さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

東国三社巡り・「鹿島神宮」

2018年10月31日 | 巡拝日記

    

東国三社巡りの三つ目はかつての常陸の国で最も格式が高く

一之宮でもある「鹿島神宮」に参拝して来ました!

 「鹿島神宮」

 鹿島神宮の創建は神武天皇元年で紀元前660年にあたり、今年で

2678年もの永き歴史を有する由緒ある別格の古社中の古社です

 鹿島神宮は茨城県鹿嶋市に在ってサッカーで有名な

鹿島アントラーズの本拠地でもあります

 この日は生憎の雨模様でしたが多くの参拝客が

静かに「楼門」を通っていました!

 鹿島神宮は日本全国に約600社ある鹿嶋神社の総本社で

旅立つ際には道中の無事をここ鹿島神宮で祈願する

「鹿島立ち」と云われる文化が生まれたそうです

 

楼門をくぐり抜けると一瞬、空気感が変わったような

凛とした世界が広がりました! 

 「本殿」

ご祭神は「武甕槌大神」〔たけみかづちのおおかみ〕で

武の神として古くから皇室や藤原氏の崇敬を受けて生涯

無敗を誇ったとされる無敵の剣豪です  その強さから

日本神話最強の武神、勝利の神様とされ現代でも多くの

武道場に鹿島大明神の掛軸が掲げられています

 本殿の先は両側に杉の古木が並び立つ鎮守の社で奥宮に

続く「奥参道」と呼ばれて旧本殿であった奥宮へと導く

静寂且つ、荘厳で神秘的な参道でした

 「奥宮」

徳川家康によって本殿として造営され、二代将軍の秀忠により

現在の本殿が造営された折に奥宮として還されたそうです

 降りしきる雨の中でしたが・・・・

荒ぶる魂の象徴的な処であり、勝負へのエネルギーが

満ち溢れるような強力なパワーが感じられました!

 この奥参道は 「武甕槌大神」〔たけみかづちのおおかみ〕

の穏やかな魂が荒ぶる魂へと向かう道と云われています

         

目標に立ち向かう気持ちを高揚させたり、勝負への決断とか

行動力を高めてくれる道と想って一歩一歩、気を高めて歩み

参拝して来たので、きっとご利益があるでしょう!!

    

 

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東国三社巡り・「息栖神社」

2018年10月29日 | 巡拝日記

    

東国三社めぐりは関東以北の地から伊勢神宮に参拝した後に禊ぎと

して「下三宮巡り」と称し東国三社を参拝したと云われています

これは四国遍路結願の後に高野山に、西国三十三観音霊場は長野の

善光寺にそれぞれお礼参りと称し参拝するのと同じと思いました

         

東国三社巡りの二社目は茨城県神栖市の利根川沿いに在る

息栖神社に行って来ました!

「息栖神社」 〔いきすじんじゃ〕

 利根川沿いに立つ大鳥居

この大鳥居の両脇には小ぶりな鳥居が立っていて二つの井戸が

あり「忍潮井」〔おしおい〕と呼ばれています

この二つの井戸からは1000年以上もの間、清水が湧き出ているとか

で伊勢の「明星井」京都山城の「直井」と並び日本三霊泉に数えられ

ているそうです そして二つの井戸は男瓶〔おがめ〕女瓶〔めがめ〕

と呼び女瓶の水を男性が、男瓶の水を女性が飲むと二人は結ばれると

いう言い伝えがあり縁結びのご利益があるそうです  

 真っ直ぐの参道は清々しさに満ちていました!

 雨で洗い清めたかのように実に綺麗な参道でした!

 朱色の門をくぐり本殿に進みます

「本殿」 

息栖神社のご祭神は日本神話最強の神様とされている武甕槌大神

〔タケミカヅチオオカミ〕を先導案内したという岐神〔クナドノカミ〕

を祀っていることから強力なパワースポットになっているようです 

 神宮のような壮大さや格式高さは感じられない普通の神社みたい

でしたが神話に出てくる逸話とか男女を結び付ける霊泉とかが

人を惹きつけるパワーを秘めている神社でした!

      

 

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東国三社巡り・「香取神宮」

2018年10月28日 | 巡拝日記

    

今回の坂東三十三観音霊場巡りの旅の中で是非にも

立ち寄りしてみたいと強く願っていた「東国三社」

を幸いにも巡拝して来ることが出来ました!

            

東国三社めぐりとは、江戸時代にお伊勢参りに次いで人気があり

広く知られていたもので香取神宮、鹿島神宮、息栖神社の三社を

巡ることを云います  三社は茨城県と千葉県にまたがっており

三つの神社をそれぞれに線で結ぶと二等辺三角形が形付けられて

その三角形の中では不思議な出来事が起きると云われて現代でも

パワースポットとして人気を博しています

 「香取神宮」

香取神宮は古くから国家鎮護の神として皇室からの崇敬が篤く

「神宮」の称号が授けられ祀られました  因みに明治以前で

神宮と云うのは伊勢神宮、鹿島神宮、香取神宮の三宮だけが

「神宮」と呼ばれていました

 「楼門」

 江戸時代の元禄13年に建造されたと伝わる楼門は

格式高さとか気品高さが感じられました!

 本殿側から望む「楼門」

 「本殿」「中殿」「拝殿」と連なる権現造りの社殿は

徳川綱吉の造営と伝わっています

黒塗りの社殿がひと際、神々しく見えました!

 国家鎮護の神、経津主大神〔ふつぬしのおおみかみ〕をご祭神として

奈良の春日大社、宮城の塩竈神社を始めとして香取大神をご祭神と

する神社は全国各地に及んでいて広く崇敬をあつめているそうです

 

産業指導の神、平和外交の祖神、勝運災難除けの神としても

一般の方々からの信仰もあつく崇拝されているそうです

 境内にそびえ立つ大杉のご神木が雨の中、悠々として

岐阜から訪れた私をも静かに迎え入れて

くれているかのような感覚になった参拝でした!

       

 

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坂東三十三霊場 26番札所

2018年10月25日 | 巡拝日記

    

霞ヶ浦市との市境近くで土浦市のはずれにあたる

筑波山南裾に位置する古びた札所に巡拝して来ました!

 野積みされた急な石段を上って本堂に向かいます

 坂東二十六番札所 「南明山 清瀧寺」

〔なんめいさん きよたきじ〕

西暦1830年に再建された「仁王門」 

 うっそうとした樹々の中で静かに建ち続ける姿は

凛々しさがあって存在感がありました!

 「本堂」

 通称、「清瀧観音」とも呼ばれ地元で親しまれている名刹は

行基上人が観音像を刻みこの寺を開いたとされています

再三の火災で消失した本堂は地元の地道な

活動により昭和52年に再建され甦った建物です

 無住職の期間が長くて地元信徒が輪番で観音像を守っている

清瀧寺の境内は静寂に包まれた札所でした!

   

 

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日本有数の古社・筑波山神社

2018年10月23日 | 名所史跡

     

坂東25番札所・大御堂の隣に由緒ある関東の古社

筑波山神社に立ち寄りして来ました!

 朱色の大鳥居をくぐって土産物店が建ち並ぶ参道の

上り坂を登っていきます

「筑波山神社」 

 趣き深い山門の「隋神門」

筑波山は男体山と女体山の二峰からなる優美な山容で

古代から男女が集まり、歌を交わし、

求婚の場であったと伝わっています

 筑波山は男女の神様が結婚し、子の神々を産み、国を造ったという

神話から縁結び、夫婦和合、家内安全、子授かり、商売繁盛、五穀

豊作などご利益があるそうで多くの参拝者が訪れる関東の古社です

拝殿側からの「隋神門」 

この日は七五三詣の家族連れが目立っていました!

 「拝殿」

筑波山二峰の山頂に祀られている男体山の伊弉諾尊

〔いざなぎのみこと〕そして女体山の伊弉冊尊

〔いざなみのみこと〕をご祭神としています

神社の参道にはガマの油を売る土産店も並んでいました

境内の一角では " ガマの油の売り口上 " の

パフォーマンスが行われていました! 

 一枚の紙を刀で半分に切り、二枚が四枚、四枚が八枚・・・・

と刀の切れ味を見せつけてさっと自分の腕を切って流れる血を

見せてからガマの油をひと塗りするお馴染みのパフォーマンス

が間近で見られて懐かしさが募る参拝となりました!

     

  

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