アラシャン通信(オイスカ阿拉善砂漠生態研究研修センター便り)

阿拉善からウズベキスタンのシルクロードの砂漠化防止活動配信。肉体疲労、更年期、男女不妊には日本最濃の薬味酒、遼伝来福酒!

新疆へ

2017-05-01 23:44:51 | 現地情報
29日からの中国のゴールデンウィーク(五一労働節)がやってきた。この3日間の休みは高速道路が無料になる。これに合わせて新疆の植林地に行ってきた。新疆は発展著しく、重要な場所だが、外国人は観光以外にはほとんど行かないだろう。何せアラシャンからでも往復3900kmもある。北海道稚内から鹿児島の佐多岬を往復する直線距離、ちょうど河西回廊の武威という町まで横断道路ができたのと酒泉(駱駝圏)から額済納までも高速道路が開通した。この道路を利用すれば新疆にも近いという情報もあったからなのだが、結果は全く近くはなかった。スタッフと交代で運転して、片道は何とか25時間でこの距離を駆け抜けた。ナビタイムで宗谷岬から佐多岬までは39時間25分(2759.1km)実際にかかるそうだ。東京から北海道までバイクで走ったことはあったが、さすがに日本縦断の距離を1日で走るのはやはり疲れる。さらに新疆に入ると途中は検問だらけで、日本人というと銃を持った兵士に珍しがられた。漢字はかけるのか?とか、日本人も中国人に似ているとか、たわいもない会話だったが、やはり緊張した。一番面倒なのが、ガソリンスタンドに入るときに身分証明書がないとゲートが開かないことだ。この身分証明書、当然、外国人は持っていないため、ガソリンスタンドに入れない。「外国人が給油する時はどうしたらいいのか?」と聞くとカザフ族の警備員も「うーん」と答えられなかった。このあたり、まだ対応していないため、新疆地区でレンタカーを借りて走ろうとしても難しい。そして、一番危なかったのは、途中、道路を作っている高速道路の砂利道に迷い込んだ時だった。「すみません、ここから出口に出られますか?」と聞くと、突然「ウオー」という叫び声と共に車のドアを開けて鍵を取られそうになった。「???」一瞬、何が起こったか頭が真っ白になり、慌てて鍵を引き抜かれる手を抑えた。そこで事情がわかった。要は道を作っていたところに車が入ったため、激怒されたのだった。「ゲートが開いているじゃないか」と、こちらが激怒仕返して指差すと、今度は相手が「???」になった。鍵を取られたらアウトだった。冷や汗を垂らしながら、そのスキに車のドアを閉めた。こうして新疆の洗礼を受けたのだが、他のこちらの人はとても親切だった。帰りは無理しないで一泊して無事に戻った。
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