日本橋高島屋)での若冲作品
・山水に遊ぶ 江戸絵画の風景250年(府中市美術館)
・小特集「若冲を愉しむ」(京都国立博物館)
・「金刀比羅宮 書院の美 ~ 応挙・若冲・岸岱から田窪まで」(金刀比羅宮)
・若冲とその時代(千葉市美術館)
・金刀比羅宮 書院の美― 応挙・若冲・岸岱 ―(東京藝大美術館)
・若冲展(相国寺承天閣美術館)
・花鳥-愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 第1期(宮内庁三の丸尚蔵館)
・花鳥-愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 第2期(宮内庁三の丸尚蔵館)
・花鳥-愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 第3期(宮内庁三の丸尚蔵館)
・花鳥-愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 第4期(宮内庁三の丸尚蔵館)
・花鳥-愛でる心、彩る技<若冲を中心に> 第5期(宮内庁三の丸尚蔵館)
![]() | 目をみはる伊藤若冲の『動植綵絵』 (アートセレクション)狩野 博幸小学館このアイテムの詳細を見る |
「お疲れさまでした」との言葉が
もっとも似合う展覧会ですね。
動植綵絵を作品として
初めて拝見したように思えます。
とにかく美しかったです!
ほんと気合入れて一気に見ると疲れることは間違いありませんね。
それにしても一点一点のクオリティの高さったら。。。今朝、行ってみてすべてを鑑賞してそう感じました。
さあ、あと何回いけるでしょうね。
いつの日か東博平成館全館で伊藤若冲展をと改めて思いました。
30幅、お気に入りの一点を探すだけでも大変です。
本当に若冲は密度が濃かったですね。
熱心に観ていたら、頭がくらくらしてしまいました。(マスクをしていたせいもあるのでしょうが…)
「若冲ワンダーランド」の図録、私も買いました!「皇室の名宝展」の図録も2冊買ったので、併せて3冊、配送にしてもらいました…
こんばんは。
いやあ、もう若冲だけでお金払っていって感じでしたもの。
>いつの日か東博平成館全館で伊藤若冲展をと改めて思いました。
いや~、それをやってもらったら卒倒しかねないです。
>palpalさん
こんばんは。
尋常ではない密度でしたよね。
水墨は割にゆるいのですが、色がついたものは過剰といわんばかりの気合が入ってますよね。
あと2冊も時間の問題です。。。
ああ、本棚がいっぱい!
同じ日時に鑑賞していたなんて奇遇ですね。
私もようやく記事を書きましたのでTBさせていただきます。
若冲にあてられて、帝室技芸員の展示はもう目が危なかったです。
それくらい目をお皿のようにして見た筈なのですが、まだ見たりないと思わせるのが「動植綵絵」の凄さですね。
もう1回見に行ければなぁと思っています。
ええ、びっくりしましたよ。まさか同じ会場に同じタイミングでいらしたとは。
相国寺で見たときに次は何十年後に公開されるのか、、、と心配していたので今回の展示は見逃すことが出来ません。
>まだ見たりないと思わせるのが「動植綵絵」の凄さですね。
同感です!何度でも見て心の高揚を抑えられない。そんな作品ってなかなかないですよね。しかも30幅ですもんね。わたしももう一度行こうと思っています。